誰かを慕い
いつまでも 想い続ける心に 時の壁はなく
別れに悲しむ心も 同じこと
幾千年先も
今も昔も変わらない
愛しむ心
見える 何かに
残したいと願う 無限の愛
* * *
虎塚古墳へ
前日の雨が嘘のように良く晴れた文化の日。
眺めの良い高速道路の混雑もなく爽快ドライブ。
向かった先は・・・
春と秋の年2回、
一般公開されているひたちなか市の虎塚古墳。
駐車場には大きなイチョウの木が出迎えてくれて、
朝の太陽の光を浴びる姿が印象的でした。
よろしかったら、
ご一緒に古墳時代を覗いてみませんか?
古墳見学をする前に、
まず埋蔵文化財調査センターの展示室に行きました。
館内には、多くの出土品が陳列されておりまして、
いくつか印象的なものがありました。
県指定文化財になっているもので、
「乳飲み児を抱く埴輪」というタイトル。
母の顔というのは、
埴輪といえども、やさしい愛を感じるものだと思いました。
こちらは、箱式石棺。
昔は石のお棺だったのですね。
錆び付いた刀。
これらは、戦争に使われたのでしょうか。
銃弾もあります(手前の方に並んでいます)。
特に驚いたのが、
防毒マスクだそうです。
見るからに不気味な感じがします。
背景を考えたら言葉がありませんでした。
そして、
虎塚古墳の内部の模型も展示されていました。
パンフレットの説明を読んでみると、
この虎塚古墳は、国指定史跡で貴重なものだそうです。
ひたちなか市内に残されている古墳時代終末期最大級の前方後円墳で、
全長56.5m、後円部直径32.5m、前方部幅38.5mの規模を測るのだとか。
昭和48年8月から9月にかけて、
勝田市史跡編さん事業として調査が行われ、
その結果、
後円部南向に軟質凝灰岩で造られた横穴式石室が発見されたそうです。
石室内部からは、
一体の遺骸と共に黒漆塗太刀・刀子などの副葬品と
死者の霊を悪霊から護るために描かれたであろう彩色の壁画が発見されました。
壁画はこの模型のように、
玄室の壁面に白色粘土で下塗りを施した上に
酸化第二鉄(ベンガラ)の顔料を絵具として赤く描かれていたそうです。
彩色の壁画は、
九州地方や茨城・福島・宮城県の太平洋岸に集中して発見されているそうですが、
この虎塚古墳のように鮮明に、しかも文様の多い壁画は類例が少ないそうです。
7世紀初頭ごろに築造されたものらしいです。
それでは外に出て、
実際に公開されている古墳の方へ移動いたしましょう。
はっ?
いきなり大きな看板が目に入ってきました。
「虎塚古墳入口」と書かれているのですが、
矢印が地面に向かっているではありませんか。
え?
ここから地下に潜るの?
一瞬そんな風に思える看板でした(笑)
(ちゃんと横に道があるじゃない・・・)
林の中を歩いて行きます。
すると、
小高い丘のようなものが見えてきました。
どうやら、古墳のようです。
林を抜けると明るい広場に出まして、
ここで、古墳への入場券を購入します。
観覧料:大人150円でした。
横に虎塚古墳を説明する看板がありました。
先ほどのパンフレットの内容とほぼ一緒でしたが、
追加情報として書かれていたのは、
石室内発掘調査に先立って、
石室内の科学調査(温・湿度、空気組成・微生物等)を我が国で最初に実施した古墳だそうです。
その調査結果をもとに、観覧室建設も行われたそうです。
古墳を横に見ながら入口に向かいます。
土手になったようなところを歩いて前に進んでいくと、
テントがあって、入口が見えてきました。
1回に見学できる人数が限られているために、
テントのところは
順番がくるまでの待合所になっているようでした。
こちらが入口です。
靴を脱いで、スリッパに履き替えて入ります。
入口に看板があります。
古墳の方角などがわかるように図式化していました。
図の上に注意書きがありました。
中での写真撮影は禁止だそうです。
ということで、
ごめんなさい、中の写真はありません。
中に入ると、ちょっと湿度が高いようでした。
そして暗いです。
古墳の入口部分はガラス窓になっていて、
外気と遮断されていました。
見学者は、ガラス窓から中を覗くのですが、
壁画の細かい説明が始まる時に、
室内は真っ暗になり壁画部分だけ照明に照らされました。
ここでもう一度、
埋蔵文化財調査センターに展示されていた模型を見ていただきますが、
正面の丸は、死者を守るための蛇の目を意味するそうです。
あと、もう一つ意味があったのですが、
月と太陽だったかなぁ?
