手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

Dynaudio 20W75がやって来た

2012年11月28日 01時23分56秒 | スピーカー


 10月に、B&Wの入門用のDM602のジャンクを入手して以来、10数年ぶりにスピーカーをいじっている。
この現代風の小型SPは、なかなかに手ごわい。が、これまで長いこと使ってきたJBL系と言ってもいい
従来型の大型ウーファー + ホーンSPとは、かなり趣が違った。その素性を知るのに
少々時間がかかったかな。第一の長所は、クラッシクの音場感と高域の音がキレイなことだった。
が、如何せん。Jazzをかけると、ピアノのアタックの カキーーン という音や、ウッド・ベースの
弦がネックに当たるときの弾けるような音が出ない。そして Fusion系だと バスドラの音の立ち上がりが
鈍い。でも、巷ではこれらの小型SPを使ってJazzを楽しんでいる人もいるようだ。
もっとランクの高いSPだといいのかも知れないと思い悩んでいたら、ひょんなことで
かのDynaudioの20cmのウーファーがオークションで入手できた(出品者は、なんと MJに以前、
執筆されていた 井上良治氏だった)。これをDM602の箱に強引に取り付けた。

出てきた音にビックリ。すごい音場感だった。スモール・ステージが部屋に再現された感じだ。
SPの後方に音が広がる。SPの後方、上方に 高音が突き抜ける感じだ。これまでの私のJBL375+077の
組み合わせでは、うるさくて聴き続けられなかった音域だ。
ただし、低音は、全く違う感じの音で とまどった。アンプのボリュームを上げていくと、部屋の中に
低い音域の音が満ちてくるのだが、どうも不自然だ。金田式DCアンプのドレイン電流が、
1A近くまでガンガン振れている。低い音が再生されているが、体感的には感じられない
肩透かしの様な音だ。Jazzピアノの音も、細やかな音も再現されるが、どうもクラッシク・ピアノの
音みたいになる。
 ということで、この2週間ほど、いろいろ試行錯誤してみたが、井上良治氏の、2001年9月号に
Dynaudioの17cmの17W75を使ったシステムの作成例が載っていたのを見つけた。
それによると、どうも、箱が小さいのかも知れないと思い至った。
 それでは、物は試しと、ベランダに保管していた もらい物の国産のありふれたBOXを
引っ張り出してきた(2日前)。これを少し補強して20W75を取り付けた。
いやはや、ビックリする音が出てきた。あの鈍く聴こえた ピアノのアタック音もちゃんと
「カキーン」と再生する(ツィーターは、カーステレオ用のFOCALというチャチに見えるもの)。
低音も随分と良くなった。一番、すごいのは、その音場感だ。壁から1m離れているせいか
本当にステージが見える感じだ。SPユニットの後方、上の方に音が展開するのは初めての
体験だ。低域が少し鈍いのは、もう少し箱を持ち上げてやるといいのかも知れない。
それと、箱の補強が柔いのも関係しているかも知れない。

 と、調子に乗ってボリュームを上げていったら、どうやらアンプが頭打ちになったみたいだ。
大飯くらいのユニットみたいなので、50Wくらいのアンプでは、どうやら駆動できないようだ。
TADの1601のように97dBのユニットと88dBとでは、数倍の開きがある。
ということで、いろんな体験をさせてもらっているが、その2日前の写真がこれだ。



音は良いのだが、とてもこの位置では邪魔になる。
ということで、今日は、昨日、Hard Offでなんと1,000円で手に入れた VictorのSX-3の箱に入れてみた。



 このセッティングだと、壁に近過ぎたようで、音場が後方に展開しない。
全体を少し前に出すか、それとも新たに トールボーイtypeの箱を探して、そちらに移植するか。
悩むところだ。

 そして、数日中に Dynaudioのツィーターがやって来ることになったので、これも楽しみだ。


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