機動戦士ガンダム
第43話 脱出
『花めくり 機動戦士ガンダム』より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/fa/8b90a60f3068f9389e9cca44b3896faa.jpg)
「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな、シャア!」
有線誘導によるオールレンジ攻撃をしかけるシャア≪ジオング≫
しかし、アムロ≪ガンダム≫は、その懐に飛び込み、それを阻止する。
「なぜララァを巻き込んだんだ!?ララァは戦いをする人ではなかった!」
白熱する戦闘。双方決着のつかぬまま、その機体は激しく傷ついていく。
ガンダムに打ち勝つことが出来ず、追い詰められたシャアは遂にノーマルスーツを着用する。
「ララァ、教えてくれ。どうしたらいいのだ?」
ホワイトベースはア・バオア・クーへの侵攻に成功。
しかし着底するものの両エンジンが大破。
クルーたちは各々拳銃を持ち陸戦隊へと立ち向かう。白兵戦――まさに死闘である。
「赤い彗星も地に落ちたものだな」
胴体部分が大破したことにより、指令室へは『ジオング撃墜』の報が伝わる。
Nフィールド、Sフィールドが相次いで陥落。
キシリアはア・バオア・クーを見捨てて、逃げ出すことを決意する。
「まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ!」
左腕と頭部を失いながらもジオングを追うガンダム。
アムロはガンダムを自動操縦に切り替え、射出したジオングの頭部を狙う。
しかし、相討ち。
ガンダムの最期――ジオングの放ったビームはガンダムの機体を熔かし、その姿は無残にもくず折れていく。
真に倒すべき敵を認識するアムロ。
しかし、シャアはアムロを危険因子とみなし、彼に銃口を向ける。
「今、君のようなニュータイプは危険すぎる。私は君を殺す」
宿命の二人の生身の対決。
Gファイターを乗り捨てたセイラは兄とアムロがお互いが殺し合うのを目の当たりにする。
「二人が戦うことなんてないのよ!戦争だからって二人が戦うことは!」
セイラの言葉が耳に入らない二人。
激突する二人の動きを止めたのはララァの思念だった。
シャアは言う。ジオンなきあとはニュータイプの時代、と――。
「アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
シャア言葉を受け入れられないアムロ。
その時、爆発が3人を巻き込み、アムロは一人爆風に流されていく。
ザビ家はやはり許せない。
キシリアの脱出を知ったシャアは妹セイラに別れを告げる。
「いい女になるのだな。アムロ君が呼んでいる」
単身向かう出港間際のザンジバル。構えるバズーカの照準を合わせるその先は…。
「ガルマ。私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」
遂にザビ家根絶を果たすシャア。
爆発炎上するザンジバル。爆煙が宇宙要塞から巻き上がる。
負傷したアムロは、独り爆風に煽られながら要塞の内部を彷徨っていた。
もう助からないと絶望するアムロの目に、大破したガンダムが映る。
「……まだ、助かる」
Aパーツを強制排除し、コアファイターに乗り込むもセイラやホワイトベースのクルーたちとは連絡する手立てがない。
最期を覚るアムロのララァの声を聞く。
『アムロとはいつでも遊べるから』
「ララァ」
『決まってるでしょ?』
「……あ!見えるよ!みんなが!」
『ね?アムロなら見えるわ』
仲間を導くアムロ。
その思念はホワイトベースの仲間たちのもとへと伝わっていき…。
セイラとの合流を待っていたかのようにランチ発進。ホワイトベースのクルーたちは宇宙要塞から脱出する。
沈むホワイトベース…。
万感の思いで見つめるクルーたち。
しかし、その中にはアムロの姿はなかった。
誰もが諦めかけたその時…「そう!ちょい右!」
「はい!そこでまっすぐ!」
「そう!こっちこっち。大丈夫だから」
「すーぐ外なんだからぁ!」
小さなニュータイプ――カツ、レツ、キッカはアムロを導いていた。
アムロの載ったコア・ファイターがア・バオア・クーから脱出した。
僕には帰れるところがある――。
アムロは宇宙(そら)を翔び、皆のもとへ。
「宇宙世紀0080
この戦いのあと、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた」
◆シナリオタイトル:ガンダムよ永遠に…
◆脚 本:星山博之
◆演 出:関田 修 (絵コンテ:斧谷 稔 ※富野由悠季)
◆作画監督:山崎和男
◆キャスト
アムロ……………古谷 徹
ブライト…………鈴置洋孝
カイ………………古川登志夫
ハヤト……………鈴木清信
フラウ・ボゥ……鵜飼るみ子
ミライ……………白石冬美
セイラ……………井上 瑤
ララァ……………潘 恵子
キシリア…………小山まみ ※小山茉美
シャア……………池田秀一
トワニング………佐藤正治
士官………………二又一成
ナレーター………永井一郎
◆放送日 昭和55年1月26日 ※1980年
*・*・*・*・*・*
私的感想もあります☆ →コチラ
※『そう! ちょい右!』というタイトルで2008年9月24日にupしたものですw
*・*・*・*・*・*
←第42話 宇宙要塞ア・バオア・クー へ戻る
目次へ
30周年記念企画のふりかえり
*・*・*・*・*・*
『機動戦士ガンダム30周年記念企画 ~懐古 the GUNDAM 全43話~』に、
最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
第43話 脱出
『花めくり 機動戦士ガンダム』より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/fa/8b90a60f3068f9389e9cca44b3896faa.jpg)
「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな、シャア!」
有線誘導によるオールレンジ攻撃をしかけるシャア≪ジオング≫
しかし、アムロ≪ガンダム≫は、その懐に飛び込み、それを阻止する。
「なぜララァを巻き込んだんだ!?ララァは戦いをする人ではなかった!」
白熱する戦闘。双方決着のつかぬまま、その機体は激しく傷ついていく。
