カタスミ

『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』標野凪著

カフェに訪れたお客さんの疲れた心を
美味しい料理で癒やすとか言うので
癒やされたくて買いました。
以下ネタバレあり。


















面白くなかった。

SNSに影響されてすぐ形から入って疲れる女性、
夫婦別姓にこだわりすぎて勝手に疲れる女性、
自分で自分のシフト詰め込みすぎて疲れる女性、
美容院でコロナに神経尖らせて疲れる女性、
仕事頑張ってきたけどそろそろ潮時な初老の女性、

といった感じの5話短編でしたが
全話コロナ下での話でげんなりなのに
更に反ワクチンとか夫婦別姓とかで
話が面倒になっていくので全然癒やされない…

日々の悩み…とかを超え、なんか政治的にまで飛躍して
違う、そうじゃない…と。
特に夫婦別姓の話なんて、海外がどうのこうのいうなら
その海外に移住なさったらいかがですか?とか思ってしまう。
ジェンダーがどうのこうのとかも、日本は閣僚に女性が二人とか
そんなんどうでもいいねんけど…
正直女性だから特別扱いするのではなくて、男女ともに
能力があるから採用されるってのが真の男女平等では?

幸せの国ブータンやら北欧諸国やら、よそ様のことはどうでもええ。
なんでわざわざ比較して日本はダメだって言われなきゃならんのよ。
海外にだって良い面悪い面あるでしょうよ。
上っ面だけしか見てないよなぁ。
海外の良い面VS日本の悪い面みたいな感じでげんなり。
海外はこんなに良いんですよ~!なんて言うのなら
日本のこんな所はこんなに良いんですよ~!って言ってくれた方が
気分良く読めたと思う。
日本って相当恵まれた環境だと思うんだけど、
もっと感謝してなんぼじゃないの?
私は日本人で良かったし、幸せですよ。
日本人はみんな不幸、みたいな感じでほんとイライラする。

読んでて全然癒やされないし
なんなら出てくる料理も全然美味しそうじゃない。
コーヒー、サンドイッチ、焼きマシュマロ、キノコのタルト、ビーフシチュー…
と、家で作ろうと思えば作れそうだし、第一全部単品なのよ…
なんで単品…
コーヒーだったら何か合うケーキを見繕って欲しいし、
サイドイッチにはドリンク付けて欲しいし、
マシュマロはクッキーを客にも出せよって思うし、
タルトにだってホットドリンク付けて欲しいし、
シチューには焼きたてパンとかセットしてくれよ…
最後の焼きリンゴなんてもう店主のおやつじゃねぇか…
毎回よく分からない小物をお客さんに渡すのも
そのシーンいる?って感じでした。
カフェなら食べ物渡せよ…
このカフェには全然行きたくないわ…

社会的な問題ってこういうほっこり系の話には
全くそぐわないなぁ、と強く感じた。
日々のちょっとした些細な問題を抱えつつ
隠れ家的カフェで美味しい物食べて癒やされる
ってだけでこういう系の本は成り立つと思うの。
海外は、海外は~、ってのもイライラ要因でした。
各お話の登場人物が他の話でもちらっと関わってくる所は
良かったです。
後、細かいけど表紙がなんでアップルパイなのか…
ここはドードー一択でしょうよ。
星は2つ。
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