俺の妹がこんなに可愛いわけがない

俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑦　感想



「――あんた、あたしの彼氏になってよ」

　桐乃のこのセリフで終わった、第６巻。
　その続きとなる第７巻の序盤は、まぁ、予想通りの展開だった。

　桐乃に頼まれ、京介は「彼氏のふり」をする事に。
　デート中、何かある度に、機嫌がコロコロ変わる桐乃が可愛い。
　特に、麻奈実や黒猫と遭遇し、誤解させて喜んでいるところが良かった。


　桐乃が何度告白しても、京介が本気にしないのも相変わらず。
　まぁ、桐乃が恥ずかしがって、最後には誤魔化しちゃうせいもあるけど。

　しかし、黒猫が、京介に、
「好きよ……あなたの妹が、あなたのことを好きな気持ちに、負けないくらい」
　と、以前とは、少しだけ違うセリフを言ってから、急展開。

　桐乃は、黒猫と京介がキスした事を知り、当て付けに「彼氏」を家に連れて来る。
　結局、その話は、付き合っているというのが、桐乃の嘘だったと分かって、一件落着。
　これで、京介も、少しは桐乃の想いに気付くのかと思ったのだが、最後の最後で、

　俺と黒猫は、恋人になった。

　こんなサプライズが。



　……これは、どう受け取れば良いんだろう？

　まぁ、普通に考えたら、ミスリードだよなぁ。
　地味子ベルフェゴール戦を飛ばして、桐乃や黒猫が勝つとは思えないし。
　でも、恋人になるのは、「数日後」だから、第８巻は、その数日間の話になるのか？

　ちなみに、僕としては、特に「〇〇派」というのは無い。
　なので、誰が最終勝者でも構わないのだが、話の展開はちゃんと納得のいくものにして欲しいものだ。


　今残っている一番大きな謎は、桐乃の部屋にあるアルバムか。
　他にも、伏線なのかどうか分からない話が、結構あるんだよな。

　え～と、まず、第１巻で京介の写真が「一枚たりとも」無かった理由。
　第２巻で桐乃が言っていた「さんざんほったらかしにしておいた」という発言の真意。
　第４巻、桐乃が陸上を始めるキッカケになったと言う「超ムカつくこと」について。
　第５巻、桐乃が京介に渡したエロゲ『しすしす』のりんこりんシナリオ。
　第６巻、リアを探している時に京介が言った「前にあった、似たようなこと」。

　今思い出せるのはこのくらいだけど、ちゃんと読み返せば、まだまだ出て来そう。
　まぁ、中には予想出来るのもあるし、もしかしたら解決済みのものがあるかも知れないが。

　いずれにせよ、現時点で分からないものについては、いつかちゃんと説明して欲しい。


　あぁ、次巻が待ち遠しいなぁ……。