六日のあやめ

読書記録('19.11月) 

’19.11月読書記録
初読(2)+再読(4)冊:6冊
読書メーターより

11/29【クローバーナイト (光文社文庫)/辻村 深月】
都会での高収入の家庭の子育て事情は私には別世界に感じる。
環境の違いで常識も何が正しいかの尺度も違うという裕の考えは視野が広いと思うけど、二人目を妊娠した母親が一人目の子供の小学校受験の妨げになると先生から怒られたり、子供の誕生会に何百万円もかかるとか、私はそんな幼稚園には嫌悪感持ってしまう。
最終話は自分の体験思い出した。長男が2歳検診で言葉の遅れを指摘され療育相談所に数回通い、4歳頃から発達がしっかりわかって安心した。裕と志保のようにゆっくり待つ気持ちの余裕はなくて心配が大きかった。

11/18【落日/湊 かなえ】
虐待やいじめ、悪意の虚言等辛い部分が多いけれどぐいぐい引き込まれる。
真尋の姉のことと彼女が好きだった人物はやっぱりで驚きはないけれど切なくてたまらない。
エピソード7*前までの真尋が書いたプロットに納得、そのラストのように力輝斗が救われて欲しい。
感動的な青いマグカップ、香の決意が清々しい。
大畠先生の器の大きさと、高飛車のようで実は思いやりがあると感じた正隆が好き。

11/12【本バスめぐりん。 (創元推理文庫)/大崎 梢】
(再読)文庫化(’19.10/25初版)購入での読み返し。
通称本バス愛称めぐりん号の移動図書館が舞台。
定年後運転手になったテルさんと若い女性司書ウメちゃんコンビ、利用者さんたちとの交流が温かい。
意外性は少ないけど優しさのある謎解き。
移動図書館の仕組み等も興味深く図書館スタッフの努力が伝わってくる。

11/9【七人の敵がいる (集英社文庫)/加納 朋子】
(再読)続編「我ら荒野の七重奏」文庫化で前作も読み返し。
冒頭PTA役員決め保護者会シーン、自分も重い沈黙体験ありで笑ってしまう。ホントしんどかった。(笑)
ずっと前だけど私は子供たちが小学校の頃パート勤務、最初はクジでPTA活動に関わりその後断り切れずPTA副会長になった。執行部の苦労わかって欲しい、PTA業務の効率化や省力化はこっちこそ切望してた。
陽子を痛快に感じるし、学童保育所父母会会長やPTA会長を否定するだけではなくてほっとした。
七人の敵がいる、されど…続きの言葉が素敵なラスト。

11/5【我ら荒野の七重奏 (集英社文庫)/加納 朋子】
(再読)文庫化(’19.9/25第1刷)購入での読み返し。
「七人の敵がいる」エピローグで語られた画策は後回しになったようで今回は中学吹奏楽部親の会での奮闘記。
陽子の凄さはもちろんだけど、前作も好感度高かった玉野さんさすが。礼子の言葉「玉野っちも何気にすごい。猛獣使いの域に達してる」に同感。(笑)
東京子さん目線や子供たちの描写も良かった。
爽やかなラストで気持ちいい。

11/1【恋のゴンドラ (実業之日本社文庫)/東野 圭吾】
(再読)文庫化(’19.10/15初版)購入での読み返し。
恋じゃなくて浮「ゴンドラだなぁ。(笑)
面白く読んだものの登場人物たちの軽薄さがあまり好きになれない。 特に広太は浮気だけじゃなく事実を捻じ曲げて人を貶め笑い話にしたことが凄く不快。
スキー一家の話は「白銀ジャック」等でお馴染み根津さんの作戦成功で爽快感あって好き。

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<義母介護メモ>
病院:11/26(Y)、11/22(K)
*4週1飲:ボノテオ錠
ケアマネさん来訪:11/13
堤さん:11/4

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