近代麻雀 2010年05月15日号
ムダヅモ無き改革
ヒトラー & イゾルデ vs ロンメル & シュパイデル
先に結果から言ってしまうと、この勝負はヒトラーたちの圧勝に終わった。
東1局、ロンメルは早々にリーチを宣言した。
このロンメルの速いリーチ(ダブリー?)に沸き立つ、叛乱軍のメンバーたち。
だが、その歓声は、イゾルデによって遮られた。

戦乙女!!!!
イゾルデは、ロンメルのリーチ宣言牌を、一通ドラ1で討ち取る。
和了役が「戦乙女」なのは、1から9の牌が、9人の戦乙女を示しているのだろう。
ロ ロンメル元帥より さらに速いッ!!?
な なんて速さだッ!! これが… これがッ…!
“月の子”の力…!!!
このギャラリーの驚き具合を見ると、やっぱりロンメルはダブリーをロンされたのだろう。
つまり、イゾルデも「帝国電撃戦」的な技が使えるという事だろうか?
その割には、同じ“月の子”トリスタンは、副将戦で空気だったけど……。
……なんて考えていたら、ローマ教皇をディスられ、ブチ切れたヒトラーがスーパーアーリア人化。
シュパイデルをハイゼンベルクストライク、ロンメルを帝国電撃戦で、瞬殺してしまった。
ロンメル、叛乱を起こし、あれだけ大物然としていたのに、麻雀では何の見せ場も無しとは……。
まぁ、その代わり、麻雀以外の見せ場は、かなり用意されていたが。
ロンメルが死ぬ間際に言った、
月には…
月には何もありません 閣…下…
何も…
というセリフは、何かの伏線?
それとも、またガンダムか何かのパロディ?

いずれにせよ、涙目のイゾルデが可愛かったので良し。
卓上のコビト
花見沢さくやの小人、スパロッテのもう1つの能力。
それは、どんなに隠していても、出来メンツだけは透視出来る「デキメンサーチ」!!
その能力はいいけど、ワザワザ他家の出来メンツを言い当てる、さくやの馬鹿さ加減はどうかと思った。
雑魚相手ならともかく、同じ小人の飼い主相手に、自分の能力のヒントを与えるなよ……。
とは言え、肝心の闘牌内容は、なかなかに面白かった。
スパロッテが主人公の配牌を覗く。
ピョン助が牌を貼り替え、主人公の配牌を四暗刻単騎に変える。
スパロッテが「デキメンサーチ」でそれを見抜き、「デキメンチェンジ」で暗刻と順子を交換する。
ピョン助が第1ツモを貼り替え、地和を狙う。
スパロッテが「デキメンチェンジリターンズ」で、主人公の手をノーテンへと変える。

特に




の

をチェンジしてしまうという発想が良かった。
言われてみれば、確かにそれだって、立派な「出来メンツ」だな。
しかし、この一進一退の攻防も、南家の第1ツモまでの間に行われた出来事なのか。
コビトが「イタズラ」をするスピードって、一体どうなっているんだろう?
ところで、今回は防がれたけど、主人公の能力って、簡単に天和を和了れるんじゃないか?
ピョン助が「麻雀の理解度がドンジャラレベル」でも、牌の名前くらいは理解出来るみたいだし。
HERO
市川登場。

