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その日暮らしの野暮な話

アルバイトで得たもの

若い頃、人の価値は経験の多さで決まると思い込んでいたので出来る限り色々なアルバイトをしました。

最初は汗を流した代償が賃金だと思っていたので友人に連れられて日雇いのバイトに行きました。

港で貨車に肥料を運び入れる仕事でしたが、体力が持たず半日でギブアップ。弁当代を引かれた三千円を貰って現場から帰る途中、開いていた店に入り、全部使って帰りました。日雇いの醍醐味を少しだけ味わいました。

体力の無さを思い知り、もう少し楽なバイトはないかと喫茶店のウェイター、バーテン、乾物問屋の商品配達、工場から店へ焼売の配達助手、漬物屋、デパ地下、おもちゃ屋、お菓子屋の店員などを経験しました。

その後は何故か縁があってベビーシッター、家庭教師、学習塾の先生、イベントの警備とアルバイトの管理などちょっと頭を使う系に移行していきました。

30くらいのバイトを経験して学んだことは人は易きに流れるということでした。

できるだけ楽をして働くというアルバイトで身に着けた術が就職後に生かされ、楽しく三十年も働いてしまいました。通勤するだけで高い報酬が得られたバブリーな良い時代でした。

残念ながら経験の多さは人の価値に大きな影響を与えないことは分かりましたが楽しかったので、それで良しとします。

 

             

            

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