読み聞かせの会「お話しどんぐり」

「定例会」報告をいたします。

T.ライブラリアンからの便り<2月>。

2007-02-03 22:43:49 | 図書館
早い物で、もう2月になってしまい、今日2月3日は節分です。
当地では、図書館の道路ひとつ隔てた場所が浅間大社なので、豆まきが行われます。
豆まきの前には、鬼を退治するために、古式豊かな武士の衣裳に身を包んだ人が弓
で矢を射る「鳴弦式」を行い、その後豆まきの儀式を行い、豆まきになります。
昔は各家々から大きな声で「鬼は外、福は内」の掛け声のもとに豆が撒かれましたが、
今では行う家も少なくなりました。日本古来からの行事はだんだんと廃れてしまい、
すこし淋しい気がしまいます。私達が小さい時は、鬼の嫌いな鰯の頭を焼いたものを
柊の枝に挟んで玄関に飾り、鬼の侵入を防ぎ、その後大きな升に豆をいっぱいに入れて、
掛け声をかけながら豆まきをしました。それから節分のご馳走を食べ、寝る前に年齢分
の豆を食べ、一年の健康をと願いました。
今、我が家では、簡略化して海苔巻きを食べて、豆まきをしています。
さて、先日芥川賞・直木賞の発表がありましたが、利用者からの何人ぐらい予約が
入っていますか。我が館では今の所7人の予約が入っています。
「ひとり日和」の刊行は2月の予定ですが、これから徐々に増加していくでしょう。
今、私が読んでいるのは「植物診察室」です。芥川賞の候補にはなりましたが、
残念ながら選に漏れた星野智幸さんの作品です。とても不思議な小説です。
人の生き方や大人と子どもの係わり方がぼんやりとですが考えさせてくれます。
他には大島清さんの「脳が若返る遊歩学」を読んでいます。
こちらは大脳生理学が専門の著者が歩くことを薦めた本です。
ゲーテも歩きながら物を考えたそうで、歩きながらの閃きを大事にしたそうです。
森を歩くと木から発散されるフィトンチッドが体のために良いと聞きますので、
ぜひ森を歩いて、老化を防ぎ、若返ってください。
では、この辺で、明日もまた仕事です。お互いに頑張りましょう。


T.ライブラリアンからの便り<1月>。

2007-01-01 15:16:53 | 図書館
年末年始に読もうと図書館から多くの本を借りてきました。
今は内田康夫の「帰らざる道」を読んでいます。今、たくさん予約が入って
いる本なので休み中に読み終えるつもりです。
あと、石田衣良の「下北サンデーズ」や永井するみの「ダブル」なども読むつ
もりでいます・・・・・。では、また来月におたよりします。  


T.ライブラリアンからの便り<12月>。

2006-12-14 23:05:15 | 図書館
最近、読んだ小説では、皆様に「タペストリーホワイト」をお勧めします。著者は大崎善生さん。
 まだ、デビューして6年。ノンフィクションのほうで活躍歴がありますが、小説もなかなか。
 先日の恩田陸さんや雫井脩介さんの作品と一部重なるところがあるかな。甘い、脆い、青春小説。
 ちょっとノスタルジーに溺れるのは歳をとったせいか。乾いた心にじっとしみ込む式ような会話。


Tライブラリアンからの便り(11月)

2006-11-06 23:21:37 | 図書館
読書週間の行事は終わりましたか。
毎年の事なのでアイデアも出尽くしてマンネリ化していませんか?
主催事業の企画は難しいですね。利用者調査をしっかりして、
タイムリーなに行事を行いたいですね。
先日、恩田陸の「夜のピクニック」や雫井脩介の「クローズド・ノート」
を紹介しましたが、読んで面白かったとの反応があり、嬉しかったです。
そこで図に乗って今回は堂場瞬一の「8年」を紹介します。
出版年は2001年と少し古いですが小説すばる新人賞を受賞した
この作家の出世作です。「キング」や「マスク」も面白いです。
スポーツ小説の作品群はドラマチックな場面設定が多く、感動する
場面が多いです。スポーツ好きな人達には是非、お奨めします。
これから晩秋を迎え、ノスタルジックになる季節です。古きよき時代
の小説など、おすすめの作品がありましたらご紹介ください。


Tライブラリアンからの便り(9月)

2006-09-03 22:38:39 | 図書館
前回、お奨めした「チョコレートコスモス」を読んで、感想を聞かせてくれた人もありました。
読んでくれてありがとう。今回は、雫井さんの「クローズノート」をお奨めします。
読み始めると学生時代に引き戻されますよ。淡い気持ちを大切にできた時代もあったと!
われわれの世代ですと30年前のフォーク時代に戻された感じを味わいました。
さて、図書館の話では、今年もたくさんの職場体験実習生を受入れました。中学生を15人、
高校生を33人、教員を3人、他の図書館から1人、多くの人達に図書館の役割や仕事の
内容を紹介しました。図書館で職場体験を希望する人達がこんなに多いのかと感動ものです。
忙しい夏休み期間中の研修で十分に指導が出来なかったかもしれないと忸怩(じくじ)する点もありま
すが、図書館を内側から見て、利用者として違った点を感じ取って貰えたらと思っています。
9月は忙しい夏休みも終り、平日の静かな図書館が戻ってきます。これから秋の読書週間に
向けて、事業の準備に入ります。気持ちを切り替えて頑張りましょう。 富士山の麓から