手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

DYNAUDIO Contour1.8で遊ぶ その1

2015年11月10日 00時38分38秒 | スピーカー


  ウーファー 20W75とBMS 4540ND との2Wayの結果が良かったので、20W75に合わせた箱を
作ることを実行に移すことを決めた。板は30年来使って来て最後はTL1601が収まっていた箱を
解体したときのものを出来るだけ再利用することにした。

思えば、この箱は私が最初に作ったまともな箱だった。当時は長崎県の諫早と言うところに
住んでいた。そういう地方都市にはスピーカーの板材のことがわかる店もなかった。
手引き書としては、 MJ誌の別冊として出た「これからのモニタースピーカー」という本だった。
 製作例の中では、よく米松合板というのが使われていた。これが、ALTECのA7に使われている
板だというのも、その頃に知った。
そしてその時に偶然、入手していたウーファーが GAUSSの5831だった。GAUSSのユニットを
使った製作記事などなかったときに、この別冊に赤坂工芸社の石渡氏の製作記事が出ていた。
 この当時は、著者に電話するということは普通にやっていた(今ならメールというところか)。
なので電話した。私が箱の材料が入手できないと相談すると赤坂工芸に納入している業者を
紹介してもらえることになった。米松合板は日本の3×6よりも大きいので、1枚で1個が作れると
いうことで、おおよそのサイズを教えてもらった。合板をそのまま送るのは大変なので
カットするための図面を作って送るようにということになった。できるだけ無駄が出ないように
図面を描いて送った(郵便だったか、FAXだったか?)。
実容積が220Lくらいになった。ただし、その後、内部の補強材を現地調達するのに苦労した
思い出がある。この話は長くなるので、また機会があれば書き残しておいてみたい。

そういう思い入れのある箱だが、さすがに使える部分は6割くらいだ。
先日の2Wayの構成が良かったのでウーファーだけで容積が 50Lで、バスレフとして
考えてみた。が、ちょっとその時の音で、中音の音の密度が少し薄いかなとも感じたので
それを考慮してミッドレンジも取り付けられるようにしようかと思ったりもしている。

いづれにして、暫定版を作り、いろいろ試して決めることにした。

ということで、昨日は、VictorのSX-3のジャンク箱から20W75を取り外した。
そうなると、普段聴きのSPとして残っているのは DYNAUDIOの Contour1.8 しかない。
これは、メーカー製のSPとして 一応、リファレンス的な目的で置いているものだ。
どうも低音が膨らみ過ぎて切れが悪いし、高域にピークが感じられた。
Jazz、Popsよりも Classic向きだという位置づけだった。
 きっと潜在能力はあるのだと思うが。

と、ふと思い立って その癖のある高域を変えてみようと思った。
内蔵のLCネットワークは -6dB/Octらしいし、スペックを見ると 2,500Hzでクロスして
ある。17cmのウーファー2個が使われているので、それだけを使ってみることにした。

Contour1.8 のドーム・ツィター ユニットを外し 片方のケーブルを外し、そのまま
取り付ける。

これを6384ppに接ぐ。そして、クリスキットを通し、コンデンサ 1個だけでLowカットして
BMS 4540NDに接ぐ。 いわゆるバイ・アンプ方式の2WAYだ。

これが、当たりの結果だった。

音を出す。Contour1.8の2個のウーファーから出る音は、それだけで 十分聴ける音が出ている。
それに、BMS 4540NDへの出力を上げて行くと、これまでとは違う音が出てきた。
BMS 4540NDのキャラクタが加わり、別物のSPになった。

Pianoの音が、Classicの音から JAZZ Pianoの音になった。
そして低域が量的に出過ぎていたのも、キャビの裏側についているポートを軽く布で塞ぐと
だいぶ音に締まりが出てきた。もたつきや、ボケた感じも改善されたように思えた。

ということで、20W75の新しい箱ができ、調整をする間は この Contour1.8 + BMS 4540ND の
組み合わせでしのげそうだ。

 


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