手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

東京Jazz 2015 Report その2

2015年09月10日 00時40分30秒 | diary




  << 2階席 12列目から見たステージ >>

こんなに大きなホールは初めてだった。受付から指定の席(2階82列、後ろから2番目)に辿り着くのに
15分はかかったと思う。エスカレータと3-4回乗り換え R11という表示の階だった。
後から思うに、これはビルの構造的には 11階に相当するのではないだろうか。



これは、夜の部なので、少し近めだが、82列目からだと座席からの距離は70-80mはありそうだった。
ま、武道館の最後尾よりはましではあったが、、、、。
これでは、出てくる音は期待できないと思った。

出演メンバーなどは 以下のサイトを参照してもらうとして、

   2015 東京JAZZ の offcial sight 


http://www.tokyo-jazz.com/

私が観たのは2つのステージで、メンバーは以下のとおり。。

9月6日

INFINITY

        12:30~  エリ・デジブリ・カルテット featuring アヴィシャイ・コーエン
             with Special Guest 山中千尋

  このバンドは知らない。が、何となくeuropeanな雰囲気の音だった。音は悪くなかった。
  Special Guest は山中千尋だが、あまり目立たず控え目に感じた。

        13:25~  日野皓正 & ラリー・カールトン SUPER BAND
             featuring 大西順子、 ジョン・パティトゥッチ、 カリーム・リギンズ

    日野皓正はおまけみたいというか、言っては悪いがBANDとは溶け込めてない音だった。
    フレーズ、音が古い。70年代の音だ。Small MILES のイメージが拭えなかった。
    大西順子も ピンチ・ヒッターみたいで熱気は全く感じられず。
    というか、日野皓正も大西順子もミキシングが悪いのか 音が引っ込んでいて
    可哀そうだった。ラリー・カールトンも、そのせいか、まり乗っているようには感じられ
    なかった。 最後の曲は なんと 「Room335」だった。

        14:30 ~ ハービー・ハンコック & ウェイン・ショーター

    これは、私にとっては、今回の東京JAZZの中では 最高だった。

    ステージには 一つの椅子と PIANO 、シンセが置かれていた。二人が登場、
    どちらも80歳近いはずだ。
    ハンコックがテーマらしきものを弾いたりするが、ショーターはTuningが合っていないとでも
    いうように、神経質にマウスピースを触っている。時折、ごく短い音を出すが、フレーズにも
    なっていない。ハンコックも、サンプリングしていた音を出しショーターを煽る。
    次第にショーターからの音が長くなっていく。今まで聴いたことが無い音が出て来出した。
    何というか、尺八の音みたいな わび・さびを帯びた音だ。JAZZとかいうジャンルを超えた
    どちらというと現代音楽のようだ。かと言って刺激的ではない。そのせいか私も一瞬
    眠ってしまった。隣の人は眠っていた。
    気持ち良くなっていたのだと思う。
    結局、一度も止まることなく40分ほど演奏して終わった。
    最後に「招待ありがとう」というような挨拶をして、ショーターにマイクを渡した。
    ショーターの発した フレーズが感動的だった。
    " I never give up!"  と言った。会場は割れんばかりの拍手だった。
    私も、眼に涙が滲んだ。

    彼らは、日本的にいうと 人間国宝だ。

<< 夜の部 >>

THE TOKYO JAZZ SPECIAL

        17:30~ スティーヴ・ガッド・バンド
            featuring マイケル・ランドウ、 ラリー・ゴールディングス、 ジミー・ジョンソン & ウォルト・ファウラー、

        リーダーがスティーヴ・ガッドなのだが、特にインパクトは受けなかったかな、、、。

        18:35 ~ リー・リトナー with His BAND

             Guest: TOKYO JAZZ HORNS(市原ひかり、小林香織、駒野逸美、浜崎航、宮本大路)

       リー・リトナーは初めて観たが、初めてのような気がしなかった。レコード、CDで聴き慣れていたからか。
       一流のエンターテイナー Jazz manだ。ちょっと不思議だったのが、彼が指弾きをするときに ピックの
       行方が全くわからなかったことだ。そもそも始めから ピックを使っていないと思うと理解できる。
       右手指5本を広げて弾いているのだから ピックを掌にkeepするのは不可能だとおもうからだ。
       大きなスクリーンに映る彼の右手を凝視しても 本当のところはわからなかった。

        19:50 ~ Fourplay

       ラりー・カールトンが在籍していた頃のCDはそれなりに聴いていたが、現在のメンバーのCDは持ってないので
      その音を聴くのは初めてだった。が、音が出た瞬間にそれは、現在のJAZZのTopに位置する音だと感じた。
      バリバリと各自がアドリブをするというのではなく、アンサンブルがスゴイ!!
      現在は、ギターはチャック・ローブという人が弾いているが、この人については何も知らなかった。
      が、まろやかで粒立ちの良い音を出し、トレモロ・アームを駆使するところは、Pink Floydの
      David Gilmour を思い出してしまった。
      ボブ・ジェームスも、CDとかで聴くと、大した役を果たしていないように思えるが、間違いなく 彼が
      演奏をリードしているのがわかった。シンプルに聴こえるが 奥が深い音だった。

 実は、この時点で予定の時間を30分ほど超えていた。が、終わっても拍手は鳴りやまず、お決まり(?)のアンコール。
 FOURPLAY + ラリー・カールトン + リー・リトナー と歴代のギタリストが加わった FOURPLAY の演奏が聴けた。

  20時50分終了予定だったが、終わったのはもう22時に近かった。外は大雨だったが、The PLAZAでは まだ演奏が続いて
  いるようだった。

  間違いなく 日本での 最高のJAZZが聴ける EVENTだった。


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