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蒼い人の伝説(サーガ) ―ルウは風の中で― 

2011年06月21日 | 安彦さん関連
勝手にヤスヒコ祭り! 第三弾。

『蒼い人の伝説(サーガ) ―ルウは風の中で―』
安彦良和 著

安彦さんの2番目の小説です。
購入したのは2010年2月か3月頃。
『シアトル喧嘩エレジー』と同じく、オンライン書籍サイト ダイナミックアーク で買いました。

そして、その後、密林で文庫版を購入。古本です。
思わず大丈夫?と、心配してしまうほどの超破格値でしたが;状態は悪くありませんでした。普通に読むには全く問題なしです^^
購入理由は、『シアトル』の時と同じです。
やっぱり私、読書はネットよりも紙のモノが合ってる!

えええーと;
こちらの『蒼い人の伝説』ですが、購入に至るまでの経緯がいろいろあったりします。
手短かに話しますと…コチラの→ヤスヒコ作品集のブログ記事で紹介している安彦さんのCDタイプの画集(2010年2月に購入)で、『蒼い人…』の口絵イラストを見、「こ、このシチュエーションはいったい何!?えええ!?このあとどうなるの?この本読みたい!読んで確かめたい!」と、思ったからです。
はい。これで私はほぼソッコーで購入に走りました。
以上です。

ちょっと長めに話しますと…。
と、その前に、ここで私の安彦さんの小説の読書履歴をば。
…と言っても、本当に大したことありません;
てか、情けないほどお粗末です(^-^;)

いちばん最初に読んだのが『鋼馬章伝』
初めて目にしたのが書店に平積みされていた頃だと思います。なので出版されて間もない頃?
表紙に描かれていた主人公らしい青年のカッコ良さに惹かれて(*^^*)という;
はい。実に不純な動機でございました。
でも、安彦さんの挿絵や口絵イラストもじっくり見たかったですし、安彦さんの小説ってどういう感じなのかな?という興味もあり。
で、結果…。
中途挫折しました^^;
率直な感想は、ムズカシイ;
安彦さんの文章は難解で、私には読み切れなかったしストーリーに入り込むのも困難でした。
読みやすい箇所を拾い読みしても物語の内容は掴めない。割り切って、雰囲気と挿絵を楽しむのもテだとは思ったりもしましたが、挫折したのがちょっと悔しかった。
なので、安彦さんの小説は私には合わない。ってことにして;ずーっと過ごしていたんです。
小説のカラーイラストは画集で見れますしね。

で、月日は流れ。
数年前、上記の『SF・ライトノベルの電子書籍専門サイト ダイナミックアーク』の存在を知り、安彦さん小説も扱ってると知り、当時は読めなかったけど、今の私だったら読めるかも?と、思いたち。
それで購入したのが『聖王子ククルカン』でした。
上下巻。
2冊のみ!これなら読めるに違いない!と、思っていたのですが…なんと言う事でしょう^^;
またまた挫折です…orz
とことんダメじゃん((+_+))と、安彦小説はもう読むのを諦めていたのですが…。

『蒼い人の伝説』
これまでの画集で見てきたイラストの中には無かったものが、上記のCDタイプの画集には収録されていました。
主人公らしい少年(※初見の私の印象では11歳児)が後ろ手で縛られ、両足をもくくられて、天井から逆さ吊りにされていて、そこから必死に逃れようと身をよじっている様子のカラーイラストでした。
「ちょ…安彦さん!こんないたいけな少年に何て事をっ!」…と、思いつつも、このあとの展開が無性に気になり、苦手な安彦小説に再び手を出した次第です。

『蒼い人…』は、安彦さんの2番目の小説、要するに初期の頃の作品ということもあり、画集ではそのイラストは何度も見てきました。
でも、主人公らしき少年に…なにか、こう、わたし的にもえる要素が無いといいますか;
あと、冒険物語というイメージを受けなかったんですね。なんとなく、壮大なドラマの中で翻弄される子どもキャラという感じで。
それに、また難しいんだろうな~とも思って、二の足どころか、眼中に入れてなかった;;;;;
ところがどっこい。
最初に購入してネットで読み始めましたら、これが冒頭から面白い!
スッと入っていけたんですね。
主人公のルウも、実にいい子で^^早速、私のお気に入りのキャラとなりました。
やはりキャラクター、特に主人公に感情移入できないと物語の中に入っていけません。
主人公のルウは13歳児ということもあり、経験値や視野、行動範囲も限られてて、十分わたしでも理解や共感できる範囲内。
※ただし、お話はルウの壮大な冒険物語です

