春を摘む

すくすく真っ直ぐ伸びた土筆くんを指で摘まんで家に持ち帰る。

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったものです。
昨日、今日は本当に暖かな陽気で、桜の蕾もほっこりと膨らんだのではないだろうか。
家の近くを散歩していると、空き地に土筆がニョキニョキと数十本イヤイヤ数百本天に向かって背伸びをしているのを発見した。

昨年は多摩川の土手で数本しか獲れなかった悔しさがあったので（昨年の状況はこちら）、黙って放置していくわけにはいかない。家からスーパーのビニール袋を持ってきて、長く伸びた土筆だけをプチプチと指で摘み収穫する。
すると突然、小学生の声が・・・、
「ここは立入禁止だけど大人は入って良いのかな～」
「ここの空き地の人じゃないの」

ん～、立入禁止とは知らんかったが、小学生に注意されては、おやじもこっ恥ずかしい。
オロオロしながら空き地から撤退。

家に戻り土筆の袴を丁寧に取り外し、半分は胡麻油で炒め、醤油、酒、砂糖で味付けし、残りは天ぷらにしてみた。





炒めものも天ぷらも春の野草のほろ苦さがある。
でも、今日は土筆のほろ苦さよりも、小学生に注意されたことが苦い思い出になってしまった。