感じたい女であるけど(笑)

もう50才なのに「何やってんだよ」という生き方してます。変な女が変な男と会った出来事。

「歪んだ愛」 19話

2019-11-16 10:38:50 | 小説
相手を好きだと思ってるのは、勘違いであり、本当は相手に執着していた。

私にアプローチしてきて、私が初めて身体を許した男性。3回セックスした男性。それが和也だったから、関係が終わってしまった後、メールも拒否され、職場で会っても仕事の用事以外で話しかけられる事もない。

気がついたら私の方が和也に話しかける事のできる話題を探していた。
こんな事をしていたら、「この女はまだ俺にほれてる」と思われてしまう。

なるべく話しかけない。もう和也を目で追うことはやめる。自分に言い聞かせていた。

相変わらず、出会い系はやめられない。出会い系を通じて東京在住の白井恵美という友人も出来た。
彼女は40才で既婚者。夫と2人暮らし。
夫は鉄道会社勤務なので、勤務時間や休日が不規則。恵美はロングヘアで服装もかなり若い。好きなものはディズニーである。恵美の写真を送ってもらったことがある。とても40に見えない。スタイルがよくて美人。よく韓国に旅行するらしくて、美容にかなりお金をかけていた。

私は恵美とLIEN交換をし始めて、半年後に東京で会った。恵美は出会い系体験談をいろいろ話してくれた。かなりモテるらしい。夫にナイショで他の男性と外泊したこともあるらしい。胸はGカップと言ってた。私が「羨ましいです」と恵美の胸を褒めると「肩がこるわ。お尻フェチの男性には胸なんて関係ないのよ」と言っていた。

彼女には私のことを何もかも話した。男性経験や恋愛経験が自分より少ない私に時々、説教じみたことを言う。最初は、参考になるし、ありがたいと思っていたが、何回も続くと私も少しイラッとすることがあった。

子供の頃からの私を知らない人に、くどくど私の恋愛に関する事に説教されるのは、腹が立つ。恵美に相談する私も悪いがついつい相談したくなってしまう。

和也のあとに出会った男性と上手くいかなくなると「また次の出会いを探せばいいじゃないですか。1人じゃなくて、同時に数人とメールのやりとりをした方がいいですよ。里美さんは一途になりやすいから男性に重たい女だと思われやすいんです」とアドバイスされた。

恵美とはディズニーシーに行ったり、スカイツリーに行ったり、都内ホテルのアフタヌーンティーを楽しんだりした。
東京育ちの女性だった。地方でしか生活したことない私には、少し違和感を感じる部分もあった。

恵美と毎日のようにLIENしてる。1年くらい経過して、LIENでケンカをしてしまった。彼女の上から目線のアドバイスに私が我慢の限界になり、感情的な返信をした。彼女もそうとう怒っていた。
やはり彼女と友達関係を続けることは無理だった。

リアルな友人に出会い系の話しはできない。ほとんど軽蔑される。いくら独身でも男に飢えてると思われる。
恵美にLIENできなくなり、少し寂しさを感じていた。

「歪んだ愛」 18話

2019-11-13 13:41:36 | 小説
私は和也のことをふと考える事が多くなり、伝えたいと衝動的に思う言葉が浮かんだら、彼にショートメールを送っていた。

私があまりにも一方的にメールを送るので、携帯メルアドは着信拒否されているらしく、和也に届かなかった。
出会い系アプリのサイトを通しても
もう私のメッセージは受信できないように設定されてあった。

最後の方のメールに「僕と関わることは、君にとって良くない。中原さんに本当に幸せになって欲しい」とあった。

本心なのか、もう自分と関わってほしくないから突き放したいのか
和也が、どちらの気持ちなのか分からなかった。
彼は、これからもセフレを求め続けるだろう。
本能で生きる男性だから。
和也は本当に性欲が強い。
そんな彼を拒む奥さんも悪いと思う。

夫婦はセックスだけが大事ではないが、かなりセックスの相性やセックスに対する考え方が同じじゃないと上手くいかないように思う。
時々、和也は職場で奥さんの愚痴を言うようで高齢のパートさんが「川村さんの奥さんはなかなか強い人らしいよ。飼ってる犬は自分の部屋に入れるのに、僕は入れてくれないと前に言ってた(笑)」と話してるのを聞いたことがある。

私は相変わらず出会い系で男性探しをした。金融関係に勤める外見がまあまあいい感じの男性とも会ってみた。彼は単身赴任中。
好きな女性のタイプを聞くと「別に僕たちは付き合うわけじゃないから、そんなこと聞いても仕方ないと思うけど」と言われた。
彼とは1度、ラブホにも行った。
行く前はウキウキしてて「早く行きたいね」という感じだったのに。
いざ、私と行為をしてみたら、私が痛がり、挿入困難だったので、ラブホを出て、車まで歩くときは、かなり不機嫌な態度をされた。

もうこの男性には会えないとすぐに悟った。
なぜ、自分はこんな惨めなことをしているのだろう?