間違いないっ…!
盲目の雀士 市川…!!
ひろはどうして、こう断言出来るんだろう?
冒頭のセリフだと、話に聞いただけで、会った事はないみたいなのに。
天の行方を知るため、ひろと市川は対局する事になった。
ルールは『アカギ』の時と同様、どちらかがトぶまで続く「デスマッチ麻雀」。
その上、市川はひろに「わしと対等のハンデを背負ってもらう」と言って、薬を差し出した。
対等のハンデと言うからには、ひろにも失明してもらうつもりなのだろうか?
東1局は“神眼”を使って和了ったが、あと数局でそれも出来なくなるそうだし。
なお、『アカギ』の時とは違い、今回の対局は自動卓を使用する様だ。
つまり、市川必殺の、自分の山から好きな牌を抜く裏技は使えない。
流石にアレを連発されたら、『バード』レベルのイカサマ戦になっちゃうからなぁ。
角刈りすずめ
全自動雀荘。
遠慮なく笑わせて貰った。
シュール好きな僕の中では過去最高回。
つか「ハコテン」は反則だろ。
あれで完璧にトドメを刺された。
むこうぶち
東3局、後堂は自分を過信し、傀の御無礼を喰らってしまった。
だが、意外な事に、ラス親で後堂に入ったのは、まさかのダブリー手。
これなら出和了りもあると、後堂は喜び勇んでリーチを打った。
しかし、他の3人は気にもせず、後堂自身もツモれない。
それどころか、他3人は結託して、後堂に入っていたハズの和了牌を悉く喰い流して行く。
何を根拠に喰い流しているのかは謎だが、もう牌山を表にして打っているのと変わらないな。
結局、後堂は和了れず、この局は全員聴牌で流局。
1本場、後堂は、バラバラの手から無理に鳴いて、ツモり三暗刻を聴牌。
だが、傀が黙ってそれを和了らせる訳がない。
傀が暗槓し、嶺上牌をツモ切ると、それは後堂の和了牌。
だが、後堂の手は、飽くまでツモり三暗刻なので、その牌で出和了する事は出来ない。
「その嶺上牌は 私の… とらないで…!」
次巡、後堂にも槓材が入るが、嶺上にあった和了牌は傀に奪われたあと。
それでも暗槓してみるものの、残念ながら2枚目の嶺上牌は不要牌だった。
同巡、傀が倍満をツモ和了って、勝負アリ。
残金450万円で、後堂はこの勝負からオリたのだった。
しかし、どうしてこういう時、江崎や劉は動こうとしないんだろう?
黙っていれば、そのまま傀が和了ってしまうと、分かっているだろうに。
オカルトシステム的に、ここで傀の邪魔をすると、次は自分が負け番になっちゃうのかな?
ともあれ、後堂は、傀に敗れ去った。

だが、傀の洗礼を受けた後堂は、雪辱を誓い、笑みを浮かべていた。
また、予想通り、劉や江崎が、後堂を秘書として雇ってくれそうな予感。
傀に勝てはしなかったものの、後堂が生き延びてくれて良かった。
良いキャラだったので、再登場に期待したい。
なお、3回戦の結果を計算してみたら、下記の様になった。
傀:+2900万円、江崎:+450万円、後堂:-1450万円、劉:-1900万円。
実は、一番負けたのは、劉さんだったのか。
傀と麻雀を打つ楽しさは分かるけど、高い娯楽だよなぁ。
江崎だって、傀と麻雀を打つためだけに、5000万円を支払っているし。
次号予告
5月1日発売号から、片山まさゆきの新連載が始まるらしい。
好きな作家ではあったのだが、正直に言って、今はあまり期待していない。
せめて、ストーリーをマトモに練ってくれれば、一段上に行けるだろうに。
ムダヅモ無き改革
ヒトラー & イゾルデ vs ロンメル & シュパイデル
先に結果から言ってしまうと、この勝負はヒトラーたちの圧勝に終わった。
東1局、ロンメルは早々にリーチを宣言した。
このロンメルの速いリーチ(ダブリー?)に沸き立つ、叛乱軍のメンバーたち。
だが、その歓声は、イゾルデによって遮られた。

戦乙女!!!!
イゾルデは、ロンメルのリーチ宣言牌を、一通ドラ1で討ち取る。
和了役が「戦乙女」なのは、1から9の牌が、9人の戦乙女を示しているのだろう。
ロ ロンメル元帥より さらに速いッ!!?
な なんて速さだッ!! これが… これがッ…!
“月の子”の力…!!!
このギャラリーの驚き具合を見ると、やっぱりロンメルはダブリーをロンされたのだろう。
つまり、イゾルデも「帝国電撃戦」的な技が使えるという事だろうか?
その割には、同じ“月の子”トリスタンは、副将戦で空気だったけど……。
……なんて考えていたら、ローマ教皇をディスられ、ブチ切れたヒトラーがスーパーアーリア人化。
シュパイデルをハイゼンベルクストライク、ロンメルを帝国電撃戦で、瞬殺してしまった。
ロンメル、叛乱を起こし、あれだけ大物然としていたのに、麻雀では何の見せ場も無しとは……。
まぁ、その代わり、麻雀以外の見せ場は、かなり用意されていたが。
ロンメルが死ぬ間際に言った、
月には…
月には何もありません 閣…下…
何も…
というセリフは、何かの伏線?
それとも、またガンダムか何かのパロディ?

