他人に対する執着というのがあります。「私の夫は、妻は私のものであり、他の者にはやらない」という思いが皆にあります。もし他の人のところに行ってしまったらどうなるでしょう?
まず、嫉妬ですね。嫉妬の次は怒りです。怒りの次は?…「殺してやりたい」となるでしょう。どうですか、これがほんとうではないでしょうか。
今言ったことが自然の本性で、世界中どこに行ってもこういうことがあります。他の国に瞑想を教えに行ったときも、誰かが泣きながら人間関係の問題で訴えてきたことがありました。
ブッダはヴィパッサナーをしてから、自分や外のものに対して執着をなくすことが大切である、とおっしゃいました。そして眼、耳などへの、また家や車などの外のものへの執着を、これらの対象を粒子レベルにまで粉々にすることで、無くしていくことが必要です。……
……
ヴィパッサナーによって執着を手放し、未来にはどこへ行こうとも思わず、ただ阿羅漢になることを目指してほしいと思います。
阿羅漢にならない限り、必ず、死ぬと次にどこかに生まれ変わります。あなた自身のカルマがそうさせるのです。カルマによって次にどこへ行くかが決まります。みなさん、それを信じますか。……
……
カルマによって次の世界へ行く場合、31 の世界があります。31 の地があり、無色界禅を修行していた人たちは、望めば一番高いところにある、 5、6、7、8 禅に相当する世界に生まれることができます。第 1 禅定から第 4 禅定の色界禅を修行していた人たちは、それに相当する世界に生まれ変わります。このような世界は、善き人たちが集まるところです。
また、禅定には入っていないが、お布施をしたり、出家していなければ五戒をしっかり守った人、瞑想に励んだ人たちは天界に生まれ変わります。天界は、さらに 6 つの世界に分かれ、6 つの境地があります。
細かく言いますと、無色界禅の世界が 4 つあります。第 1 禅から第 4 禅までの色界禅は、それぞれの禅につき 4 つずつ、合計 16 の世界があります。禅定の世界は、これに無色界禅 4 つを足して 20 になります。それから天界が 6 つ、だんだん下がっていって人間界があり、ここまでで 27 になります。それから四悪趣とよばれる 4 つの世界があります。動物界、餓鬼界、阿修羅界、地獄界です。動物界と餓鬼界は、人間界と同じレベルに存在しています。人間とともに暮らしているのです。ですから、人間界はそんなに高い世界ではありません。あまり偉ぶることはないのです。私たちはいつも、動物や餓鬼たちと一緒の世界にいます。死ぬと簡単にそちらの世界に行ってしまう可能性があります。人間界もある意味で危険なところで、注意しなければなりません。
人間界でもダンマについて学び、良いことをたくさんすることが大切です。戒を守らなかったり、良いことをしないでいると、四悪趣といわれる下の世界に落ちてしまう可能性があります。
上から数えて人間界まで 27、これに下の世界 4 つを足して、宇宙には 31 の場所があります。それらの世界に行くのはカルマによるので、良いカルマを積んでいれば良い世界に行くことができます。急いで、準備してください。怠けずに、良いことをするようにしてください。
(引用終。強調は私です)
これは、瞑想実践の深い所を体験者として説いているのだとおもう。
残念ながら、いまだ初心者のおれには、
宇宙には 31 の場所があります
と言われても、具体的にイメージできない。
だけど、こういうことが分からない浅いヴィパッサナーでも、実践していれば何も問題ないとおもう。
なぜなら、
ヴィパッサナーは、深浅にかかわらず、
人間にだけできる至上最善の行為だからだ。
※サティ
「瞬間の現在(今・ここ)」に気づくこと。
※ヴィパッサナー実践
「瞬間の現在」に気づき続けること。サティをキープすること。
(My Favorite Songs)
「シュガー・ミー」
これ彼女の自作とのこと。才能あるなあ。
みたいな。なかなかしゃれた歌詞。