手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

DYNAUDIO 20W75 を鳴らす その1

2015年12月03日 01時11分30秒 | スピーカー


< DYNAUDIO 20W75 を鳴らす その1 >

 私の年代の者は、低音を出すためには 38cm(15インチ)のウーファーが必須と思って来た。
私もJBL、Altec、TAD、GAUSSを取っ替えたりの繰り返しだった。私の出来た範囲での経験では
TADのTL1601がBESTだった。が、なぜか全体のまとまりと出て来る音は偏っていた。
Jazz Pianoを中心に聴いていた頃は、木製ホーンにJBL375を付けて出て来る音は 最高だった
ように思う。一方で、音ではなくて、好きなミュージシャンの 「大滝 詠一」や
「ユーミン」、「リッキー・リー・ジョーンズ」の曲などは うまく鳴ってくれなかった。

ある部分はすごく良いのだが全体としては纏まりがなかった。たぶん部屋の大きさが15インチ・ウーファーや大型の木製ホーンにとっては狭過ぎたの
だろうと思う。おまけに いま思うと気恥ずかしくなるほど 傍迷惑な程の音量で鳴らしていた。
カミさんが「家の手前 10mくらいから音が聴こえてくる」と言っていた。
一応、2重窓で防音はしているのだが。
それは、30後半から40代の頃だ。いま思えば ちょっと恥ずかしい。

 そういう経緯もあり、それなりに ダウンサイジングをしようと2-3年前に決めた。
その頃の箱も、ウーファーもJBLのドライバも、今は手元にない。

その30数年前の箱の残骸を使って DYNAUDIO 20W75用の箱を作ることにした。
その残骸の板は、カナダ産の米松合板で ピアノの響板用として輸入されていたものだった。
すごく硬くて響きが良い。が、今回の目的にはこれが全て裏目だったかな。

結局、バラしてみると、使える部分としては、
 ・全面バッフル
 ・後面
 ・上面、底面
ということになった。
板厚は 19mmだ。それなりに補強することにした。
問題は側板だ。シナ合板とかを考えたが、強度と重さを考えて 針葉樹合板とラワン合板を
張り合わせて24mmとして使うことにした。
DIY店で1カットで60cmに揃えてもらい買ってきた。
これから幅のサイズは自分でカットすることにした。


<< 作業開始 >>

<11月11日>



2階のベランダで、作業開始、久しぶりに電動ノコを取り出す。ここで カットのミス発生。
でも、余裕を見て材料を調達していたので何とか処理できた。

<11月23日>

その後、天候との兼ね合いを見ながら、張り合わせ、桟木などの調達もしながらなんとか
外観が整った。一番、時間がかかったのは、バッフル板や桟木の微妙なサイズの調整だ。
まさに 0.5mmm単位で修正する必要があった。DIY店で買って来た桟木などは微妙に歪みがあり
平面を出すのに思いのほか時間を食った。



最後は、バスレフ・ポートとSPユニットの取り付け穴の加工だ。
今回は、ウーファーをちゃんとビス止め出来るようにするために正確に開けたかった。
ということでサンダーやトリマーを引っ張り出して来て作業をした。

<11月29日>

 昔、プロの人から裁断したもらった板材は正確だったので組み上げるときの手間はそれほどでも
なかった記憶があるが、今回は実に苦労した。カンナと鑢でどれ程修正したことか。

と、取り掛かってから1カ月ほどかかってしまったが、やっと音出しができる状況まで来た。



 左端が今回 作った箱だ。右側に写っているのは 最近、試に手に入れた Monitor Audioの
SILVER RS1 だ。小さい割にダイナミックな音が出る。だが音はPC用、YouTube用とかには
OKという感じだ。 音が団子状態で 奥行感も分離も それほどでもない。

さて、肝心の 20W75 だが、バスレフ・ポートの追い込み調整が必要だと思うが 「かなり良い」。

Contour 1.8 MK を越えている。曲によっては サブ・ウーファが効果的か。


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