読み聞かせの会「お話しどんぐり」

「定例会」報告をいたします。

「昭和58年度図書館情報大学司書講習生アンケート報告」

2006-02-25 23:25:44 | 図書館
「昭和58年度図書館情報大学司書講習生アンケート報告」

・回答者 11名
・回答率(回答者/受講者) 29.7%
図書館在職者<図書室1名含む>
・(在職者/回答者) 5名(45.4%)
・在職者5名は全員「公共図書館」勤務
・人事異動など4名
・異動者が過去に在籍した図書館は「大学図書館」2名/「公共図書館」1名
/「専門図書館」1名
退職 1名
民間 1名

以下はアンケート回答の一部です。

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40代(男性)

◎Introduction
○図書館に勤務していますか?  図書館ではありませんが、図書室に勤務しています

○勤務先/勤務年数は? 千葉県議会事務局図書室(http://www.pref.chiba.jp/gikai/riyou/index.html)/勤務年数は1年半。


○差し支えなければ、業務内容をお書き下さい。
図書室に勤務していると言っても基本的には議会史の編さん業務に従事しています。ただ、図書担当は2名しかいないので、議員さんからのレファレンス等急ぐものについては手伝います。



◎図書館勤務の方へ。

○司書講習を経て、20年経ましたが、図書館の変化についてお聞かせ下さい。                         
       財務/人事/サービス/施設など得意な分野を分かる範囲でお願いします。

 博物館・図書館など小泉内閣の方針どおり民間でできるものは民間へという形でどんどん
民間・もしくは指定管理者に業務をまかせようとしています。

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40代(女性)

町の小さな図書館で、職員数も予算も十分ではありません。
その中で、可能な限りのサービスの展開をしてきました。
足りないと思うことを次々にやってきたので、仕事量だけが増えています。
これをいちいち書くととても長くなります。
野辺地町立図書館のホームページ(http://www.jomon.ne.jp/~nlibrary/ )
の図書館の沿革をみていただくとわかります。

図書館に勤めて20年になります。
平成14年には、「子どもの読書活動推進」で
県内初の文部科学大臣表彰をいただきました。
私としては、青森県立図書館の協議会委員4年目です。

業務内容は、町の財務関係から予算の作成、司書としての専門的なものまで
すべてを行っています。大変でもあり、それが、やりがいでもあります。

○司書講習を経て、20年経ましたが、図書館の変化についてお聞かせ下さい。
財務/人事/サービス/施設など得意な分野を分かる範囲でお願いします。

どの図書館も財政的に厳しく、図書購入費なども減る一方です。
職員も指定管理者制度の導入を行っている図書館も増えてきているようです。
施設は縦長でなくて1階建てでワンフロアーの図書館が良いとされています。
併設よりも独立館の方が好ましいとの図書館界の見解から、新しく建設される図書館
はこのような建物が多いようです。
一度建ててしまうと建替えはなかなかできないので、最初が肝心です。
当館は2階建てで本の上げ下ろしなど大変です。

○図書館での課題などお書き下さい。

野辺地町立図書館での課題は、図書館システムがないことです。
システム導入には1千万円くらいかかるので、開館時に入って
いないと後でといっても難しいです。特にこんな時代だと。


○この20年の図書館の変化についてスタッフとして、サービス、施設などについてお書き下さい。

○良くなった点。

●図書だけでなく、視聴覚資料などを自由に鑑賞できるブースが設置されて、図書館が寛げる空間になった。
●利用者用のパソコンが設置され、情報が簡単に入手できるようになった。
●0才からの乳幼児サービスが活発になり全国的に広がった。
●高齢化社会に対応し今後はシニアサービスが本格的になっていきそうな予感。

○悪くなった点。

●指定管理者制度問題など賛否両論。


○全般的に訴えたい事など自由にお書き下さい。

Tさんのメールにありましたが、「利用者あっての図書館」
「利用者のために何ができるかを考えてのサービスを進めましょう」と
言う意見に大賛成です。
私はいつも図書館だけでは限られたことしかできないけど、
いろんな人の力が、大きな力になるということを言っています。