物語はルウ視点での三人称が基本。
時折、視点が変わり戸惑いましたが、すべてをルウ視点で…となると、全一巻ではおさまらなかったのかもしれません。
が、しかし!
「面白い」言いましても、そこはやはり安彦小説。
場面によっては苦しみました;
『蒼い人…』は、神話を語る部分があり、そこが難解でした^^;
読んではいるのですが、そのうち目がうろうろし出して、やがて迷子に。
文章は読めてても理解が追いつかない。
理解しようとペースを落とすと…眠気がくる;;;;;
そんなわけで、読み終えたものの、神話部分の理解はほとんど出来ておりません。
雰囲気のみ味わったという感じです。はい;

それでも、ルウの冒険物語は興味深く読み進めることができました。
特にヤられたのが斬る描写!
『アリオン』で安彦さんが画で魅せてくれた「斬る」シーンも感嘆ものでしたが、文字でもがっつりと魅せてくださいましたね(*^^*)本当に溜息ものでした。
そして、13歳児の一人の男の子らしい淡く切ない心情をつづった恋物語も♪
詳しくは後日up予定の感想文にて^^(←有言実行!)

いやあ。しかし、キャラを見た目で判断してはいけませんね。中身が肝心です♪
今後の教訓としますですw


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (上条あきら)
2011-06-21 22:15:34
こんばんわ~!♪

『蒼い人の伝説(サーガ)』

初めて知りましたよ~☆

なんとも、おみ足が美しい!!
表紙に目がいってしまいましたよ♪
サービス旺盛です先生♪(//∇//)


昔 よめなかった作品が 月日が経って
読めたりってありますよね(*^_^*)
いまだに、虹色のトロッキーが読み途中です(^^;;

でも、先生の話は 時折難しいものがあって 何度か 読まないと、、なレベルが多いですよね~(^^;;☆
返信する
リピ必至です (樹乃枝)
2011-06-22 13:21:10
上条さん、こんにちは^^
あちらでもこちらでもいつもお世話になっていま~す♪

『蒼い人の伝説』
ご存じなかったですか^^
表紙ももしかしたら、初見だったかな。
こちらの表紙は文庫版の表紙で、ノベルズ版の方の表紙は別の絵っぽいです←CD画集で確認。
たぶんコレがノベルズ版の表紙かな?と思われる絵があって、その絵だとルウのキャラクターがこちらの文庫版表紙のよりもかなり地味で;おみ足もひょろりとした感じ。

表紙のルウのおみ足。きれいですよね(*^^*)
鍛え上げられていない一般の男の子(13歳児)の、むっちりとして柔らかそうな。
そして、このハイレグ(?)の衣装ですもの♪
安彦さん、キャラを容姿を地味に仕立てたかわりに、おみ足のきれいさでこの子を引き立たせたのでしょうw
ちなみに、表紙では足覆い(履物)を付けていますが、物語の途中までルウは素足。露出については申し分なしです^^(←何言ってんだ私;)
でも、こんなきれいなおみ足をもってしても、講読に至らなかったという^^;
当時の私はよっぽど頑固者だったのでしょうか;

そうなんですよ。昔読めなかった本が、今この時期にスラスラと読めたりして。
不思議ですよね。
当時の価値観が変わったとか?心境の変化とか、いろんな要素があるのかな~と。

上条さん、同意です。
安彦さんの本は繰り返し読むことが必須条件のような気がします。
さらっと一読では済まない。

途中であきらめてしまった作品も、再トライしないと?いけませんネ(笑)

『虹色のトロツキー』
読み中ですか!?すごい!
実は、私はまだこちらの本は持っていないんですよ~(^▽^;)
『虹色…』もそうですが、未読の安彦作品がまだまだあるので、少しずつ読んでいきたいです^^
返信する
初めまして (Toj)
2011-06-22 18:46:48
安彦先生の絵が好きで最近こちらのブログも時々拝見させていただいてます。
よろしくお願いします。

蒼い人の伝説は初めて買った安彦さんの小説です。私が持っているのはノベルズ版で、たしかにこちらの表紙絵とは少し違ってますね。背景人物の配置が逆になってます。
文庫本の絵も良いですね。
発売時に購入して一度読んだきりなので、もうすっかり内容も忘れてしまってます。
こちらの記事を見たら、また読返してみたくなりました。

やっぱり皆さん、一度だけでは理解できないんですね。私も同じです。読んでいる最中も何度も何度も前に戻って読返したりしてます。
それでも難しいトコは飛ばしたりしてますが(^^;;;
先日は鋼馬章伝とテングリ大戦を久しぶりに読返してみました。
こんなにも面白かったのかと再認識しました。

