手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

金田式 DCプリ No.210 計画のミス

2010年09月25日 00時39分08秒 | PC_Audio
さて、勢い込んで、夕方からパーツを探り始めた。
で、目の前に 以前、MHIさん(金田式アンプの製作では有名な方)に
分けてもらった基板を使った No.192の残骸が出て来た。
それを見ていたら、これを使って、まずラインアンプを作るのが
常道ではないかと思えてきた。
SATRI-ICのと比較もできる。
 ということで急遽、EQアンプ造りは延期して、ラインアンプを
造ることにした。
No.192に回路構成は、かなり バッテリー駆動のラインアンプと
似ていると思った。
 が、いざ部品を眺めてみると意外に使えない値の抵抗や、石があり
結局は、こうなった。

 << 解体前の No.192基板(動作していた)>>



 <<変更が必要なために、部品を取り外した後の状態。>>



作業をしている途中で、この計画は失敗だったかなと思った。

なぜかというと、パーツの取り外しが実に大変だった。基板は表も裏もパターンが
ひいてあり、実にコンパクトに仕上がっている。逆に、実装密度が高いので、
例えば抵抗を取り付ける穴も ぴったりの径で穴が空けられている。かつ 表側と
裏側にハンダが乗る構造だ。
ということで抵抗や、TRを取り外すのが、実に大変だった。
 新たらに基板を起こした方が、良かったのではないかと思うほどだった。
写真のように、一応、使えるパーツを眺めると、実にわずかだ。
 そして、もう一つ、面倒な作業が控えていた。
それは、TRや抵抗の足を通すために、ハンダで埋まった穴を全て小型のトリマーで開けてやらなくてはならなかった。

これで、この夜は終わってしまった。

そして、今朝は 休みを取っていたので、8時過ぎには起きて
昼前から続きに取り掛かった。
 が、意外に難航の連続。

詳細は、また明日。







金田式 DCプリ No.210に取りかかる

2010年09月23日 14時19分27秒 | PC_Audio
金田式アンプ製作の常連さんたちのHPやBlogを見ると
かなり良いみたいだ。たぶん先日、調達した部品とジャンクBoxを探せば、
なんとか部品は揃いそうだ。EQ素子のSEコンは買うのを控えたので
とりあえず ディップマイカで代用。
石をどうするか。オリジナルで行くか、お蔵入りしている2SA726とかを
この際だから引っ張り出してくるか。
まず、EQ部だけ作り、バッファを付けて音出しだけしてみることに
しよう。幸い、明日は休暇を取ったので、時間はあるし、電源部が電池
なので、ことは早そうだ。基板は、使わないままになっていた
高出力プリ用のプリント基板があるので、それを流用するとパーツの
交換も簡単そうな気がしてきた。


金田式 DCプリ No.210

2010年09月16日 23時46分43秒 | PC_Audio
 金田氏によるバッテリードライブのプリアンプが発表された。
バッテリードライブのパワーアンプの仕上げの記事が出た8月10日と
今回の10月号のMJが出た9月10日、なぜか偶然に東京に居た。
パワーアンプの記事の方には、あまり興味が湧かなかった。
少し前に発表された No.192は 低電圧で動作させたアンプだった。
 位相補正のCがSEコンでなかったというオリジナルとの違いが
あったが、我が家のシステムでは、あまりいい結果ではなかった。
 低音が力不足で、締りのない音だった。が、魅力的なところも
あって悩ましいのだけど、中高域の音が、”いい感じ”だった。
マルチCHの高域用ならば使える気がした。
が、TADのウーファをドライブするのは、ちょっと酷な気がした。

つまり、38Cmクラスのウーファを駆動するには、やはり10-20W程度の
アンプでは無理ではないか、と思っている。
ということで、8Ωで14Wというバッテリードライブのアンプには
懐疑的にならざるを得ない。

 が、EQ&プリとなるとちょっと違ってくる。
ひょっとして、WE球を使ったEQアンプを越えるか、同程度であればと
興味が湧いてきた。
ということで、10日、三鷹駅南口前の本屋でMJ10月号をGetし、
夜は、吉祥寺のメグでLIVEを聴き、そのあと八王子の宿で
パーツのリストアップをした。

翌日は、昼過ぎに仕事が終わったので、早速、秋葉原へ。
若松通商、海神無線などを回ってパーツを調達。
電源周りが、バッテリーケースだけなので、楽だ。
 ハイブリッドDC EQアンプのパーツも併せて調達した。
果たして、All WE球のEQアンプを 越えるアンプなのか
期待してみよう。