いずれにせよ、涙目のイゾルデが可愛かったので良し。
卓上のコビト
花見沢さくやの小人、スパロッテのもう1つの能力。
それは、どんなに隠していても、出来メンツだけは透視出来る「デキメンサーチ」!!
その能力はいいけど、ワザワザ他家の出来メンツを言い当てる、さくやの馬鹿さ加減はどうかと思った。
雑魚相手ならともかく、同じ小人の飼い主相手に、自分の能力のヒントを与えるなよ……。
とは言え、肝心の闘牌内容は、なかなかに面白かった。
スパロッテが主人公の配牌を覗く。
ピョン助が牌を貼り替え、主人公の配牌を四暗刻単騎に変える。
スパロッテが「デキメンサーチ」でそれを見抜き、「デキメンチェンジ」で暗刻と順子を交換する。
ピョン助が第1ツモを貼り替え、地和を狙う。
スパロッテが「デキメンチェンジリターンズ」で、主人公の手をノーテンへと変える。

特に









言われてみれば、確かにそれだって、立派な「出来メンツ」だな。
しかし、この一進一退の攻防も、南家の第1ツモまでの間に行われた出来事なのか。
コビトが「イタズラ」をするスピードって、一体どうなっているんだろう?
ところで、今回は防がれたけど、主人公の能力って、簡単に天和を和了れるんじゃないか?
ピョン助が「麻雀の理解度がドンジャラレベル」でも、牌の名前くらいは理解出来るみたいだし。
HERO
市川登場。

間違いないっ…!
盲目の雀士 市川…!!
ひろはどうして、こう断言出来るんだろう?
冒頭のセリフだと、話に聞いただけで、会った事はないみたいなのに。
天の行方を知るため、ひろと市川は対局する事になった。
ルールは『アカギ』の時と同様、どちらかがトぶまで続く「デスマッチ麻雀」。
その上、市川はひろに「わしと対等のハンデを背負ってもらう」と言って、薬を差し出した。
対等のハンデと言うからには、ひろにも失明してもらうつもりなのだろうか?
東1局は“神眼”を使って和了ったが、あと数局でそれも出来なくなるそうだし。
なお、『アカギ』の時とは違い、今回の対局は自動卓を使用する様だ。
つまり、市川必殺の、自分の山から好きな牌を抜く裏技は使えない。
流石にアレを連発されたら、『バード』レベルのイカサマ戦になっちゃうからなぁ。
角刈りすずめ
全自動雀荘。
遠慮なく笑わせて貰った。
シュール好きな僕の中では過去最高回。
つか「ハコテン」は反則だろ。
あれで完璧にトドメを刺された。
むこうぶち
東3局、後堂は自分を過信し、傀の御無礼を喰らってしまった。
だが、意外な事に、ラス親で後堂に入ったのは、まさかのダブリー手。
これなら出和了りもあると、後堂は喜び勇んでリーチを打った。
しかし、他の3人は気にもせず、後堂自身もツモれない。
それどころか、他3人は結託して、後堂に入っていたハズの和了牌を悉く喰い流して行く。
何を根拠に喰い流しているのかは謎だが、もう牌山を表にして打っているのと変わらないな。
結局、後堂は和了れず、この局は全員聴牌で流局。
1本場、後堂は、バラバラの手から無理に鳴いて、ツモり三暗刻を聴牌。
だが、傀が黙ってそれを和了らせる訳がない。
傀が暗槓し、嶺上牌をツモ切ると、それは後堂の和了牌。
だが、後堂の手は、飽くまでツモり三暗刻なので、その牌で出和了する事は出来ない。
「その嶺上牌は 私の… とらないで…!」
次巡、後堂にも槓材が入るが、嶺上にあった和了牌は傀に奪われたあと。
それでも暗槓してみるものの、残念ながら2枚目の嶺上牌は不要牌だった。
同巡、傀が倍満をツモ和了って、勝負アリ。
残金450万円で、後堂はこの勝負からオリたのだった。
しかし、どうしてこういう時、江崎や劉は動こうとしないんだろう?
黙っていれば、そのまま傀が和了ってしまうと、分かっているだろうに。
オカルトシステム的に、ここで傀の邪魔をすると、次は自分が負け番になっちゃうのかな?
ともあれ、後堂は、傀に敗れ去った。

だが、傀の洗礼を受けた後堂は、雪辱を誓い、笑みを浮かべていた。
また、予想通り、劉や江崎が、後堂を秘書として雇ってくれそうな予感。
傀に勝てはしなかったものの、後堂が生き延びてくれて良かった。
良いキャラだったので、再登場に期待したい。
なお、3回戦の結果を計算してみたら、下記の様になった。
傀:+2900万円、江崎:+450万円、後堂:-1450万円、劉:-1900万円。
実は、一番負けたのは、劉さんだったのか。
傀と麻雀を打つ楽しさは分かるけど、高い娯楽だよなぁ。
江崎だって、傀と麻雀を打つためだけに、5000万円を支払っているし。
次号予告
5月1日発売号から、片山まさゆきの新連載が始まるらしい。
好きな作家ではあったのだが、正直に言って、今はあまり期待していない。
せめて、ストーリーをマトモに練ってくれれば、一段上に行けるだろうに。