捨て猫。

2005年07月08日 | ペット



私の名前はマリン。

我が家では姫として大切にされているけど実は私・・・
・・・捨てネコだったの。

寒い雨の中捨てられてたのよ。

首に紐を巻かれて逃げられないように縛られてダンボールの中に
放置されていたのよ。

そのときの私はまだ小さくて生まれたばかりで目も
化膿してるし体もノミだらけだし
腕や首もたくさん皮膚がただれてたの。



でも私、まだお乳を飲んでた頃だし、まだうまく歩けないし、
お腹もすいたし、寒いし、どこにも行けないし、
目も見えないし、とても怖かったの。

そして私はたくさん鳴いて叫んだの。助けてって。

すると、ママの友達のそのまた友達のお姉さんが私を
救ってくれたのよ。

暖かい部屋とおいしいミルク、トイレまで用意してくれたんだから。

だけど・・・そのお姉さんには先住のワンちゃんがいたから
私とは一緒に暮らせないって言ってたの。

とっても悲しかった。

助けてもらったけどそれは一時的で・・
またあの寒い雨の中、紐で縛られ捨てられるんだと思ったわ。

だけど、お姉さんが私を引き取ってくれる人がいないか
捜してくれたの!

そしてお姉さんはお友達の山田ママに電話してくれたんだけど
山田ママにはもう2匹もネコさんがいたんだって。

そしたら山田ママは思い出したかのようにネコ大好きの
今のママに連絡してくれたのよ。





山田ママ「あんたネコいらんかー?捨てられてたねん。
      まだちっちゃくてなー、目も開いたばかりで
      目も化膿してんやけど紐でくくられて捨てられてた
      らしいねん・・・でもうちでは飼えんくてなぁ」

私のママ「ネコ!?ちょうど欲しいと思ってたよー。
      あっくんにも相棒が欲しいと思ってたし~!」

山田ママ「ほんま?ちゃんとミルクも砂もベッドも
      あるらしいわ。あと薄い三毛猫で綺麗な子やで
      人間の後も付いて来るし、かわいいで~」

私のママ「声とか元気?? ネコちゃんの声聞かせて~」


私、もらってくれそうなママのために一生懸命鳴いたの!

「ミニャーッ!ミニャーッ!」って。


私のママ「よし!飼う!!私が責任持って育てましょう!!
      ひー君(パパ)は説得しとくからネコチンを連れてきて」


そして私はママの娘として迎い入れられたのよ。



ママの娘になってからは目が痛いのも治ったし、ご飯もイッパイ食べれるし
とっても嬉しいわ。

お兄ちゃんのアクアはたまにしつこくてうっとおしいけど、
良き遊び仲間よ。



ママもパパも私の事をすごく愛してくれてるのがわかるわ。
ママは私が小さかった頃の捨てられてた悲しさや孤独を思い出さなくて
いいように、お兄ちゃんと同じくらいの愛情で包んでくれてるの。





たまに愛情が足りなくて私から飛びついてママを
ビックリさせてるけど・・・。

あれから数ヶ月、元気いっぱいでくらしてます。
たまに病院に連れていかれて怖い思いもするけど。




命を救ってくれたお姉さん、友達の山田ママ、
ありがとう。





なんて、猫が思うわけないよな(笑)ははは~