タイムマシンに乗って、江戸の町並みを散歩してみよう。
そんなことができたら楽しいだろうが、それは無理な話なので、かねてから気になっていた、江戸東京博物館で江戸の世界を体験してみることにした。
江戸東京発物館は両国国技館の裏手にあり、木戸銭600円支払って入場する。
1階はお土産売り場と特設コーナーで、6階と5階が常設展示コーナーになっている。
6階の入口を入るとすぐ、本来の半分の長さの日本橋がかかっており、これを渡ると、徳川幕府、江戸城や大名家に関する歴史資料、模型、現物等が展示されていている。江戸城やその城下は、ミニチュア模型で実に精巧に再現されている。
更に興味深いのは、5階の長屋の暮らしを再現したコーナー。
江戸の町並みのミニチュアの世界では、通りを行き交う江戸の人々がとても生き生きした表情をしている。裸で喧嘩をしている人も、スリに財布を抜き取られた人の姿も見える。
長屋の生活も、世帯一つひとつは狭いながらも、長屋全体がひとつの協同生活空間として機能していて、殺伐とした現代より快適な生活をおくっていたかもしれない。また、天秤棒を担いだり、纏を振り回したりできるコーナーもあり、江戸の人々の生活の実体験もできる。
2時間程度ではあったが、江戸時代の世界を十分楽しむことができた。
さて、次のタイムスリップは、先日購入した”広重の大江戸名所百景散歩”の浮世絵と切絵図を見ながら、着流し姿に雪駄履きで、江戸人になりきって、名所をゆるりと散歩してみることによう。
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