ツェルマット観光のメインは、やはりマッターホルン鑑賞である。
朝、電話が鳴った。
電話に出た女房殿が言うには・・・
男性「おー、俺だよ、今から行くからドア開けておいてくれよ」
女房「誰ですか?」
男性「何言ってんだよ、俺だよ、俺」
女房「何号室におかけですか?」
男性「〇〇号室だけど」
女房「違います」
ガチャ!!
目覚まし時計が止まっており、起きようとした4:30は過ぎてしまったが、この”オレオレモーニングコール”によって、朝焼けのマッターホルン鑑賞の集合時間に間に合いそうだ。
ホテルを出るとマッターホルンの雄姿を観ることができた。
太陽が出れば朝焼けのマッターホルンも期待できる。
かと、思っていたが、この後、山の先っぽには雲がかかり、朝焼けは朝焼けだが、少し残念な朝焼けであった。
軽く朝食を摂り、地中ケーブルカーに乗って、逆さマッターホルンが見えるというスネガ展望台へと向かう。
山をくり抜いたトンネルの中、標高2,288メートルにある展望台へ一気に駆け上っていくケーブルカー。
アッと言う間に展望台に到着。
(高低差は約700メートルらしい)
トンネルを抜けると・・・
小雨だった。
マッターホルンは見えないし、山上のライ湖に映る逆さマッターホルンもトーゼン見えない。(悲)
様々な高山植物が咲く湖の周りを散策した後は自由行動である。天気は少し回復し、晴れ間は見えないえないものの雨は止んだ。
オプションで他の展望台に行く人もいるし、ケーブルカーで下山してスーパーへ行く人・ホテルでのんびりする人もいる。
やや無謀かなとも思ったが、爺と婆は展望台から歩いてツェルマットのホテルへ戻ることにした。
「案内版を見ながら行けば迷うことはまずない」と添乗員さんが言っていたので、余裕しゃくしゃくで下り始めた。
ホテルのあるツェルマットまでは約1時間20分。
下山道は高尾山のようには整理されておらず、岩がむき出しの状態のゴツゴツ道を下っていく。
若い頃、スキーでじん帯を負傷した右ひざが痛み始め、それをかばうために左足で踏ん張るので負担がかかる。
右ひざと左太ももがガクガクで、普通に立っているだけなのに足がふらつく。
道案内を見ると、もうすぐツェルマットだ。
スイスらしく、下山道を山岳列車が横切っていく。
さあ、ラストスパート。
ようやくツェルマットにたどり着いたが、ここはもうひと踏ん張り、ホテルを通り越してスーパーへと向かう。
足は棒ではなく鉄パイプのようだが、これだけは買っていかなければならないものがある。
そう、ビール。
ホテルに戻り、ベランダで、昼食用に提供されたサンドイッチを頬張り、ビールをグビグビ。
フー、たまらん、足の痛みも忘れるほど美味い。
ひと休みして、本日の夕食の集合場所まで、徒歩約10分の駅まで歩いて行ったのだが、足は思うように動かないほど疲労している。一時的に痛みがなくなったのは、なくなったのではなく、ビールを飲んで酔ったから。
ならば、ラクレットを喰いながら、痛みを忘れてしまうほどビールをグビグビしてしまえ。
展望台 行きはよいよい 下山はキツイ
追記:実はこの足の痛み、帰国まで続いたのである。
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