きものサローネに行こう!

10月20~22日に開催される「きものサローネin日本橋2013」の見どころ、楽しみ方をガイドしています。

本場大島紬

2013-10-14 22:25:35 | 出展者
本場大島紬

今回一番遠方地からの出展は、本場奄美大島大島紬協同組合。鹿児島県の奄美大島です。人気の本場大島紬を作っている職人さんたちや工房の組合です。大島紬が文献にその名が見られるのは享保5年(1720年)のこと。江戸時代には薩摩藩の上納品でしたが、明治維新後は自由に制作出来るようになり、明治40年(1907年)には細やかで鮮明な絣を求めて、締機(しめばた)という画期的な織機による絣織りが開発され、今私たちが知る高級織物きものとしての大島紬が誕生しました。軽やかで光沢のある風合いは独特の味わいで、憧れのきものとして人気の高い織物です。今回は、本場奄美大島大島紬協同組合のほか、ワンズベスト、大島紬のふくはら、KIMONO FACTORY NONOなど伝統の大島紬を温故知新で伝統の技を大切に継承しながら新たな現代のセンスを加え、新しい大島紬の可能性を模索しているメーカーが出展しています。是非見比べて下さい。

三大紬をご存じですか
大島紬、結城紬、牛首紬を三大紬と言いますが、大島紬、結城紬ほど牛首紬の名は知られていません。1つの理由には牛首紬が白生地で織られ、京都に送られ、そこで柄づけがされ、完成品として世に出ていること。数が少ないこと。しかし近年は白生地以外にも先染めも織られています。牛首紬は、大島紬と結城紬のいいどころ取りをしたようなきものです。玉繭二匹の蚕が1つの繭を一緒に作った繭のことで、100個に2~3個の割合でしかできない、普通の繭より大きく、絡みあった糸でフシがあり、普通は不的確品としてふるい落とされる糸から作りますから味わいがあり、釘抜紬と呼ばれる強さの秘訣もここにあります。牛首紬 大門屋さんで手に触れ、じっくり味わってみてください

京都綴会ー至高の織物”綴織”

2013-09-28 17:45:15 | 出展者
綴織(つづれおり)の実演は必見です!

自らの爪をのこぎりの歯のようにギザギザに刻み、織具の一部として細かな作業を重ねて織り上げる綴織は、100%人の手で織られる織物で、「爪の芸術品」とも言われる織の最高級品です。今回のきものサローネには、金剛流家元「金剛永謹」氏着用の能衣装、祇園祭北観音山の水引、などの美術品と帯を出品展示します。綴織は正倉院御物として収められ、すでに1200年も前から伝えられてきた技法で、複雑な模様になると1日かかってもわずか1センチ四方しか織れないといいます。その綴織の最高の技を持つ「現代の名工」として同じ職人仲間からも尊敬を集めているスーパー職人の平野喜久夫氏(瑞宝単光章受賞者・伝統工芸士)が3日間実演をおこなってくれます。平野氏は京都迎賓館の調度品や祇園祭の綴懸装膜の製織を手がけてきました。織り手の感性がとわれる見どころは、パレットに絵の具を溶くように色糸を使い微妙な色合いを織り出す『色の濃淡=ぼかし』です。平野氏の見事な織技をお見逃しなく。

鮮烈なひと④丸山正

2013-09-26 08:35:53 | 出展者

「巻き付けパフォーマンス」って何?

丸山正さんのパフォーマンス「巻き付け」って何、というご質問がありました。2000年にミラノで開催した丸山さんの巻き付けパフォーマンスがYouTubeで公開されているのでアクセスしてみてください。13年前も前の画像ですが、いまは更に進化してアート性の高い、パフォーマンスになっているように思います。必見です。

ファッションショー(1)紫藤尚世

2013-09-24 23:11:11 | 出展者
TOKYO KIMONO COLLECTION/ファッショショー(1)

今回のきものサローネの挑戦は、TOKYO KIMONO COLECTION]とタイトルしたきものファッションショー。8人もの若手デザイナーや着物作家、工房が参加、共演するショーは、初めての試みです。しかも単発で終わるファッションショーではなく、恒例のイベントとして若手の登竜門として、あるいは新しい挑戦、提案など…きもの作りをしている人の立場からプレゼンテーションをしてゆく場として育ててゆきたいと考えています。「平面的な衣桁にかけられたきものや、美術館にあるきものではなく、リアリティのあるきもの、モデルが着て動きのあるきものをご覧いただくことで、着るものとしての想像力をかきたてられるようなランウェイで見てほしい」とはご自身も出展し、今回のファッションショーをプロデュースした斎藤上太郎さん。是非みなさん、見て、応援してください。ファッションショーのお申込み〆切りは今月25日です。

今回ファッションショーに登場するお一人は、紫藤尚世さん。「わたしのきものを着ていただくなら、オーラを発信するように、かっこよく着ててほしい。」と断言する紫藤さんは、1979年にデザイナーとしてデビューしてから、7つのきもの・洋服・アクセサリーのブランドを立ち上げ、TV番組や舞台衣装も制作するなど、幅広く活躍している。「コーディネイトはもちろんアクセサリーも着付けも、そして身のこなしまでも」徹底して、買っていただいたお客様のために考え、下着の開発など工夫に満ちたきものとともに着付けの指導、アドバイスも徹底しているという。「時代感覚に合ったトータルなきもの美を追求する」紫藤尚世の世界をお楽しみください。今回のファッションショーでは、モデルにサプライズを用意しているという。楽しみですね。

出展者プレゼンテーション

2013-09-21 11:11:13 | 出展者
出展者プレゼンテーション


きものサローネの最大の特色の1つは、作る人が自分の商品への思いや工夫、特色、素材など、作る人のこだわりを自ら熱く語る、プレゼンテーションをイベントにしたこと。100余名が熱く自分の商品を語り、自らの物語や思い3日間2つのステージで語ります。普段商品の作り手はあまり表に出てきませんが、きものサローネでは主役です。ぜひ耳を傾けてください。その思いの熱さに打たれます。