「歪んだ愛」 17話

2019-11-11 16:55:02 | 小説
普通に考えて、結婚できない男性と30過ぎて付き合うなんて時間の無駄。

心のない男性を好きになってもしょうがない。

切り替えなければ・・・気持ちを切り替えて、新しい恋を探さないと。

でも日常でなかなか男性との出会いはない。私は誰かの恋人になりたい。いつも構ってくれる男性の存在が欲しい。

ある男性とまた出会い系を通じて知り合った。写真は交換しなかった。私より少し年上だった。営業の仕事をしているという。
1週間くらいメールしてから会ってみた。
身なりはきちんとしていたが、顔が老けてる。典型的なオジサン。私はゾッとした。
この人と2回目はない。
絶対にイヤだ。和也と見た目が違いすぎる。
実年齢より若く見える男性のほうがいい。・・・私は強くそう思った。
もう少しでラブホに連れて行かれるところだった。

私はあんなオジサンに抱かれるために出会いを探してるわけじゃない!

たまに和也にメールした。返信はくれたが内容が冷たい。
最初と全然違う。

「たまに返信はするけど。そろそろ他の男性に構ってもらって・・・」

2人はプライベートで会ってるんじゃないかと和也に言った西川くんは、その後、他のことでも派遣先の私が勤める職場に不満があったらしく、自分から辞めていった。

私は和也を思っても仕方ない、嫌いにならないといけないと自分に言い聞かせたが、初めての男性はどうしても忘れる事ができないと思ったりしていた。

どこかでまた和也から「会いたくなったら、連絡くれていいよ」とメールがくるのではないかと期待していた。

「歪んだ愛」 16話

2019-11-11 16:38:34 | 小説
私は山崎くんの携帯へ電話をかけた。

わりと早く山崎くんは電話に出た。
「もしもし」
「山崎くん・・・わたし」
「あ、中原さん?」
「そう。山崎くん、私、怒らないから本当のことを言って欲しい」
「なんっすか?」
「あなた、私と川村さんのことを西川くんに話した?」
「えっ!話してないっすよ」
「川村さんからメールが着て、西川くんに私とプライベートで会ってるんじゃないかと言われたって!」
「俺は言ってないですよ!なんか他の従業員も何人か知ってるように言ってたんで、俺も驚いてるんです。」
「本当に?」
「本当です!」
「山崎くんに話した私も悪かったと思ってる。本当に西川くんに喋ってないの?」
「喋っていません!」
私は彼の言うことを心から信じる事ができなかった。
仕事中の態度も自分の契約時間がくれば、先輩に挨拶もせず帰ったり、毎日の体調を記入する用紙にいつも体調バツと書いたり・・・・自分のことを棚に上げて先輩の悪口を言ったりしてる。
しかも・・・西川くんと仲がいい。
私が疑っても仕方ない。

怒らないと伝えたのに本人は「話してない」と言う。山崎くんを信じていいのか?
私は頭の中が混乱していた。

和也から返信がきた。

「中原さんから、この事は誰にも言いませんって言ってくれたよね?信じてたのに・・・よりによって山崎くんに話すなんて。言わないという事が全てだったんだよ。もう僕は中原さんは無理」

嫌われた。完全に嫌われてしまった。

でも、嫌われてもどうでもいいはず、私は和也との関係を続けるつもりはなかった。
割り切りだとしても、奥さんにバレたら怖い。
奥さんに罵られて、慰謝料を請求されたら・・・想像しただけで、絶対にそんな目に合いたくないと強く思った。

これでいい。正直に言ったのに、やはり拒絶された。でも、拒絶されたほうが良かったのかもしれない。
私はその時は、そう思っていた。

「歪んだ愛」 13話

2019-11-08 20:14:44 | 小説
とにかく和也のセックスは、独りよがりで、乱暴な感じ。
私は、こんな男が初体験の相手なんて
心底、自分がかわいそうだと思った。

本当に私のことを心から愛してくれる男性なら、こんな事はしないという感じだった。

彼の声は男性にしては高くて可愛い感じ。その声でささやかれて、少しは嬉しく感じてしまう事もある。「こっちにおいで」と言って、腕枕をしてくれる。

彼はかなり遊び慣れてる。
すぐに胸を触ったり、首筋を舐めたりしない。
まずは「こってるとこ、ないの?」と言って10分くらい肩や腕をマッサージしてくれる。

でも、いざセックスを始めると
私の足首をつかんで少しの距離を引きずったり、私を仰向けにして、腰を高くさせて足の裏は天井の方角で私のアソコが私から丸見えの状態で彼がクンニをする。
私はすぐ分かった。
「この男はAVの見過ぎだわ・・・」

和也は興奮すると「アソコを撮らせて」と言う。「絶対に嫌!」と断ると無理は言わなかった。

私の許可もなく、ラブホに置いてある電マを使用し始めた。すぐに私のアソコにあてる。私は彼の方を見た。長いコードの途中を自分の口に咥えて、神経を集中させて電マをあててる私のアソコを見てる。
すごく感じたが心の奥は白けていた。

和也はしつこいので「もう、いい!やめて!」とお願いした。「なんで?」「失神しそう」「すればえいやん」「いやいや!」

2時間くらい楽しんでようやく終わった。

私がシャワーを浴びた後、和也もバスルームへ

あんなセックスしか出来ない男だが、なんとなく愛しい。
彼が脱ぎ捨てた黒のタンクトップをたたんだ。

「ヤバい!切れた」といいながらバスルームから出てくる和也
ヒゲをそってて、顎の辺りをカミソリで切っていた。血が少し出てた。

ドジな男だ・・・。

傷口をティッシュでおさえて、服を着る。セーターの裾が乱れていたので、私は直してあげた。