可也小学校にも二宮尊徳の像があります。本体は銅でできています。台座には[報]の文字が刻まれており、その裏には「寄贈 像 簡牛凡夫 台 昭和廿四年卒業生 昭和廿五年八月建立」と刻まれています。1963年まで衆議院議員をなされた簡牛凡夫氏が像を寄贈され、昭和24年度卒業生が、台座を卒業記念品として寄贈し、昭和25年8月に建立されたもののようです。
簡牛氏は1955年(昭和30年)から1963年まで衆議院議員を務めてあり、衆議院議員になられる前に母校(おそらく)に、昭和24年度卒業生の記念品にむけて寄贈されたものではないかと想定されます。ちなみに私は隣の二丈深江にある深江小学校(あの当時はまだ二丈村立でした)の昭和39年度卒業生です。二宮尊徳の銅像を寄贈された可也小学校昭和24年度卒業生の皆さんがたも、すでに70歳代の半ばになっていらっしゃいます。今となっては、もはや遠い昔の話になってしまったかのようですが、今になっても、否、今だからこそ「報」の意味を私たちに問いかけてくるように感じています。
引津小学校の二宮尊徳像 ←click