○本や情報をめぐるご意見をお書き下さい。

つい調べたいことなどは本よりインターネットで調べた方が早いので、
使うことが多いです。図書館員としては、少し後ろめたさがあります。
けど、本を読む時は、やはり、電子媒体ではなく、活字で本が読みたいです。
でも、やっぱり時代は変わっていくんだろうな~。

○生活の中の実践、今後の目標などお書き下さい。

忙しい中でも、仕事だけでなく自分の趣味もやっています。
仕事だけ人間というのもつまらないので。

以上せっかく封書でいただいたのに、メールで回答させていただきます。
実は、文字を書くより、パソコンで打つ方が早いし疲れないので好きです。

<メールによるアンケート提案者へ>抜粋
男性の読み聞かせっていいですよね。
ウチの図書館でもパパさん(男性)の読み聞かせを募集しているのですが、
なかなか人集まらないです。

Nさんいてくれたら、図書館とジョイントできるのに残念。
1人でもやる気のある人がいると輪が広がっていって違うんだけどな。

著名な人が、その町の文化レベルって書店を
見ればわかるって言ってました。
図書館がない町なら尚更、Nさんの責任重いかも。

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70代(男性)

[Introduction]
○図書館に勤務していますか? いません。

あるいは、過去に勤務されましたか? 司書講習受講後、10年間勤務。

○勤務先/勤務年数は? 大垣女子短大図書館。

○差し支えなければ、業務内容をお書き下さい。
 図書館事務長。/平成4年度全国図書館大会に7私立短大図書館代表発表。/平成5~6年、東海・北陸地区私立短大図書館協議会会長。


[図書館勤務の方へ。]

○司書講習を経て、20年経ましたが、図書館の変化についてお聞かせ下さい。
財務/人事/サービス/施設など得意な分野を分かる範囲でお願いします。

平成7年(1995年)退職、以後年金生活。/
この頃からバブルはじけ、予算、人員とも削減傾向。

○図書館での課題などお書き下さい。
レファレンスの有効な活動強化。/青少年の活字・図書館離れをくい止めること。

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50代(男性)
?
1 図書館に勤務していますか?/
図書館勤務です。
?
2 勤務先/勤務年数は?/
富士宮市立中央図書館(http://library.city.fujinomiya.shizuoka.jp/)に勤務しており、勤務年数は13年になります。
?
3 業務内容をお書き下さい/
サービスカウンター・レファレンスカウンター・AVカウンター・移動図書館・児童サービス・青少年サービス・障害者サービス・学社連携・ボランティアの養成など図書館に関するサービス部門全体を監督する立場です。
?
4 司書講習を経て、20年経ましたが、図書館の変化についてお聞かせ下さい。
財務/人事/サービス/施設など得意な分野を分かる範囲でお願いします。/
司書講習の時は、貿易研修センターという当時の通産省の外郭団体の情報資料室に勤務しておりましたが、当該施設の東京移転に同行することなく、富士宮市に残ることを決断し、専門図書館から公共図書館に移りました。
?
5 図書館での課題などお書き下さい/
図書館だけでなく、地方自治体を取り巻く環境は予算減が一番厳しい
とおもいます。限られた予算と人材で多様化、複雑化、高度化・専門化、
国際化、情報化する社会環境に適応し、サービスを進めるには、職員の能
力と情熱しかないと思います。課題の主な所としては、指定管理者制度への
対応、高齢化社会への対応、少子化社会への対応、子どもの読書活動推
進、生活支援サービスの導入、経済・法務などビジネス支援、アウトリサーチサ
ービスの実施、などが上げられます。
?
6 この20年の図書館の変化についてスタッフとして、サービス、施設などについてお書き下さい。/
社会環境の変化に伴い、図書館が単なる文化・教育施設ではなく、
より市民の生活に密着したものになっている。図書館は市民の憩いの場であり、
教養を高める場であり、ビジネス支援の場であり、環境教育の場であり、映画
や音楽を楽しむ場であり、調査・研究の場であり、職業調べの場であり、いろい
ろな意味で市民生活に必要不可欠の施設になっています。

○良くなっている点。職員の質、IT化、学社連携、ボランティアの参加など

○悪くなっている点。資料購入費の減少、職員数の減少、利用者の利用マナー
の低下など
?

