雨宿り

雨が降っているので軒下を借りて雨宿りして帰ろう。

帰宅時間に台風15号が関東地方を直撃した。
勤務時間が終了し、銀座線で何とか新橋に到着した頃には雨はほとんど降っていなかったが、JR各線はまったく動いていなかった。

慌てても仕様が無い。
烏森神社の路地にある「赤札屋」の軒下で雨宿りをすることにした。
厳密に言うと、軒下で雨が降り止むのを待つのではなく、暖簾をくぐって電車が運行を始めるまで時間つぶしをすることにした。

案内されたのは2人掛けのテーブル席。
期間限定の酎ハイは何と100円。
ハムかつ、めごち天、ひかりもの三点盛り（さんま、いわし、あじ）を注文し、宮部みゆき著の幻色江戸ごよみを読み始める。

そうだ、姪っ子が新橋駅近くの銀行勤めをしている。
メールで「どうせ帰れないのだろう、オジは新橋で雨宿りを始めた」と伝えると、会社のメンバー約20名で雨宿りをしていると連絡があった。
ならば新橋勤務の同期は・・・、やはり別の店で雨宿り中。

本来急場凌ぎの雨宿りだが、少しは計画的に実行した方が良いかもしれないと思いながら、酎ハイを2杯おかわり。宿賃1600円を支払って駅に向かったところ、電車は走り始めたもののホームは大混雑。
雨宿りは軒を出る頃合いを見計らうことも重要である。