配信 Yahoo!ニュース
より引用させていただきます。
正当な理由がないのに高校の校舎内に侵入したとして、63歳の男が逮捕されました。
建造物侵入の現行犯で逮捕されたのは、北海道室蘭市に住む自称・無職の63歳の男です。
男は3月12日午後1時ごろ、室蘭市高砂町の海星学院高校に、正当な理由がないのに校舎内に侵入したとして逮捕されました。 警察によりますと、当時学校に来ていた生徒が校舎内に見知らぬ男がいるのを発見。生徒から聞いた教師が男を見つけ、男が逃走しようとしたため取り押さえ、通報で駆け付けた警察に引き渡しました。
調べに男は「まともな理由もなく学校に入ってしまいました」と話していて、警察は学校との関係性や侵入した経緯などを詳しく調べています。
UHB 北海道文化放送
このニュースを見て、ふと思い出したことがある。
もう半世紀以上前の話になるが、おれは大学生になって間もないある日の0時過ぎ、パジャマ姿で下宿部屋から出てドアをロックしてしまった。鍵は部屋の中。夜中でパジャマで金もない。
困り果てたあげくに、当時下宿アパートのすぐ近くにあったF大学キャンパスの部室棟に無断で入り、鍵のかかってない何部だかの部室で一夜を明かそうとした。
ところが、1時間後くらいに部員(たぶん)が一人入ってきた。
おれはすぐ「私はーー大のーーです」と、怪しいものじゃないアピールをし、自分の間抜けな事情をありのまま短く伝え、朝まで居させてほしいと頼んだ。もちろん「まともな理由」でないと自分でわかってた。
しかし相手は「…わかりました」と一言応じて、あっさり出て行った。
その足で通報され建造物侵入の現行犯で逮捕でもおかしくなかったのに、どうやら彼は寛容に見逃すことに決めたらしい。
なぜなら、そのまま朝まで何事もなく過ぎて、おれは歩いて下宿に戻り、大家に鍵を借りて、事なきを得たからだ。
ずいぶん鷹揚な時代だったんだなと、上記ニュースの経緯と照らし合わせて、ちょっと思い当たったので書いてみた。
(My Favorite Songs)
ダスティ・スプリングフィールド
「二人だけのデート」