カタスミ

半落ち

小説読んだんですが、半分忘れていたので
映画見てみました。
以下ネタバレあり。

























アルツハイマー病を患った妻が死を懇願した為殺害し、
嘱託殺人犯として自首した元警察官の夫梶聡一郎。
しかし自首が妻を殺してから2日後の為
その2日間に何をしていたのかが争点に。
梶は黙秘しているが一体なぜなのか…
という感じのお話。

元々梶には息子がいたのだが
白血病で亡くなっていた。
その際夫婦でドナー登録したが
梶の骨髄が亡くなった息子と同じ年齢の男の子と一致し
その子は助かる事が出来た。
その子の現状を知り梶は妻を殺した後
ひと目姿を見る為新宿に行っていたのであった。

裁判でその骨髄を提供した相手が現れた時は
そりゃぁ号泣しましたよ。
こんなもん泣くわい。
最後の方はもうずっと泣きっぱなしだわ。
この時代ドナー登録は50歳までという事らしく
51歳になったら梶は死ぬつもりだという話になるのだけど
憶測だけなのでもう少し決定打が欲しいかなぁという感じ。

横山秀夫の話は何冊か読んだけど
結構警察とマスコミがやり合う話が多くて
これもその辺が含まれるのでちょっと面倒くさい所はありましたが
最後は警察も検察も弁護人もマスコミも
一丸となって梶を救おうとしているのがもう号泣。
これはひとえに梶という人の人柄が故にだと思う。

ただ、アルツハイマー病が可哀想で殺したという話だが
今回は妻に懇願されて…という面はあるものの
やはりそれが認められると何らかの難病に陥った人は
死んで良いものという風に見られかねないので
魂が消えていくから殺した、が良い話になってしまうと
ちょっと怖いなぁとは思いました。
どんな難病でも生きようと一生懸命な人達もいますから。
そんなもん健常者が勝手に決めて良いものではないよね。
だからといって世話する人は本当に大変だとも思う。
いやぁ、難しい問題だわ…

役者陣が良い所揃いでほんと渋い映画だった。
個人的には良い映画でした。星は3.8。
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