一説には是枝裕和監督の最高傑作といわれる
「歩いても 歩いても」が今
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歩いても 歩いても
GYAO!タイトル情報より引用させていただきます。
人生は、いつもちょっとだけ間にあわない
夏の終わりに、横山良多は妻と息子を連れて実家を訪れた。開業医だった父とそりのあわない良多は失業中のこともあり、ひさびさの帰郷も気が重い。明るい姉の一家も来て、横山家には久しぶりに笑い声が響く。得意料理をつぎつぎにこしらえる母と、相変わらず家長としての威厳にこだわる父。ありふれた家族の風景だが、今日は15年前に亡くなった横山家の長男の命日だった……。
(視聴1回目)
ハリウッド映画の、オープニングからフルパワーで走り出す刺激的アクション作品を見慣れてるおれには、このホームムービーみたいな平板な邦画は、わずかにある1シーンを除いて特に何も印象に残らなかった。
ある1シーンとは、樹木希林演じる主人公の老母が、部屋に迷い込んだ一羽のモンシロチョウを追いかけて「ジュンペイ(死んだ長男)が帰ってきた!」と大騒ぎするちょっとホラーめいた箇所だ。これだって、感動したとかではまったくなくて、むしろ嫌な感じがして気持ちにひっかかっただけだ。
つまり全体としては、なにを見せられたかさっぱりわからず(なんだこのつまらん映画)という感想で観終わってしまった。
(視聴2回目)
意識の解像度を一段上げ、集中して初めから観なおすと、単調な物語の緻密な仕掛けにいろいろと気づく喜びが湧いてき、この映画の楽しみ方が分かりかけた。
これは、市井の人々のどこにでもある日常の細部にひたすらこだわることで、日本独自の美意識を具現化する素晴らしい職人的名品だと、評価が180度変わった。
とはいえ、やっぱり今時の性急な観客に対して地味に過ぎるだろ、これじゃウケんだろとちょっと心配にもなるわ。
国内外でいっぱい賞獲ってるから、いらぬ心配か。
(My Favorite Songs)