近代麻雀 感想

近代麻雀 2016年02月15日号


むこうぶち

　麻雀漫画によくある、ミスした手順を周囲が過大評価する展開は読んでいて面白い。

　　ツモ　　　　　　ドラ

　他家にが切りきれず、ここからを対子落とししたところ、倍満聴牌と勘違いした１人がオリ。
　一度は回したものの、切る牌がなくなって、結局は強打。僥倖にも次巡を引いてツモ和了り。



「後堂の強さは本物だ！」

　同卓者は感心頻りだが、は最初から手の内にあって、止めたのは今切ったという……。

　　ツモ　　　　　　ドラ

　そもそも、仮にこんな形になっても、を対子落とししてまで混老は狙わないと思うのだが。


　さて、後堂が必死に麻雀を打っている一方で、江崎は大村組に調べを入れていた。
　そうなると、後堂の鞄を持って行ったのも、間違いではなく故意だったのかな？




鉄鳴きの麒麟児 ～歌舞伎町制圧編～

　冒頭で、湯鳥が「本日は閉店です」の立て看板を出してたけど、



　アレ、店長の指示じゃなくて、独断でやってたのかよ……。

　そうとも知らず、可哀想な店長。
　確かに、ここで下手な客が乱入して、勝負を台無しにされても困るけどさ。
　でも、バイトが勝手に店を閉めたら、場合によっては損害賠償請求される様な。


　それはそうと、ここのセリフだけど、



　「手が入らないのも」の後の「あるが」が抜けてるよね？
　このままだと、桐谷たちが衣や淡みたいな能力者になってしまう（笑）。


　10回戦オーラス。
　桐谷：26700点、フィルさん：32900点の6200点差という状況で、

　　　　　　ドラ

　桐谷はここから打。
　敢えてのシャボ待ちでフィルさんを討ち取り、3900点直撃でトップを逆転した。

　店長の合わせ打ちでがノーチャンスになり、フィルさんの手にはが余っていた。
　幸運が重なっての和了りにも見えるけど、この形ならツモでも逆転なんだね。面白い。



　桐谷の挑発に、遂にフィルさんも少しカチンと来て、次回へ続く。




HEROひろ　アカギの遺志を継ぐ男



　リー棒バリケードが弾き飛ばされた！！

　……って、弾き飛ばして良いのかよ！！
　そりゃ、プラスチック棒なんて何の障害にもならないよ！？
　元雑技団にして千の手を持つ者でなくとも、指一本で弾き飛ばせるよ！？
　でも、そういう事じゃないでしょ？


　ひろたちがコントをやっている一方で、Ａ卓の中田は孤軍奮闘。
　南３局の親番で6100オールを和了り、トップと3200点差に詰め寄った。

　そういや、結局トリケラトプスとトロサウルスは同種なの？　それとも別種なの？




家族の思い出アルバム

　むこうぶちの作者、天獅子悦也の読み切り。

　父親の描いた絵を巡って騙し合う兄弟の話。
　割と面白かったけど、個人的にはもう一捻り欲しかったかな。
　兄が自分の店にある真作を見付けた時点で、弟の嘘はバレバレだったし。