姉妹の絆 ー第二部ー ５
姉のLが語り始めたのは……
私の部屋の中に、
夕焼けがかかり始めていた頃
だったの！
「このレポートはね。
ラブレターと言うよりも……
彼の恋愛論と日常を記録した
ような……長い手紙なのよ！」
「はあ～？」
期待していただけに、
私はその場で……コケていた！
「何よ、それ？
そんなに分厚い手紙なのに、
内容は、そんなもんなの？」
「ウフフフ……まあね！
あなたが思うような、
甘いロマンスと言う内容では……
ないかもね？」
「なら、一体、何よ？
その『大好き』の意味は……？」
「だから、Pちゃんに聞いてみたのよ！
これが、恋の告白が……どうかね？」
「その文の前後には……何が書かれて
いるわけなの？
ジョークじゃないわよね、まさか？」
「違うわよ！ 愛の心理的構造と……
その変形理論の提唱、および、
『新しい愛』の創造計画みたいなものね！？」
「ええー。何、それ？
全然、わかんないだけど……私？！」
「当然よ！ 私だって、彼の理論の
すべてを理解できているわけでもないもの？」
「だから、何なのよ、それは？
私にわかるように話してよ、姉さん！？」
「つまりね。簡単に言えば……」
「言えば……？」
「私と……『新しい愛』を創造しない？……
と言う……お誘いみたいな事なのよ！
おわかり？」
「……新しい……愛の……創造……？」
「そう！ 今、現在、この世にあると
されている愛は……まだ未完成なもの……だと、
Gは言うのよね？！ つまりね！
私とともに……
愛を進化させる実験をしませんか？……
と言う事なわけよ！
わかった？ Pちゃん？」
「……わかんない……私……？」
「まあ、いいわ。おいおい、詳しく
説明してあげるから、夕飯にしましょう！
もうすぐ、父さんも、母さんも帰ってくる
時間だからね」
「へっ？ もう、そんな時間なの？」
壁にある時計は、確かに午後６時を
過ぎていたのよ。
「今日は、あなたの当番でしょう？
夕飯の用意は……？ 違う……？」
「ああーそうだった！
マズイわよ、姉さん！？ 助けて？」
「はいはい、わかってるわよ！
手伝うから、私の手紙の事は……
絶対、誰にも言わないでね！
いい！ 約束よ！ Pちゃん！」
「ラジャー！ 了解しました！」
私と姉は、急いで台所に駆け込んで
いたのよね！
こんなわけで……
私は、姉のLとGが作り出す……
『新しい愛』について……次第に……
理解するように成長して行ったのよ！
ねえ、皆さんは……
どう思うかしら……？
今の愛が、真実の形をしていると……
本気で、信じる事ができる？
私は……できなかったのよね！
だって、私の知る愛は……
あまりに……もろい存在だったから……！？
では、続きは、また明日ね！
皆、見てよね？！
なーんちゃて？！
ウフ♡
ポコの日記でした！
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皆さん！？
