立春を過ぎると厳しかった寒さも大分和らいでくる。
ふと、海を見たくなったので、横須賀線に乗り北鎌倉へと向かった。
鶴岡八幡宮の大銀杏が台風で折れたのは昨年3月のこと。
移植された大銀杏からは若芽がたくさん伸びてきており、ご神木の生命力の高さに感服する。
この日は境内の中心にある舞殿で、神道による厳粛な挙式がおこなわれていた。
さて、そろそろ海へ。
そうそう、行く前にもうひとつ忘れちゃいけないことが・・・、娘2号の合格を祈願し本宮で手を合わせる。
ジャンバーを着て参道を早足で歩いていると汗ばんでくるほど今日は暖かい。
コンビニでトリスハイボールとから揚げ、ワンカップと蟹かまを買って海へと向かう。
乾いた砂浜に直にベタリと腰を下ろし、穏やかな波の海を見ながらハイボールで乾杯し、ワンカップをちびりちびりと呑む。
ただただ目の前をとおる人たちを見ているだけの、この無駄とも思える時間の経過が何とも心地よいのだ。
犬と散歩する人、楽しげにおしゃべりするカップル、子供と遊ぶ父親とそれを見つめる母親。
ワンカップの底で綺麗に光り輝く小さく白い貝殻。
風が少し涼しくなってきたと思ったら、ここに来てからすでに2時間近く経過していた。
酒もなくなったので、酔い醒ましを兼ねて北鎌倉まで歩いて戻ろう。
おやじがだらけた休日を過ごしている中、娘2号は看護師の国家試験を控え、毎日一生懸命勉強している。
何もしてあげられないが、この春、医療の世界という大海原へ出航するための切符を手に入れられることを願い「合格祈願煎餅」でも買って帰ることにしよう。
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