手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

金田式 DCプリ No.210 EQ部を試す

2010年10月01日 01時13分07秒 | PC_Audio
昨夜は、仕事の疲れか、食事後、寝入ってしまった。11時過ぎに目がさめたので
のこのこと起き出して、EQアンプ部の基板に向かう。
やっぱり、同じEQアンプとは言え、構成が違うので、パーツの取り付けや、
ジャンパー処理が面倒。基板は、高出力型のタイプでかつ、ユニバーサルな
利用も考えてあるので、バーツの数が多い。
 今回のNo.210がシンプルな回路なので、基板上は 部分的には密集するが
全体的にはスカスカだ。



EQ素子のSEコンは手持ちがないので、ディップマイカとした。電源+-にいれる
コンデンサは、以前、作ったEQアンプから取り外したV2Aが余っているので、
それを使った。
AOCを使わない場合の出力のドリフトを見たかったので、AOCは付けないまま
TESTすることにした。
全体の構成は、2段目がA872 、終段は、C2440に代えて C2705を使ってみた。
フラット・アンプの方に使っている A1145のコンプリの石だ。
C960を いきなり使うリスクを避けるのと、音を試すためだ。

 で、この夜(9月29日)は、出力端に 4Vくらい出た。未調整だと
そんなものかと思ったが、初段のVRを回しても変化せず、おまけに
初段に電流が倍も流れている。これは、おかしい、配線ミスらしい。
が、すでに1時過ぎていたので、原因追求は諦めて、寝た。
なんとなく 致命的な感じはしなかった。

 で、今夜は、食事もそこそこに、基板とにらめっこ。
なんと、まあ、K97のソースから半固定VRへ行くジャンパーが
漏れていた。
 
 で、その後は、回路に流れる電流を監視しながら規定の10mAふきんまで
2段目のエミッタ側に入れた半固定VRを回していく。
 回し切って、片chaが10mA、もう片方が12mAだ。
固定で入れた抵抗は、金田氏の指定どおりの270Ωとなった。
初段も180Ωで、だいたい良いみたいだ。

ということで、出力のドリフトも 100mVまで追い込めるので
良しとしよう。ありあわせのシャーシに取り付けて、音出しをしてみる。
すでに12時を過ぎてしまった。

恐る恐るパワーアンプにつなぐ。
VRを上げるが、ノイズがしない。
フラットアンプのゲインは6倍くらいで固定していて、出力側に
50kのVRを入れた。

直流は切ってある。

Bill Evansの Walts for Debby をかけてみた。
 何か、歪みっぽい感じ。
球のEQアンプより、おとなしい。
が、しばらく聴いていると、結構、低音部の分解能が 良いみたいだ。

使い古しのパーツばかりなので エージングは必要ないと思うが、
どうなのだろう。

週末が楽しみだ。


金田式 DCプリ No.210 EQ部に挑戦

2010年09月29日 00時53分00秒 | PC_Audio
 以前、電源として+-50Vかけるという 高出力型プリアンプに興味があったので、基板をM-NAOさんから分けてもらっていた。
それを使えば手っ取り早くEQ部分が作れそうだと思った。
で、早速、取り掛かった。
 Kephisさん作の、この基板はフラットアンプにも対応できるよう ユニバーサルな思想で作られている。なので、ジャンパーなどにも対応したパターンになっている。それで、今回のように、シンプルな回路だとパターンを飛ばす部分が多くて
意外に手間取った。というか、8割くらいの部品は取り付けたかな。
EQ部分のコンデンサは、デップマイカとした。とりあえず、ドリフトが0.5Vくらいは出るのを承知で、AOC無しでやってみようと思う。
74年モデルに負けないくらいシンプルな構成で、どういう音が出るのやら。
WE球のEQアンプを凌ぐのだろうか。
今週末くらいには、トラブルなく、何とか聴き比べまでいくといいのだけど、、、、。