<<余談>>
40KG6Aを入手したので、そのプレートキャップを調達すべく
クラッシック・コンポートネントへ足を運んだ。
いまや、この手のパーツは、皆無で、リング状の特注物で対応するしか
ない、とのこと。
WEの396AやWE407Aは、とても手が出ない値段がついていた。
あやしげな EF86やEF804も同じだ。
とりあえず、5670Wを4本買ってお茶を濁した。








再度、MCイコライザに挑戦

2010年08月11日 00時03分34秒 | PC_Audio
 試作状態の金田式 真空管DCプリアンプを、何とかしたいと思い
いろいろと考えている。
SATRI-ICを使ったEQアンプが、そこそこの音を出しているので、
もう、これでいいかと思うのだが、音の出方が違う真空管DCプリも
捨て難い。というか、音がいいのは、真空管DCプリだというのは
解っている。問題は、残留ノイズだ。そして、その音の良さを
支えているのは、低ノイズでも何でもない WEの球なのだ。
WE403系の音なのだ、EF86よりも、測定値で 倍は違う。
ノイズが大きい。
これを何とかするには、トランスの世話になるか、石による
ヘッド・アンプを使うしか方法はないだろうというのが私の結論だ。
が、どちらも簡単には行かないことは それなりに体験した。
 が、先日、ある人の掲示板を見ていたら 同じ思いを持つ人が
いた。その人は、初段の耐入力電圧のマージンを上げるために
初段のプレート側に 定電流回路を負荷として追加することを
提起されていた。なるほど、そういう方法もあるのかと思い、
早速、私も、先週末に実験してみた。
金田氏の本を、改めて読み直し、だいたいのことがわかったので、
やってみた。石は、常道であれば 2SA1967だろうが、手持ちは
2個しかなかったの、別の石を探した。2SA1145というのが
150V耐圧で、0.5Wの損失なので、使えそうに思えた。
なんとか、基板を小さくして、空いたスペースに押し込んだ。
403Bの電圧配分が狂ったが、なんとか抵抗を変更し、
追い込んだ。
 これで、それまでトランスを使うと入力電圧が大きすぎて
初段で歪んでいたのが、かなり改善された。
ただし、トランスは、固有の特性を持っているので、
聴いてみるしかない。
 

CD-15とLHH500R

2010年08月03日 00時02分56秒 | PC_Audio
 昨夜は、10年近く使い続けてきたCD-15と 今回、わが家に
やってきた かの LHH500Rとを鳴らし比べてみた。
全体の造りは、さすがにCD-15の方が物量が投入してある。
LHH500Rには、回路図のCopyが添付してある。実は、これが目当てでも
あったのだけど。アナログの出力部は、入力がFETではなく
2SC1775と2SA872の対称回路だ。送り出しはK213とJ76のコンプリという
構成。
 CD-15の方は、基板を見て推測するに 入力はK170とJ74の対称回路だ。
こちらの方が、少し凝っているように思える。
内部は、まだ見ていないが、重さがほぼ同じくらいなので、
バランス出力やDigital出力が2系統であることを除けば
同程度のCDPと思われる。

 で、肝心の音の方だけど、結構、違う。
CD-15がおとなしい。低音は少しどっしりしていると言えるか。
Jazz Pianoの 両手で和音を弾いたときに、LHH500は 音が
広がる感じだ。概して中域が前に出てくる。
どちらが、オリジナルに忠実に再生しているのか わからないが、
手持ちのCD-72aも、どちらかというと LHH500に近い雰囲気の音だ。
CD-15の方は、トレースに問題をかかえているので、LHH500の方が
CDに録音された音に忠実なのかも知れない。

 それから、もう一つ、別の面からLHH500の安定度がわかった。
今回、ソフトンさんの DAC Model2をLHH500に繋いでみた。
CD-15だと、低音が少し膨らむ感じがして 私の好みでなかった。
ここ数年、出番がなかったが、手持ちのSATRI製のDACが
調子が悪いので、Model2に登場してもらった。
それに、このDACは、トラッキングエラーを表示するカウンターが
付いているので、CDドライブの状態を知るにはもってこいだ。
CD-15だと、演奏中も、その数値が増えていくが、LHH500は
最初の頭出しのときを除けば、ほとんどエラーは出ない。
ドライブは安定しているようだ。
ということで、総じて、今のところは、LHH500の安定した音の
方が、良さそうだ。どちらにしてもCD-15は、もう修理不能なので、
LHH500が メインのCDPになりそうだ。
 それと、SATRIのDACでは、LHH500は、あまりパッとしない。
このDACも、もう発売されて相当経つので、そろそろ引退かも知れない。