個人的にはCコートを完結させて欲しいと願っている今日この頃です。

またちょくちょく寄らせていただきますね。
では。
返信する
はじめまして^^ようこそ♪  (樹乃枝)
2011-06-22 23:29:41
Tojさん、こんばんは!
はじめまして(*^^*)ようこそおいで下さいました。
同じくgooブログユーザーさんなんですね。
よろしくお願いします♪
そしてそして、まああ!同じく安彦さん画がお好きでいらっしゃるんですね!
お声をかけていただき嬉しいです(≧▽≦*)☆

『蒼い人の伝説』
Tojさんはノベル版を買われたんですね^^
そちらの表紙、少女(キイ・セル)が左側でしょうか。
でしたら、CD画集に同じような構図のイラストがありますので、それがきっとノベルズ版の表紙なんですね。
比べると、ノベルズ版の絵の方が全体的に少し地味でしょうか。
描かれている人物も少なくてシンプルですよね。

『蒼い人…』初めての安彦小説なんですか^^
私は『鋼馬章伝』でした。…途中までしか読めませんでしたけど;
Tojさんは『テングリ大戦』もお持ちなんですね!?私は、コチラの本は全くの未読です。

本の再読は、かつて読み終えた内容が甦ってきたりして、そんなところも醍醐味♪
『蒼い人…』も是非、再読してみてください(*^^*)
私も機会を設けて『鋼馬…』に再トライしたいです。

安彦小説は、皆さん読むのに苦労されているという声をよく聞きますよ。
私も繰り返し読んだり、何度も読み返したり。
それでも理解出来ないところは、諦めて雰囲気を味わう・感じることにしていますw
飛ばし読みもアリだと思いますよ。私もよくやりますし(笑)

ちなみに『Cコート』は、雑誌に載っていた当時、立ち読みしただけで、内容はほとんど抜けちゃってます;
未読の安彦作品、多過ぎかも(^o^;

Tojさんは拙宅に何度か足を運んでいただいたとのこと。ありがとうございます(´▽`*)
また是非お立ち寄りくださいませ。

コメントありがとうございました♪
返信する
レスありがとうございます! (Toj)
2011-06-24 18:56:52
昔はよく安彦さんの絵を真似して描いてみた事があるのですが、全然真似しきれなくて挫折しました(^^;;;
あの生命感は誰も真似できないと思ってます。

蒼い人の伝説の表紙はたしかに少女(もう名前も憶えてない)が左ですね。
上の方に太陽らしきものが光ってます。
言われてみれば描かれているモチーフも少なく配色も大人しいですね。

で、昨日から再読し始めました。
早速得体のしれない読み方がたくさん出て来て萎えそうです。
すんなり言葉が入って来ませんね。
まあ、じっくり読もうと思います(^^)

テングリはコミカルな要素も混じっていて面白かったです。
返信する
こちらこそ、ありがとうございます^^ (樹乃枝)
2011-06-24 23:44:38
Tojさん、こんばんは!
コメントありがとうございます^^

ブログにて(僭越ながら)安彦作品の感想などを記事にしているということもあり、私は、たくさんの安彦さん画が好きな絵師さまと御縁づかせていただいています(*^^*)
皆さん本当にステキな方ばかりです。

Tojさんのブログ、すこし拝見させていただきました。
ステキで可愛らしいイラストをupされていますね♪♪
(^-^*)うふふ。お絵描き板のイラスト、とってもラブリーです^^
今、ちょっと現状がパタパタしていて叶いませんが;近々お伺いさせてくださいね。

『蒼い人…』
おお!再読ですか!久々の再読は読みごたえも新鮮なことでしょう(^-^)

得体のしれない…(笑)
ですよねーーー。同意です!
このお話の固有名詞は『キツネ』や『蛇』などは普通ですけど、穀物とか、麻薬(?)とか、毒虫の名称は安彦さんのオリジナル(造語?)ですもんね。覚えるのがたーいへん(^▽^;)
モミオが何でスーハが何だっけ??と、混乱することもしばしば。
それに設定も緻密だし、神話は難解だし;
ルウも仲間との係わりが極力少ないので、回想したりする思い出話なども多めですしね。ホント挫けそうになります。
でも、どうぞ、お時間をかけてじっくり取り組んでください^^
がんばって!

テングリ大戦
面白そうですね!
またまた読みたい安彦作品が増えましたw

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