自然の美 ～氷瀑～

茨城県の代表名所とも言える袋田の滝。
別名「四度の滝」。

この滝は春夏秋冬、四季それぞれに美しく、
１年に４回も楽しめることから、「四度の滝」と言われるそうです。
また、滝の水が４段になって落ちるから、という説もあるようですね。

茨城に嫁いで以来、袋田の滝には何度か行っているのですが、
冬の滝を見に行ったのは初めて。

以前より氷瀑と言うものを１度はこの目で見てみたいと・・・。

ところが相手は自然のもの。
行こうと思う年に必ずしも凍るとは限らず、
今までタイミングが合いませんでした。

今年は寒いのでチャンスなのでは？と思いつつ、
この日は予定していたわけではなくて、
目が覚めたら、あまりに良いお天気だったものだから、
急に思い立って出かけたのです。




ところが着いたのは、
もうすっかり午後の陽射しになっていました。
というか、どちらかと言うと夕方に近い？

家を出た時間もゆっくりでしたが、
他に寄り道して、そればかりか、
迷子になったりしてたどり着いたものですから・・・




滝へ向かう途中の川には、
１週間ほど前に降った雪がまだ所々に残っていました。
でも、それがまた美しさを増していたような気がします。





真っ白です。
まだ８割ほどの凍り方らしいのですが・・・

完全に凍ると、登山家の方々がここを登るのですね。
その様子を見るもの楽しいかも・・・




どこまでが雪で氷なのか、よくわかりませんが、
その合間を滝の水が勢いよく流れている様子は迫力がありました。




徐々に白く凍っていくサマは、あぶくま洞の鍾乳石を思い出しました。




滝から流れる川も、少し凍り付いています。
周りには先日の雪が残っていて、ちょっとした画になりますね。







結構勢いよく流れている水なのですが、
この表面が凍るのは、かなりの寒さなのでしょうね。

この辺りの久慈川ではシガが見られるそうですから・・・。

シガとは、
川底の水が氷となって浮かび上がり、氷はそのまま川の表面に浮かんで流れていく現象の事を言うのだそうです。
ひと言で言うと、流氷のようなものだとか。
日本で見られるのは、北海道と茨城県の久慈川だけなんだそうです。

この日も早朝には見られたらしいですよ。
今度はシガも見てみたいなぁ～。
（どんだけ欲張りなんでしょ、わたし）





周りはツララ状態になっていて、自然が造る芸術ですね。




今まで、気付かなかったのですが、
滝を見守るように祠が祀ってありました。
改めて、神聖な気持ちになります。




滝壺にも氷が張っているのでしょう。




近づいて（ってカメラレンズだけですよ）見てみると、
ほらね。
半分凍ってる。
水の勢いは強そうです。





滝の水が流れ落ちる姿のまま凍ってしまうなんて、
しつこいようですが、自然の力に驚きます。





この枝に花が咲く頃、
滝はまた違う顔を見せてくれるのですね。





数年前まで無かった、エレベータ。
このおかげで、更に上の方から観られるようになりました。




エレベータの横には、春夏秋冬の滝の様子を表した写真が展示されています。





横から見た滝も圧巻です。
水が流れている様子も見れて、寒さも忘れ見入ってしまいました。





この吊り橋、
揺れるんですよ～。
吊り橋だから当たり前なのですが、私は苦手です。

ジェットコースターとか平気なのに(笑)







滝の水を流している小さな川も、半分は凍っていました。
身が引き締まる想いです。

日本の四季って良いですね。

同じ場所なのに、来る時期によって受け入れられ方が全然違います。
凍った滝や川は、美しいけど人を寄せ付けない何かを感じます。

神様そのものという感じです。




シガって、どんなかなぁ？
ここで見られないものかと、しばらく眺めていたのですが、
ここには表れないみたいです。





帰る頃には、すっかり気温も下がって、
大した時間差ではないのですが、
更に凍ってきていました。





凍った川で遊ぶ親子の姿。
（大丈夫なのぉ？）

こちらの心配もよそに、楽しそうでしたよ。


このあと、もう１時間もすればライトアップが観られたのですが、
帰りのこともあって、残念ながら今回はここまでとなりました。


今後の目標は、ライトアップとシガです！

あ～、行きたいところ、やりたいことがいっぱい！

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