ここ2~3年続けて行っているのですが、
8月中旬に行われた江戸時代から続く県指定無形民俗文化財、国選択無形民俗文化財になっている土浦市大畑鷲神社のからかさ万燈というお祭り。
昨年のからかさ万燈についての記事も、ぜひご覧ください。
それで、今年は華やかな舞台の様子だけでなく、
それを支えている人たちの様子も見てみようと、
仕事の帰りにちょっとだけ覗いて来ました。
神社の周りでは、もう出店の準備が始まっていました。
こちらが、大畑鷲神社です。
神社の横には広い空地があります。
そこに演芸用の舞台が作られて、花火もこちらの空き地を利用します。
舞台の横に山車のような建物がありますが、
ここから少し(約100m)離れたからかさにロープを伝って種火を送ります。
いわゆる導火線なのですが、ここでその導火線に火をつけます。
昨年は送った日が導火線の途中でプスンと消えてしまったのですが、
さて今年は・・・
広場の舞台から離れた方の様子を見ると、
からかさを組み立てていました。
私はもう組み立ててあるのかと思っていたのですが、
意外にギリギリなんですね。
お祭りが始まるのは19時からです。
その数時間前に造っているのには、正直驚きました。
直径も高さも5メートルほどあるそうですが、
去年、暗闇に立っていたからかさを見た時、
これほど大きく感じなかったので、
今年はサイズが違うのかしらと思って、近くのお兄さんに尋ねたところ、同じ大きさだと言われ、人の目ってわからないものだと思いました。
鷲神社って、箱のようになっていますが、
ここに導火線の火が点くのですね。
それにしても大きい!
一つ、一つ手作業で組み立てて、
これ1回ぽっきりで燃えて終わってしまうのです。
花火って、本当に儚いものです。
う~ん、なんでしょう・・・
男の背中~!
しびれちゃうな~(笑)
男性が一番かっこよく見えるのは、
やはり一生懸命に仕事をしている姿ではないでしょうか。
準備を見に来ているのは、私だけではありませんでした。
カメラを構えて・・・・
この方は三脚も準備して、もう撮影場所も陣取っていました。
意気込みが違います。
そう言えば昨年、埼玉から毎年来ているという男性の方は、
16時過ぎから場所を確保していると話していらしたのですが、同じ人かしら?
何しろ、暗闇でお話ししただけだったので、よく覚えていません(笑)
どうやら準備も順調、お天気も上々。
青空が広がって、夜の雨も心配ありません。
そして夜、出直してきました。
毎年ですが、神社の周りは車が入れなくなっていて、
近くの小学校(藤沢小)が駐車場になります。
そこから、田んぼの中の夜道を歩いて行くのです。
周りには何もないので、真っ暗。
この提灯だけが道しるべになります。
駐車場から神社まで5分ほど歩く道のりですが、
途中、提灯の上の方にはお月さまが見えていました。
沿道に並ぶ屋台。
これはお祭りに欠かせないアイテムでしょう。
かなり賑わっていました。
長い人生、初めて見た光景です。
お好み焼きを作っているのですが、
一つ一つ並べて作るのではなくて、
鉄板の上に一気に大きく生地を広げて作っていたのです。
なんと、合理的な!(笑)
そして、神社入口の鳥居。
やはり日本人なんですかねぇ、ちょっと気持ちが引き締まります。
からかさに火が点くのは21時。
それまでの間は、この舞台で歌などの演芸を楽しみます。
去年も写しましたが、これが火の雨を降らせるからかさです。
まるで、田んぼの中に立っている案山子のようです。
神社本殿の上にかかったおぼろ月。
風情があります。
からかさの仕掛け花火が始まるまで、あともう少し。
突然に打上げ花火があがりました。
もうすぐ仕掛け花火が始まる合図でしょうか。
ド~ン!
ちょっとワクワクしてきました。
私にとっては、今年の夏初めての打上げ花火でした。
改めてもう一度火が点く前のからかさを・・・
からかさの周りは、広くスペースをとってあります。
安全にはかなり気を遣っている様子が伺われました。
何しろ、火を扱うお祭りですから・・・
会場のあちらこちらには、「火気厳禁」の張り紙さえもしてありました。
さぁ、いよいよです。
地元関係者の警備の人たちが、それぞれの配置に着きました。
導火線のそばから離れるよう、何度もアナウンスされます。
21時。
点火しました!
今年は途中で消えることなく、順調に点火されました!
導火線に火が点いてからの一部始終は、
ほんの一瞬のうちに繰り広げられる火の祭典です。
誰もが、目の前のからかさの変化にくぎ付けになるほんの数分間の様子。
拙い写真ですが、お楽しみいただければ幸いです。
パチパチパチッという音と共に、一瞬で燃え広がります。
毎年のことながら、
この仕掛け花火の素晴らしさには驚きます。
この後、火が消える頃になると、
また大きな打上げ花火が鳴って、終わりの合図を送ります。
すると、数人の人たちが一斉に走り出してからかさまで行き、
飾りの花の付いた棒を競争して取って戻ってきます。
縁起物なのでしょう。
取れた人たちはそれを家に持ち帰るようです。
でも、あんなに長い棒をいったいどこに置いておくのかしら?
そんな疑問を残したまま、
今年も、無事に雨乞い祈願を兼ねたからかさ万燈が終了しました。
長々と最後までお付き合い、ありがとうございました。
― Yesterday's sky ―
2013.8.24 早朝 @かすみがうら市
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読ませて頂いた と言う方がいいのかな?
でも 主に 写真を見て感心したので
やっぱり見せて頂きました と言います。
ここのブログは いつもきれいな写真が見られるので
いいな~と思ったり 感心したり・・・。
私のブログとは大違い 私は写真が苦手です。
きれいな写真を ありがとうございました。
花火が仕掛けられているのですね。
夜目にも鮮やかな花火。
大勢の見物客なのでしょうね。
からかさ万燈、凄いお祭りですね。
からかさの花火でしょうか。
実際に見たら迫力満点でしょうね。
いつもありがとうございます。
昨年のも見ていただいたのですね。
嬉しいです。
写真を褒めていただけるなんて・・・
撮るのは楽しいのですが、
何分未熟で他の方の写真ブログを見ては、
羨ましく思っている次第です。
頑張ろうっと(笑)
いつもありがとうございます。
神社はさほど大きくもなく、
こじんまりとしたものですが、
年に1回のこのお祭りの時に集中するのですね。
地元の人以外にはカメラマンの方が多いです。
被写体として絶好なのではないでしょうか。
導火線から、からかさに火が点く瞬間を捉えるのが、
とても難しいです。
いつもありがとうございます。
珍しいお祭りだと思います。
茨城には、これ以外にも綱火など、
珍しい花火のお祭りが結構あります。
意外に知られていないかもしれませんが・・・
からかさに火が点くと、一斉に歓声が上がります。
去年も見たのに、結局今年もまた見てしまいました。(笑)