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第5巻 ランバ・ラル編・前

2008年04月02日 | THE ORIGIN
『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』第5巻 ―ランバ・ラル編・前―

表紙はランバ・ラル。バックにグフ。
ヒートロッドの先端を見てくれ!という感じですね。
中表紙も同じく、ランバ・ラル(のアップ!)と手の指バルカンを構えたグフ。
どちらの表紙もめちゃくちゃ格好いいッス!

表紙裏のイラスト&コメントは、殺意?の安彦氏。くふ(*^m^)

表紙からも分かるように、ホワイトベース隊の次なる敵は地球に降りてきたランバ・ラル隊。
そう。今巻はランバ・ラル初登場の巻です。
しかもノーギャグです!
いえね。過去編では結構コミカルなところを見せてくれてましたので、少々ギャップが感じなくもないんです。
ハモンさんも、また然り。
唯一、雷にビビる兵士たちに葛を入れるラルの傍らで「ほよ」っとした顔つきのハモンさんにその名残を感じました。
・・・過去編読後だと色々思うところありますね^^;
それに過去編での二人はまだ若かりし頃。
特別仕様と思わなくっちゃ。
それでも過去編での見納めは、エデンで飲んだくれている見る影もないラルでしたから、
今巻のラル大尉のきりりとシリアス路線の、バリバリ燻し銀なキャラには惚れぼれします。
ハモンさんとの関係も相変わらずで、やはりベストカップルなお二人です。
(あとアニメ版とはやや対照的な柔らか系ハモンさんはgood!)

あらためて再読しましたが、ランバ・ラル強いですね。
底知れぬ強さを今回もまざまざと感じさせてくれました。
任務はきちんと遂行するあたり大人の軍人だし。紳士だし。
というわけで、完全に食われてしまったアムロ。
ORIGINアムロは思わず負けを悟ります。
そう、今巻はいいとこ無しのアムロなのでした(涙)
でも、アニメ版に準じたマチルダさん追っかけエピソードは顕在。
あーもう楽しいったらありゃしない(*^^*)
さらに、フラウも頑張ってます。
なんだかんだ言ってもこの二人、認め合ってるっていうのが見て取れるんですよね。
アムロの顔を拭ってあげるフラウとか。
(アムロ無意識かもしれないけど)ギレンの演説放送を聴き入っている時、腕に手をかけてきたフラウの手を握るとことか。

戦闘時のシーン。
ノーマルスーツ着ててもダメージがあるという描写、今回が初めてではないでしょうか。
どきりとしました。
ヘルメットしてても出血してる、って。
確かにシートは平坦で硬そうです^^; 要改良よね。
汗かくのは勿論、吐いたり出血したり。コクピット内での描写、リアルですよぉ。
あと、今回のモビルスーツ戦の描写も素晴らしいし、美しい!
キック、殴る、回し蹴りに鞭打ち。
ザクとは違うとはいえ、グフ強すぎです。
お気に入りはビームサーベルを振り下ろしたガンダムと、そのガンダムの腕を、がっしと受け止めるグフ。
左足を喰いちぎられて?倒れるガンダムに、剣を抜きつつ迫るグフ・・・
ここまでくるとモビルスーツに意思があるように見えてきます。
でも捕獲寸前のガンダムにはちょっとエロっぽさを感じてしまいました。だってぇ^^;

さて、今回はガンダムシリーズ中盤の山場(と、勝手に思っております)そして、
『哀戦士編』での代表的なエピソードである'アムロ脱走'までが描かれています。
最初、アムロをガンダムから降ろさせようとするブライトに、かなり唐突な『寝耳に水』的な印象を持ちました。
だって、アニメと違ってあからさまな命令違反してないし、アムロ。
でも、じっくり読み返したり、これに続く第6巻を読んでいくと
ブライトの軍人魂と全体を見ているリーダーとしての先見がそうさせているんだよねって感じます。
それに対して今回から目につくアムロの驕った言動や増長した態度。
(彼なりに熱心にやってるんですけどね~)
そんなこんなでガンダムを奪取してまで脱走に走らせ、そして、
泣きべそに至るまでの経緯にようやく納得できてきた今日この頃です。
という訳で、今回のブライト艦長のベストショットは下唇を噛みしめてニヤリの図。
「総力で叩いて黙らせるぞ!!」も格好いいo(*^▽^*)oですし、
マチルダさんにニュータイプと言われてウキウキの彼もお茶目(ちょっと勘違い入ってないかなぁ?ま、いっか)
あと、寝ているところを叩き起こされながら、発進するガンダム搭乗者を瞬時に悟るブライト艦長にグッジョブ賞を。

アニメでは特令と偽ってガンダムで出撃するセイラのエピソードは無し。
でも、赤い彗星のシャアのことが気になってしょうがないセイラはその代わりの不可解な行動に。
この行動は次号にも引き継がれドキドキの展開です。

さあ、銀河万丈さんの名調子がまさに聞こえてきそうなギレンの演説。
そのあとに続きくのは勿論「砂の十字架」これですよ!
ギレンは弟の死をも有効活用してるってのが何とも、らしいですが(-_-;)
溺愛、寵愛していたガルマの死により、デギン公王、我に返った様子。
シャアに一目置いていたドズルも、とっととシャアを切りました。
そこで出てくるのがキシリア姉さんなわけで。
今回『EXTRA SECTION』として、全くのオリジナルストーリーが、
そしてガルシアというORIGINオリジナルキャラも登場して更にお話が膨らんでいます。
煙草の吸殻を散らかすガルシアにはちょおっと不快感覚えますが…(--〆)
シャアと原住民のエピソードはジャブロー編でのお楽しみ。
ジムとズゴックもね。
気になるのはシャアの素顔をバッチリ見ているキシリアは、=キャスバルということに気が付いているのかいないのか?
ということ。
二人のやり取り、いいですねぇ。
シャアのしたたかさ全開です。

ガルマの仇討ち部隊として地球に送りこまれてきたものの、ランバ・ラル隊、
日の目を見れないような不穏な空気が既に流れています。

物語は『ランバ・ラル編 後』へ。

最後に。
カラカスの酒場で飲んでる白いスーツ姿のシャアがカラーで拝めないのはイタイ。
愛蔵版、やはり買いなのか?(^_^;)

☆☆☆☆☆

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1 コメント

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こんばんは (師子乃)
2020-04-20 19:12:04
origin、読みたいという気持ちが強まりました!

アニメ版にはない描写が随所にあるんですね。
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