7 全般的に訴えたい事など自由にお書き下さい。/
図書館に対する市民の理解が十分ではない。まだまだ図書館は本を借り
るところ、学生が勉強するところという点から脱却できないでいる。図書館は人
間が生きていく上で必要な情報・資料を全て提供できるようにしなければなら
ないと思う。その意味で図書館の資料及び職員がまだまだ足りないと思う。
県内では富士宮は司書の数も多いし、市民一人あたりの蔵書冊数も貸出冊
数も多いが、先進国のアメリカには遠く及ばない。市民の図書館への期待が十
分に熟成されていないと、需要を掘り起こす努力が必要だと思っている。また、
現在のような総合図書館だけでなく、より専門的に、高齢者の生き甲斐を創設
する図書館だとか、子どものためだけの図書館とか、ビジネス支援、起業を応援
する図書館とか、異文化理解のための図書館とか、若者の生き方や職業を選
択するための図書館だとか、海外の資料を翻訳してサービスする図書館だとか、
環境教育に必要な図書館とか、医療・健康に関する図書館とか、時代の変化
に応じて、社会が必要としている資料や情報を提供できる専門的な図書館の
設置も考えるべきだと思う。
?
以上、思いつくまま書き連ねてみましたが、図書館職員に必要なことは知的な好
奇心と社会を冷静に見る目とホスピタリティではないでしょうか。図書館の職員は
利用者の「ありがとう」という言葉に励みを感じて仕事しています。

当館では昨年利用者を対象にアンケートを実施しました。
我々が知りたかったことは図書館は市民生活に必要かという点です。
約8割の人が図書館は必要だと応えてくださいました。次に開館時間の延長や休日開館、
レファレンスサービスへの要望、インターネットの使用環境、リクエストサービス・メールサービスへの要望などを調査し、できることはすぐに実施しました。
利用者からの要望に対し、できることは実施すればよいし、できないことは出来ない理由
をしっかりと説明し、すぐに対応することが信頼を得る方法だと考えています。
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50代 男性 

◎Introduction
1.図書館に勤務していますか?いいえ。

2.あるいは、過去に勤務されましたか?はい。
→図書館施設以外の方は後半へお進み下さい。
勤務先/勤務年数は?立教大学法学部図書室(現在、社会科学系図書館http://opac.rikkyo.ac.jp/shakai/index.html) /10年間。人事異動して15年経過。


3.差し支えなければ、業務内容をお書き下さい。
収書、蔵書構成、利用サービス(出納、レファレンス)。



4.司書講習を経て、20年経ましたが、図書館の変化についてお聞かせ下さい。
財務/人事/サービス/施設など得意な分野を分かる範囲でお願いします。

財務について 学外への外注の増大。図書の増加。
人事について 学内での派遣職員の増大。専任職員の減少。人件費の軽減。
サービスについて 図書の増加。利用方法の多様化。メディアの多様化、AV.CD.PCソフトなど。
施設について 館内が狭くなり、施設の拡大。高機能化で施設費、維持費が増大。



5.図書館での課題などお書き下さい。
①人件費、図書費、施設費のバランスをとった館ごとに理想的なモデルを構築していくことが必要。
②情報の高度化により、活字メディアと非活字メディアのバランスも検討する必要。


