手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

SPシステムのダウンサイジング その1

2012年10月31日 00時56分06秒 | スピーカー


  この2週間ほどは、毎日のごとく木工作業が続いた。やっと今夜でひと段落した。
トリガーになったのは、廉価版とはいえ B&Wという今まで扱ったことのないスピーカーユニットが
手元に来たことだ。これを使うとクラッシクも行けそうだった。単独では低域が苦しいので
現行のCR型Chデバイダのカットオフを160Hzに変更して低域をTAD1601に受け持たせることにした。
1601をスーパーウーファみたいに使うやり方だ。
 これはいけそうな感じがした。

そして、これを機会にSPシステムのダウンサイジングも可能な気がした。
かれこれ30年ほど前に、GAUSSのウーファー5831を偶然に手に入れ、一生ものの箱を作ろうと
思った。当時、GAUSSのユニットを使ったシステムを手掛けておられた赤坂工芸社の石渡氏に
相談したところ、氏が使っておられるピアノの共鳴板用の米松合板を提供してもらえることになった。
裁断もしてもらえることになり、急遽、板取の図面を描き注文した。
補強材は地元の建材屋で調達するようにとのことだった。が、なかなかやってくれる
ところが見つからなかった。「スピーカーを作る」と言ったとたんに、「そんなのは
やったことがない」という返事ばかりだった。
何しろ、細かい部材をいれると数十本の角材が必要だった。それもmm単位で、正確に削り出して
もらいたいという要求だったから普通の製材所では請けてもらえなかった。
が、欄間とかを手掛けている工務店が、話を聴いてくれることになり、社長さんに会いに行った。
図面を見せると、「よくわからないが、指物職人ならできるんじゃないか」ということになり、
図面を渡して費用を見積もってもらうことになった。数日後に連絡があり金額を聞くと
本体ともいうべき米松合板の3倍くらいの金額だった。数が多いので、一本ずつ削り出すので
費用がかかるとのこと。その頃、JBLが汎用の38cmウーファ用のBOXを販売していたが
それに比べると安いし、専門業者の手掛けるBOXと同じか、安くつきそうだったので
頼むことにした。

まあ、語ると長くなるようないきさつのある箱だ。

最近は、家族からも「後が大変だから、なんとかしたら」とか言われていたし、実際、
動かすのにも重労働だし、高さが1m近いのでその上にまたBOXを乗せると聴感上も高くなって
不自然だった。

ということで、この際ということで 一大決心をして 箱を切断して 元の3分の二くらいの
大きさにすることにした。ということで、この2週間ほど毎日のように木工作業を
繰り返すことになった。

その間に、ネット・オークションで手に入れたAltecの409Eやら DYNAUDIOの18cmウーファが
やって来て 忙しい日が続いた。

と、低音部が元の三分の二の容積になり、音がかなり変わってしまい、戸惑った。
と、紆余曲折の結果、今夜、やっと 元の音に近い音が出るようになった。

そして、まだCUT&TRYの途中だが、なんとか聴ける状態になったのが下の写真だ。



ウーファはTADからGAUSS5831に変わった。BOXは約130リットル、中域はJBL375、高域はJBLのLE85.
後ろに見えるのは B&Wの箱にDYNAUDIOのウーファを強引に取り付けたもの。

結局、クラシック用とJAZZ用を準備するしかない、という結論に達した。


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