咲 -Saki- 感想

第169局　証明


　部内スコアだけでは分からない事がある。

　それを証明するために照が提案したチーム対抗戦。
　白糸台高校麻雀部を見学し、照が選んだメンバーは―――、　



　３年、渡辺琉音。
　ちょっとガラが悪くてヤンキー風。



　２年、宇野沢栞。
　丁寧な物腰と、たまに見せる八重歯とのギャップがチャーミング。



　２年、棚橋菜月。
　唐突な勧誘にも動じずに応じた、クール少女。



　３年、沖土居蘭。
　ネガティブ思考なボーイッシュ少女。



　１年、親切な人（笑）。
　菫さんは反対派なのに、敵チームじゃないんだ。
　勝つと自論を否定する事になっちゃうというのに、確かに「親切な人」だ。




　さて、故意か偶然か、照が選んだメンバーは、みんな部内ランキングの低い選手だったらしい。
　そのため、ランキング上位の選手たちは彼女たちを嘲笑し、辛辣な言葉を浴びせて来る。



　こんな態度なのに、麻雀が弱くて背も低い渡辺先輩可愛い。
　挑発に動じず、毅然とした態度を貫く栞ちゃんも良いね。


　そうやって、対局開始前は舐められていた照チーム。
　だが、選手たちが照のアドバイスを信じ、いつもの打ち筋を変えてみた結果、



　照チーム大勝利！！

　貝瀬監督によると、圧勝だったらしい。
　目尻に涙を浮かべて、ガッツポーズを取る渡辺先輩可愛い。


　そして、照は完璧な形で、自説を証明してみせた。



　常にプラマイゼロでも強い子。
　やっぱり、部内スコアだけでは分からない事があると言った背景には、咲の存在があったんだね。
　照にとって、この勝負は咲の―――妹の強さの証明の意味もあったのだろうか？


　自らは打たずとも、圧倒的才能を見せ付けた照。
　菫さんや貝瀬監督はそんな照を麻雀部に誘うが、図らずも彼女はそれを強く拒絶した。

　照が入部を拒むその理由は―――



「私は麻雀 それほど好きじゃないんです」

　……ここでその言葉が出て来るのか。
　菫さんと同様、僕も今回の照は麻雀好きに見えたので、このラストには鳥肌が立った。

　次回は、照が麻雀を嫌いになった理由が語られるのかな？
　もしかしたら、咲が麻雀嫌いになった理由にも裏があったりして……。


　しかし、周囲に流されて麻雀を打った咲とは違い、照はキッパリしているね。
　こんな照が、どうすれば心変わりして、麻雀部に入る事になるのだろう？

　王道としては、今回登場した照チームのメンバーが関係して来るパターン？
　まぁ、照がチーム入りすると、誰か一人はチームから出ないといけないケド……。

　それとも、咲が照に会いに来た事がキッカケとなったのだろうか？
　まさか、咲みたいに本に釣られてという事はない…よね…？


　次回掲載は、次の2月3日発売号。
　前回は全ページにトーンが入っていたけど、今回はまた白くなっちゃったなぁ。
　実写映画が公開されるから、間に合わなくても休載する訳にはいかないのだろうが……。
　なお、次号には、実写映画『咲-Saki-』公開記念としてDVDが付いて来るのだそうだ。






巻末コメント



「実写ドラマ版のブルーレイが発売中です！ メイキング映像面白いです！」

　言われてみれば、ウチにも届いてたな。
　まだ観ていなかったこと、すっかり忘れていた。