アダージョな夕暮れ

それは　ミの音程から始まった



流れるように　

伴奏だけが　ゆっくりと4拍子のリズムを刻む










主旋律を奏でる音符は　

ほとんど　動きのない全音符



なのに　

聴こえるメロディーは


次々に　ドラマチックな色を　造りだし










そして　さらに変化をつける　

クレッシェンドに　デクッレシェンド



音の強弱が　色に濃淡をつけて

秋待ちの木の葉に　夕焼け色を　コピーする










出来映えは

風と共に　タクト振る　

指揮者のセンス　光るとき


*　*　*

日の暮れるのが早くなって、
なかなか明るいうちに帰れなくなりました。

昨日久しぶりに定時に仕事を終えて外に出たら、
空が赤くなっているではありませんか。

あわてて夕焼けが見える所を探して・・・





写真を撮っている間、
学校帰りの中学生が自転車で通って行きます。

みんな楽しそうにおしゃべりをしながら・・・

私に気づくと、
誰からともなくそれぞれが「こんばんは～」と、
ごく自然に挨拶をして行くのです。

こちらも、つい笑顔がこぼれ「こんばんは～」と返します。

どの子たちも我が子のように思えます。

後ろ姿を見送りながら
「気をつけてね～」と心の中でつぶやいていました。

なんとも気持ちの良い夕焼け観賞でした。

―　Today's sky　―

2015.10.10 夕方　＠つくば市

「　筑波山どんより雲の中　」

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