はっきり覚えていませんでしたぁ m(__)m
上の方のギザギザ模様は、悪霊から護るためのおまじないだそうです。
入口にも同じようなギザギザ模様がありますが、
これも悪霊が侵入しないように描かれたものだそうです。
また、正面の丸と左横に書かれている丸い画は、
コンパスを使って同じ大きさに描いてあるそうです。
実際にコンパスを使った跡が残っていたそうです。
正面の壁に棒がいくつか並んでいる画は、
槍を表しているのだそうで、
その右の方に画かれているのは、
弓を入れる道具だとか・・・。
天井と床の全面には、
ベンガラで赤く塗られていたそうです。
これも悪霊から護るためだそうです。
すみません、説明をメモってくれば良かったのに、
覚えているようで、ダメですね~。
なんとなくしか覚えていませんでした。
5~6分の説明を終えて外に出ます。
せっかくここまで来たので、もう一つ。
このすぐ近くにある「十五郎穴」も見ることに・・・。
のどかな風景を横目に見ながら、
案内板を目印に歩きます。
茨城県指定史跡の十五郎穴。
どうやら、この山道みたいな先にあるようです。
この先は、つ・づ・く・・・
ここまでのお付き合い、ありがとうございました。
― Today's sky ―
2015.11.3 朝 @ひたちなか市
「 雨の翌日良く晴れて・・・ 」
― Today's sky ―
2015.11.3 午後 @常陸太田市
「 豪華絢爛夏日のような秋の空 」
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虎塚古墳にいらしたのですね。
あれはとても貴重なものですよね。
コメントくださってありがとうございました。
やっと念願叶い石室の見学をしてきました。
管理されていて朱色が残っていますよね。
これね、本当はもっと爽やかに美しかったのですよ。
あまりにも感動したのでカメラを向けてみたのですが、
なかなか思うように撮れないものですねぇ。
でも良いと言っていただけて良かったです。
昔のことって、不思議な想いになります。
撮影禁止はねぇ・・仕方ないですね。
何でも有りにしてしまったら、価値も薄れてしまいますしね。
いつもありがとうございます。
いつも褒めていただいて、
調子にのってしまいそうですよ(笑)
そうならないよう、自重せねば・・・(^-^;
いつもありがとうございます。
埴輪って、ほのぼのしてきます。
土のもつ温かみなのでしょうかね?
いつもありがとうございます。
いいですね~。
いろんな事に興味を持ち 出かけて行って写真を撮る。
さすがですね~。
撮影禁止のところが多いですよね。
残念ですが 仕方の無いことでしょう。
いつもながらのあなたの感性に脱帽です。ありがとう。
はにわ
懐かしく、あたたかい感じが
伝わってきます
ありがとうございます
まぁ、そんな気になさらないでくださいね。
私もなかなか思うように皆さまにコメントを残せなくて・・・。
あの橋、わかりやすいですよね。
この道はいつもガラガラですね(笑)
私もこの古墳のことは知りませんでした。
秋の公開はあと11月7日と8日だそうです。
この辺りはたくさんの遺跡などがあるようですね。
昔を辿ってみるのって、ドラマチックだと思います。
いつもありがとうございます。
そうですよね~、
古代のことに触れるとロマンを感じますね。
ここの古墳は保存状態が良いことでも珍しいそうです。
本当に貴重な遺跡ですね。
蛇って私もちょっと苦手ですが、
よく家の守り神になると聞きますものね。
縁起としてはきっと良いのですね。
hirokoさんもこういうのお好きなんですか?
私も詳しいことは何もしらないのですが、
なんとなく見て歩くのは好きなんですよ(^-^;
不思議な感覚になりますね。
いつもありがとうございます。
春に公開のことを知ったのですが間に合わなくて、
秋には絶対行きたいとカレンダーに記入しておいたんですよ(^-^;
そうそう行方市の古墳も資料に載っていましたわぁ。
今回初めて知って、そこにも行ってみようなと思っています。
他にもいろいろあるようなので、
そのうち史跡めぐりをしたいと思っています。
いつもありがとうございます。
1枚目の写真^^ピピッ!と来ましたよ♪
「国営ひたち海浜公園」に向かう途中のハープ橋だ~って^^
しかし、向かわれたのは古墳♪
すみません・・・秋風春風は・・・知りませんでした><
県人として恥ずかしい~♪
しかし、戦争の弾丸やガスマスクまで?!
土器と一緒に発掘?そう言えば、「国営ひたち海浜公園」って、
戦時中は無くて、軍の何かになってたと聞いたような?
しかし太古のロマンを感じますね~絵の色、表現、これを描いた人は
何をおもいえがいていたのかな?
よくもまぁ大切に残されて居るものですね。
死者を守るためにヘビの目とはね、
ヘビは苦手なものですから(;^ω^)
こう言う所見て歩くのが好きです。
延々と同じような気持ちが続いてきている人間世界。
死者への気持ちとか、母への気持ちとか・・・
変らないものなのですねぇ。
霞ヶ浦の近く、行方市にも古墳があると友人が言っていました。
人知れず近い場所の小高い丘がそうだったりして・・・
興味が湧きますねぇ。