6.この20年の図書館の変化についてスタッフとして、サービス、施設などについてお書き下さい。


○良くなった点。
経済の成長で、施設は充実した。社会も管理からサービスへという時代を反映し、充実した。本も施設もサービスもスタッフの研修も充実したと思います。

○悪くなった点。
利用者の質が問題である。PCを始めビデオ、DVDといった情報化の中、活字離れ、知識や勉強がダサイといった風潮は問題である。




現在、図書館に勤務していない方も。

8.司書講習がその後の生活に活かされましたか?
最大限に活きています。文部科学省研究助成で日本一の採択につながったのは、図書館での研究活動が下支えしているという視点を理解した事が重要であった。司書講習がこのような理解を促進する上で大いに役立ちました。



10.本や情報をめぐるご意見をお書き下さい。
小規模書店が「大型書店」「コンビニ」「ネット書店」にとって変わり、高齢者、主婦、子供達にとって身近な存在でなくなっています。

 
 <メールでの補足/抜粋>
いろいろな施設内に、家庭で毎月購入できない雑誌や、新聞が多いことは、魅力でしょうね。閲覧の光景が外から見えると、アトラクテイブですね。
誘われるというか、ウインドウショッピングのようなものです。
 これは市街地での都会での図書館の場合かも知れませんね。  

 地方では、子供もお母さんの車での来館でしたら、何と言っても、道路から入り易く、安全で、雨や雪でも、エントランスに入り易いのは、ドライバ-に魅力ですね。
 コ-ヒ-ショップが隣りにあれば、なお良いですね。

 ドライバ-にとって、帰り道に何度も車から降りるのは、面倒な感じがしますね。
 将来は、図書館での返却や、予約本の受け取りも、ドライブスル-になるかも知れませんね。
 運転席側に、返却ポストを創れば、車でアプロ-チして降りずに投函できますね。通勤の往復では便利ですね。
 図書館の近隣に、ス-パ-などのお店を誘致できると良いですね。


11.生活の中の実践、今後の目標などお書き下さい。
①社会科学系の研究図書の選書、レファレンス(特に法律分野)などの解説集を作りたい。
②市民法の研究。「個人情報保護法」「労働基準法」「労災法」「雇用保険法」「健保法」「介護保険法」「国民年金法」「厚生年金法」「障害者雇用促進法」「育児介護法」
③PC、ネットの知識。


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50代(男性)
◎Introduction

1.図書館に勤務していますか?いいえ。

2.あるいは、過去に勤務されましたか?いいえ。
→図書館施設以外の方は後半へお進み下さい。


図書館に勤務していない方も。

8.司書講習がその後の生活に活かされましたか?
図書館に行った時その図書館の性格、蔵書構成などを理解しながら利用できるようになった。限界まで自力で、検索、利用、そして最後にレファレンスのお世話になる流れです。

どこの自治体に行っても図書館を訪ね、その土地のひとつの指標とする、といった事があります。


9.図書館勤務を具体的にめざした事はありますか?
町の図書館建設推進会議メンバーとなり、答申作成に関わった事はあります。そこまでです。


10.本や情報をめぐるご意見をお書き下さい。
やはりネットの影響力が甚大です。バーチャルでデジタルな作業(PCワーク)とリアルでアナログ的作業(従来の労働やコミュニケーション)をどうバランスよく対応、処理していくかが、肝要に思います。メンタル面や健康面でも両要素のバランスが大切に思います。


11.生活の中の実践、今後の目標などお書き下さい。
読み聞かせボランティアに参加しています。児童書や詩集を手にとる貴重な時間になっています。
グループの日程や情報交換のためのお話しどんぐりブログサイト( http://mako-project.blog.ocn.ne.jp/donguri/)を運用、管理しています。



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1 コメント

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今月は図書館に関する貴重な資料が掲載されていま... (えっちゃん)
2006-04-22 10:01:11
今月は図書館に関する貴重な資料が掲載されていますね。  機能してこそ‘生きた図書館’・・・ 単なる‘本の倉庫’の様な図書館でなく 住民へのサービスとしての‘生きた図書館’・・・あったらいいな・・・・。  
そして‘どんぐり’の果たす役割についても考えさせられる素敵な資料です。
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