6384pp の構成は
初段が EF184の三結 --- 6FQ7 (ムラード型位相反転) -- 6384 となっている。
裸利得が約43dBで、NFが12dBほどかかっていて 仕上がりは約31dBだった。
NF抵抗には180pFのディップマイカを並列に入れている。聴感で決めただけで
特にオシロで波形を見た訳ではない。古いシンクロなので調子が悪いため
押入れの中だ。
さて、気になっていた高域の歪感の原因は、どうも位相反転がうまく行って
いない気がしていた。なので、どれ位まで増幅しているのかをチェックしてみた。
初段は1Vの入力を加えると39Vが出る。50Vで頭打ちだ。かなり優秀だ。
これが6FQ7の出力となると、0.8V入力で50Vの出力で頭打ちなっていた。
もっと上へ延すべく6FQ7の供給電圧を上げることにした。カソード抵抗も
15Kから13Kにして電流を増やした。その結果上側のユニットは、80Vまで
出るようになった。下側は負荷抵抗を上のよりも増やしてみたが 65Vまでしか
出ない。まあ、あまり感度の良くない6384だが、60Vもあれば十分だろう。
ということで、音を出してみたら随分よくなった。
気になっていた ノラ・ジョーンズの高域の声がスッキリと聴こえるようになった。