名前はエイブ
動物愛護ネットワークで我が家にやってきた子だ
ひょいと抱くとあまりの軽さに涙が出そうになったっけ・・・
よしよしお家に行こうね
その日からエイブは私の息子になった
そしてその日からエイブは私のストーカーになったのだ
いつでもくっついていた
お風呂に入るとドアの外でじっと待っている
トイレに入ってもドアの外で待っている
2回のベランダに行けばお洗濯が干し終わるまで待っている
私の側から離れなかった
エイブ 田舎の生活は楽しかったね^^
冬は雪の中を走り回って嬉しそうだった
飛べないすずめを見つけて教えてくれたこともあった
優しい子なんだナ~
事情があって東京に行くことになった
もちろんエイブも一緒
私と娘夫婦と一緒に暮らすことになり
エイブを親戚に預けることになった
おじさんはエイブの面倒を良く見てくれて
可愛がってくれた
上京して8年になる
今ではエイブはすっかりおじさんの子になった
そして年をとった
いつも寝てばかりいる
私が訪ねても以前のように歓迎してくれない
エイブ・・・呼んでもうっすらと目を開けるだけ
白内障で良く見えていないようだ
お漏らしをするようになりオムツをするようになった
可愛いエイブ
年取っちゃったね・・・
それでも私のことは分かるようで
よたよたと側に来る・・・
思いっきりなでてあげる エイブ エイブ
今日もエイブは寝てばかり
エイブ・・・・又来るからね
エイブはちょっと目を開けて又寝てしまった・・・
エイブとの田舎の思い出が胸を締め付ける
鼻がツーンと痛くなる