相手を好きだと思ってるのは、勘違いであり、本当は相手に執着していた。
私にアプローチしてきて、私が初めて身体を許した男性。3回セックスした男性。それが和也だったから、関係が終わってしまった後、メールも拒否され、職場で会っても仕事の用事以外で話しかけられる事もない。
気がついたら私の方が和也に話しかける事のできる話題を探していた。
こんな事をしていたら、「この女はまだ俺にほれてる」と思われてしまう。
なるべく話しかけない。もう和也を目で追うことはやめる。自分に言い聞かせていた。
相変わらず、出会い系はやめられない。出会い系を通じて東京在住の白井恵美という友人も出来た。
彼女は40才で既婚者。夫と2人暮らし。
夫は鉄道会社勤務なので、勤務時間や休日が不規則。恵美はロングヘアで服装もかなり若い。好きなものはディズニーである。恵美の写真を送ってもらったことがある。とても40に見えない。スタイルがよくて美人。よく韓国に旅行するらしくて、美容にかなりお金をかけていた。
私は恵美とLIEN交換をし始めて、半年後に東京で会った。恵美は出会い系体験談をいろいろ話してくれた。かなりモテるらしい。夫にナイショで他の男性と外泊したこともあるらしい。胸はGカップと言ってた。私が「羨ましいです」と恵美の胸を褒めると「肩がこるわ。お尻フェチの男性には胸なんて関係ないのよ」と言っていた。
彼女には私のことを何もかも話した。男性経験や恋愛経験が自分より少ない私に時々、説教じみたことを言う。最初は、参考になるし、ありがたいと思っていたが、何回も続くと私も少しイラッとすることがあった。
子供の頃からの私を知らない人に、くどくど私の恋愛に関する事に説教されるのは、腹が立つ。恵美に相談する私も悪いがついつい相談したくなってしまう。
和也のあとに出会った男性と上手くいかなくなると「また次の出会いを探せばいいじゃないですか。1人じゃなくて、同時に数人とメールのやりとりをした方がいいですよ。里美さんは一途になりやすいから男性に重たい女だと思われやすいんです」とアドバイスされた。
恵美とはディズニーシーに行ったり、スカイツリーに行ったり、都内ホテルのアフタヌーンティーを楽しんだりした。
東京育ちの女性だった。地方でしか生活したことない私には、少し違和感を感じる部分もあった。
恵美と毎日のようにLIENしてる。1年くらい経過して、LIENでケンカをしてしまった。彼女の上から目線のアドバイスに私が我慢の限界になり、感情的な返信をした。彼女もそうとう怒っていた。
やはり彼女と友達関係を続けることは無理だった。
リアルな友人に出会い系の話しはできない。ほとんど軽蔑される。いくら独身でも男に飢えてると思われる。
恵美にLIENできなくなり、少し寂しさを感じていた。