金田式 バッテリー ラインアンプ 手抜き編

2010年09月27日 00時10分35秒 | PC_Audio
昨夜の夜更かしがたたって、今朝は寝坊してしまった。おまけに来客が2組も
あって、午前中と午後の早い時間帯はつぶれてしまった。
 午後の3時頃から昨夜の続きをやった。そこで、とんでもないミスを
発見。今回のアンプは終段の石は、Pchの石が使ってあるのに、基板上にD G S と表示されていたことと、これまで終段にPchを使ったことがなかったもので、
頭の中がNchのままだった。
ということで、発振らしき症状の方も、これで解決かと喜び勇んで配線を修正してみた。
 が、やっぱり発振らしき症状は解決せず。うまく調整できそうな気配がするが
C2440の足にテスタの棒を振れると、ガーーンと電流が流れてテスタの針が振り切れる。
 これは、もう実装上の問題としか考えられない。何しろ、見せられないような
サーカス配線状態だ。石の足も長いし。
ということで、これは、基板をちゃんと作った方が解決は早いと思い、久しぶりに、MJから基板の配線図を スキャナで取り込み印刷。144%で印刷すると実際の
基板の寸法になる。基板の表側を トレーシング・ペーパ様の用紙に写し取る。
基板裏側は、パソコンの画像処理ソフトを使って、左右を入れ替える。
7本撚りの部分の色を赤色に上書きする。そしてprint。
その上に、先のトレーシング・ペーパに写した配置図を重ねて、パーツとの
間の配線を書きなぞる。
これをもとに、プリント基板に貼り付けて 基板を作る。夕食前までに基板に
穴を開ける。食事後、エッチングして完了。



油性ペンでパターンを描いたことと、エッチングの時間が長かったせいかかなり
虫食い状態だ。 が、まあ良しとしよう。

 さて、それで、この発振ぎみの基板をどうしたものかと考えていて、普通の
回路にしても 使えるのではないかと思いついた。
EQ部分は、C2440を終段として使うだけの従来の回路だ。
ということで、終段を省き、C2440から出力することにした。
コレクタに入っている220Ωをパスし、エミッタ抵抗の100Ωに75Ωをパラにして
約42Ωとした。
 これは、うまく行ったようだ。
電流のコントロールもスムーズだし、石に手を触れたり、足にテスターの棒を当てても発振する気配はない。
 サブのシステムでも、なかなかいい感じで鳴った。
いよいよメインのアンプとSPに繋いで音出し。
出力の電圧も 1-3mVで安定している。



1時間ほど聴いているが、現在は、0mvと1mVに出力のドリフトは張り付いていて実に安定している。



それにしても、パワーアンプ用の基板を使ったために、部品の配置は、後段に行く程、スカスカ状態で、部品の向きもまちまちで格好悪い。
この写真の方が、発振して どうにも解決出来なかった方だ。
発振対策として、OSコンなど使っている。

さて、この終段を省くという手抜きアンプの音だが、
解像度が上がった感じがする。New York Trio の "Blues in the night"を
聴いてみると、1曲目、4-5分の演奏が実に長く感じられた。
どなたかBlogに書いておられたが、「演奏が止まったかと感じた」というのがわかった。 実際の生の演奏を聴いているときと同じように、かなり集中して聴いているからだと思う。

Rickie Lee Jonesの ”Pop POP"を聴いてみる。
ウーーンこれは!!、マイクに顔を近づけたり、離したりしているような感じが見える。

既に12時を回ったので、音量は控えめだが、かなり「いい感じだ」。
バッテリーアンプの威力だろうか。
 明るい時間帯に ガンガン鳴らしてみたいものだ。
週末までには、基板に部品を実装できればいいかな。






