けたたましいサイレンにドキッ!とした。
昨晩、仕事を終え、新川崎駅から自宅まで歩いている時のことである。実際には聞いたことはないが、空襲警報じゃないのかと思うほど、大きな音のサイレンが3度鳴り響いたのだ。
サイレンが鳴り終わると、川崎市からの通報が流れた。
その内容は、大雨による土砂災害の危険性があるので、その危険性がある地域の住民は、速やかに避難すること。非難が困難な場合は、急傾斜等の場所から少しでも離れた部屋、高い部屋に移動すること。
つまり、避難勧告である。
我が家は土砂災害警戒区域にあるのだが、突然勧告されても、近くに避難する場所のあてもなく、家族全員が3階で寝るのも無理がある。
雨も、それほど激しく降っているわけでもないので、少し不安を抱きつつも、酒を呑んで床に就いた。
今日は休み。朝から断続的に雨が降っているが、それほど激しくはない。昨晩からの避難勧告は続いているようである。
昼過ぎ、TVを見ていると、とんでもないことになっているではないか。
鬼怒川が決壊し、その付近はまるで湖のように、イヤ、時化た海のような状況になっていて、屋根の上や、電柱にしがみついて救出を待っている人々が多数いる。
真に、鬼が怒った川と化している。
これは映画ではない、こちらも緊迫しながらTVに釘付けになる。
TVに映し出されていた被災者は、自衛隊や県警等の決死の救出活動により、無事難を逃れることができ何より。
それから数時間後、携帯電話が鳴った。
川崎市からのエリアメールで、市全域で避難勧告が解除されたとのこと。
天災は忘れた頃にやって来る、という言葉があるが、最近は忘れる前にやってくる。
この大雨による各地の被害が最小限で済むよう心からお祈りする。
日本に安全な場所はあるのでしょうか。