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2月14日(火) 第4編 灼熱のWhite CliffsからBroken Hillへ
このまま何も問題なくBroken Hillに到着出来れば彼の言った「May be OK」は正しかったのだ。
しばらく赤い洗濯板の道路を進むと水の強い流れで赤い洗濯板が大きくえぐり取られていた所にさしかかりCube3は少し下を向いて停車した。私は少しの不安を持ちながら、そのままCube3のアクセルを少し踏むと、下り終えた一番低い場所でタイヤが、空まわりしているのが分かった。さらにアクセルを踏むとCube3車輪は空回りを始めていた。Cube3から降りて見るとタイヤはすでに10センチ以上赤い砂に埋もれ、前のバンパーはすでに赤い砂に充分接していた。私は車体の下を覘いてみると運転席の下部は、バンパー以上に赤い砂に接しておりこれ以上Cube3を進めることはできないと思った。時計を見ると6時を少し過ぎていたが、陽射しはまだまだ強く、急に汗が噴き出してきたように感じた。水の強い流れで道がえぐられた幅は5~6メートルあり、他の場所に比べより砂が深かったのだ。ここでは携帯電話も使えず、私と幸子は一瞬、今夜は赤い砂の中のCampを覚悟した。幸い食料と水は充分持っていたのであまり焦りはしなかったが、夜中に高速で走行してくる車がCube3をみつけられず追突してくる心配があった。私達のやることは、暗くなる前に赤い砂をCube3の下からかき出し移動させることだった。私は護身用に持ってきたに木刀を持ちだした。細く硬い木刀が幸いしたのか、Cube3の車体の下にあるサラサラした赤砂を少しずつかき出す事が出来た。赤い砂は意外に軽く、15分程で充分な空間が出来た。次に私達は埋まった前輪が確実に前進する為、バンバーの下に手を入れ深さ20~30センチの赤い砂を取り払らった。幸子は赤いプラスチックバケツでタイヤの道を2本作り、車体下部が砂にかからないようにすると”準備OK”。 Cubu3の気力が充分であればきっと赤い砂からの脱出は成功すると思った。幸子がハンドルを握りエンジンを始動する。幸子が少しずつアクセルを踏むと私はCube3の後ろから力いっぱい押した。足元が赤い砂で滑るが、ここで力を抜いたら本当に赤砂のCampになってしまう想いが、さらに力いっぱい足を踏ん張り押し続けた。するとCube3は、少し前に動き出した。
幸子は焦らず、さらにゆっくりアクセルを踏むとCube3は徐々に、その車体を前に進め5メートルの赤い砂山を目指した。あと2メートル、1メートル、Cube3は砂山を登り車体が水平になった時、苦しくも楽しい作業は終わると、Cubu3の車体は細かな赤い砂でおおわれていた。私が高校生の時、砂漠に墜落した飛行機が再びそこから飛び立つ映画「飛べフェニックス」を思い出した。もし赤い砂のCamp生活になっていたら「May be OK」もちょっと淋しく聞こえたかもしれない。ガソリンの残量メーターは時計の10時前を指してる。Mutawintji NPまで80km。到着までにはおそらくガソリンスタンドはないと思う。Mutawintji NPを経由してBrokenHillへ行くのは無理である。私達はMutawintji NPを訪れるのはあきらめ直接、BrokenHill を目指すことにした。それ以後は、幸いにも途中の道は危険な個所は無く赤い道は夕陽によりさらに赤く染められていた。BrokenHillに着いた頃、すでに9時を過ぎ、満天に無数の星がちりばめられていた。
CobarからBrokenHillまで、今日のCube3の走行距離は640km。結構なロングドライブでした。
このまま何も問題なくBroken Hillに到着出来れば彼の言った「May be OK」は正しかったのだ。
しばらく赤い洗濯板の道路を進むと水の強い流れで赤い洗濯板が大きくえぐり取られていた所にさしかかりCube3は少し下を向いて停車した。私は少しの不安を持ちながら、そのままCube3のアクセルを少し踏むと、下り終えた一番低い場所でタイヤが、空まわりしているのが分かった。さらにアクセルを踏むとCube3車輪は空回りを始めていた。Cube3から降りて見るとタイヤはすでに10センチ以上赤い砂に埋もれ、前のバンパーはすでに赤い砂に充分接していた。私は車体の下を覘いてみると運転席の下部は、バンパー以上に赤い砂に接しておりこれ以上Cube3を進めることはできないと思った。時計を見ると6時を少し過ぎていたが、陽射しはまだまだ強く、急に汗が噴き出してきたように感じた。水の強い流れで道がえぐられた幅は5~6メートルあり、他の場所に比べより砂が深かったのだ。ここでは携帯電話も使えず、私と幸子は一瞬、今夜は赤い砂の中のCampを覚悟した。幸い食料と水は充分持っていたのであまり焦りはしなかったが、夜中に高速で走行してくる車がCube3をみつけられず追突してくる心配があった。私達のやることは、暗くなる前に赤い砂をCube3の下からかき出し移動させることだった。私は護身用に持ってきたに木刀を持ちだした。細く硬い木刀が幸いしたのか、Cube3の車体の下にあるサラサラした赤砂を少しずつかき出す事が出来た。赤い砂は意外に軽く、15分程で充分な空間が出来た。次に私達は埋まった前輪が確実に前進する為、バンバーの下に手を入れ深さ20~30センチの赤い砂を取り払らった。幸子は赤いプラスチックバケツでタイヤの道を2本作り、車体下部が砂にかからないようにすると”準備OK”。 Cubu3の気力が充分であればきっと赤い砂からの脱出は成功すると思った。幸子がハンドルを握りエンジンを始動する。幸子が少しずつアクセルを踏むと私はCube3の後ろから力いっぱい押した。足元が赤い砂で滑るが、ここで力を抜いたら本当に赤砂のCampになってしまう想いが、さらに力いっぱい足を踏ん張り押し続けた。するとCube3は、少し前に動き出した。
幸子は焦らず、さらにゆっくりアクセルを踏むとCube3は徐々に、その車体を前に進め5メートルの赤い砂山を目指した。あと2メートル、1メートル、Cube3は砂山を登り車体が水平になった時、苦しくも楽しい作業は終わると、Cubu3の車体は細かな赤い砂でおおわれていた。私が高校生の時、砂漠に墜落した飛行機が再びそこから飛び立つ映画「飛べフェニックス」を思い出した。もし赤い砂のCamp生活になっていたら「May be OK」もちょっと淋しく聞こえたかもしれない。ガソリンの残量メーターは時計の10時前を指してる。Mutawintji NPまで80km。到着までにはおそらくガソリンスタンドはないと思う。Mutawintji NPを経由してBrokenHillへ行くのは無理である。私達はMutawintji NPを訪れるのはあきらめ直接、BrokenHill を目指すことにした。それ以後は、幸いにも途中の道は危険な個所は無く赤い道は夕陽によりさらに赤く染められていた。BrokenHillに着いた頃、すでに9時を過ぎ、満天に無数の星がちりばめられていた。
CobarからBrokenHillまで、今日のCube3の走行距離は640km。結構なロングドライブでした。