金田式 DCプリ No.210 ミスあり その2

2010年09月26日 11時19分00秒 | PC_Audio
 一昨日には、片chはほぼ出来上がっていて、バラック状態で
音が出ることだけは確認できていた。この調子なら残りのCHも簡単に
いくと思っていた。昨日は、少し早目に起きて(と言っても8時)、
午前中には音出しまで行けると踏んでいた。

 が、終段の石を取り付ける前の段階で妙な症状にぶつかってしまった。
終段の電流値を決める A872のエミッタ側の半固定VRを少しずつ回して
いたらいきなり+側の電源ラインに入れていたテスターの針が振り切れた。
測定用に10Ωを入れて、0.1Vレンジで視ていたのでフルスケールは
10mA。0.5Vレンジにして、もう一度電源を入れると、これまた振り切れた。
これは、いくつか石を飛ばしたと思った。半固定VRを絞り、電源を入れて
様子を見る。4mAくらいの状態にしてあちこち、手で触ってみた。
何と、抵抗や石の足の半田づけ不良があった。深夜に作業したので
まづかったようだ。怪しいところをチェックし、再度、挙動を見る。
どうも発振している感じだ。A872がジャンク箱から引っ張りだした
ものなのが気になったので、取り替える。
 が、この取替えが実に手間がかかった。完成版の基盤なので、
取り付け穴がきっちりしていてなかなか外せない。部品も密集しているからだ。
だが、これも解決にはならない。次は、C2240を取り替える。
が、これもダメ。初段の位相補正のコンデンサを触ると発振するようだ。
銅スチコンを使っていたのを、APSに取り替える。これでC2240につながっている
620Ωの両端にもきちんと電圧が発生するようになった。
ちゃんと0.9V位まで上がる。
 と、これでOKかと思いきや、またもやテスターの針が振り切れる。
念のため終段の石は、Icが1Aの規格のものを取り付けていた。
 これは、もう、どこかに致命的なダメージを受けているに違いない。
諦めて作り直すことした。ただしこの際、どれ位流れているのか、危険を承知の上で、調べてみることにした。
基盤上で、ショートしてはいないことはわかっていた。
 40mAも流れる。これだけの電流が特定の石に流れているとすると
どれか熱くなりそうだが、、、、。終段のエミッタ抵抗(5Ω)の両端には
50mVくらいしか出ていない。一体、この電流はどこへ流れているのだろうか。とあちこちの電圧を測っていて初段のドレインに触ったところ発振したようで、針が振り切れた。
どうやらこれは、この基板での仕上げるのは諦めた方が良さそうだ。
 それに、初段のペアが合ってないのか、出力のゼロバランスが取れない。
100Ωの半固定を回し切っても75mV以下にできない。

ということで、昨夜はギブアップ。
何しろ、無理して部品を取り付けた サーカス状態、空中配線だらけだ。
うまく行った基板の方が偶然だったのかもしれない。

金田式 DCプリ No.210 ミスあり

2010年09月26日 01時18分52秒 | PC_Audio
昨夜は、片chだけ作りあげた。無事に、一発で OKだった。
初段のソース側の定電流回路部分は、オリジナルどおりにK117で
製作。電流調整には、150Ω+1kΩのVRを付けた。あとは、2段目の
石は、2SA872を使った。エミッタには、半固定抵抗500オームが基板上に
あるので150Ωの抵抗を念のために直列に入れた。

片chだけなので、電源電圧も少し高めに出る。8.1Vくらいと -5.2V
くらいだ。
使った石は、オリジナルとは少し異なる。
初段は同じでK246 ,次が A872、C2440BL、そして出力段には、貴重なA606を
いきなり繋ぐのは怖いので2SA1145があまっていたので使ってみた。
どうやら1枚目はうまく調整できた。音出しも完了。
サブのアンプとSPで聴いた感じでは、メリハリの効いた元気な音に聴こえた。
片chだけの音なのでまだ判断はできない。
     
(ミスの話を書くのは 話が長くなりそうなので、また明日ということで。)