ガンダムに打ち勝つことが出来ず、追い詰められたシャアは遂にノーマルスーツを着用する。
「ララァ、教えてくれ。どうしたらいいのだ?」
ホワイトベースはア・バオア・クーへの侵攻に成功。
しかし着底するものの両エンジンが大破。
クルーたちは各々拳銃を持ち陸戦隊へと立ち向かう。白兵戦――まさに死闘である。
「赤い彗星も地に落ちたものだな」
胴体部分が大破したことにより、指令室へは『ジオング撃墜』の報が伝わる。
Nフィールド、Sフィールドが相次いで陥落。
キシリアはア・バオア・クーを見捨てて、逃げ出すことを決意する。
「まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ!」
左腕と頭部を失いながらもジオングを追うガンダム。
アムロはガンダムを自動操縦に切り替え、射出したジオングの頭部を狙う。
しかし、相討ち。
ガンダムの最期――ジオングの放ったビームはガンダムの機体を熔かし、その姿は無残にもくず折れていく。
真に倒すべき敵を認識するアムロ。
しかし、シャアはアムロを危険因子とみなし、彼に銃口を向ける。
「今、君のようなニュータイプは危険すぎる。私は君を殺す」
宿命の二人の生身の対決。
Gファイターを乗り捨てたセイラは兄とアムロがお互いが殺し合うのを目の当たりにする。
「二人が戦うことなんてないのよ!戦争だからって二人が戦うことは!」
セイラの言葉が耳に入らない二人。
激突する二人の動きを止めたのはララァの思念だった。
シャアは言う。ジオンなきあとはニュータイプの時代、と――。
「アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
シャア言葉を受け入れられないアムロ。
その時、爆発が3人を巻き込み、アムロは一人爆風に流されていく。
ザビ家はやはり許せない。
キシリアの脱出を知ったシャアは妹セイラに別れを告げる。
「いい女になるのだな。アムロ君が呼んでいる」
単身向かう出港間際のザンジバル。構えるバズーカの照準を合わせるその先は…。
「ガルマ。私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」
遂にザビ家根絶を果たすシャア。
爆発炎上するザンジバル。爆煙が宇宙要塞から巻き上がる。
負傷したアムロは、独り爆風に煽られながら要塞の内部を彷徨っていた。
もう助からないと絶望するアムロの目に、大破したガンダムが映る。
「……まだ、助かる」
Aパーツを強制排除し、コアファイターに乗り込むもセイラやホワイトベースのクルーたちとは連絡する手立てがない。
最期を覚るアムロのララァの声を聞く。
『アムロとはいつでも遊べるから』
「ララァ」
『決まってるでしょ?』
「……あ!見えるよ!みんなが!」
『ね?アムロなら見えるわ』
仲間を導くアムロ。
その思念はホワイトベースの仲間たちのもとへと伝わっていき…。
セイラとの合流を待っていたかのようにランチ発進。ホワイトベースのクルーたちは宇宙要塞から脱出する。
沈むホワイトベース…。
万感の思いで見つめるクルーたち。
しかし、その中にはアムロの姿はなかった。
誰もが諦めかけたその時…「そう!ちょい右!」
「はい!そこでまっすぐ!」
「そう!こっちこっち。大丈夫だから」
「すーぐ外なんだからぁ!」
小さなニュータイプ――カツ、レツ、キッカはアムロを導いていた。
アムロの載ったコア・ファイターがア・バオア・クーから脱出した。
僕には帰れるところがある――。
アムロは宇宙(そら)を翔び、皆のもとへ。
「宇宙世紀0080
この戦いのあと、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた」
◆シナリオタイトル:ガンダムよ永遠に…
◆脚 本:星山博之
◆演 出:関田 修 (絵コンテ:斧谷 稔 ※富野由悠季)
◆作画監督:山崎和男
◆キャスト
アムロ……………古谷 徹
ブライト…………鈴置洋孝
カイ………………古川登志夫
ハヤト……………鈴木清信
フラウ・ボゥ……鵜飼るみ子
ミライ……………白石冬美
セイラ……………井上 瑤
ララァ……………潘 恵子
キシリア…………小山まみ ※小山茉美
シャア……………池田秀一
トワニング………佐藤正治
士官………………二又一成
ナレーター………永井一郎
◆放送日 昭和55年1月26日 ※1980年
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私的感想もあります☆ →コチラ
※『そう! ちょい右!』というタイトルで2008年9月24日にupしたものですw
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30周年記念企画のふりかえり
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『機動戦士ガンダム30周年記念企画 ~懐古 the GUNDAM 全43話~』に、
最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
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まずは、企画の完了おめでとう!
途中から見せてもらった感じでしたが、いろいろとTVシリーズを思い出させてもらいました。
映画の3部作を観ることが多い私は、TVは少々違う部分がある。それらのことを「だいぶ忘れているなー。」などと思ってました。
人には帰れる場所が必要ですね。
そこがあるからこそ、いろいろと大変なことも乗り越えられる。そういうものだとツクヅク感じるラストですね。
ガンダム好きは止められませんなー。
お返事が遅くなってしまいまい、もうしわけありませんです;;
拙いものにお言葉を寄せていただき嬉しいです。ありがとうございます!
「完了」の文字に樹乃枝はじんわりと感動に浸っております~♪
そうなんですよ!de-noryさんwテレビシリーズは再放送などで何度も繰り返し見ていたはずなのに、こんなシーンあんなシーン。あとエピソードなどなど、まるごと忘れている部分がかなりあるんですよね。
今回のおさらいでは、その部分を補完できましたので得した気分です(*^^)v
やはり映画3部作が素晴らしいですものね。記憶はどうしても上書きされてしまうと思います。
誰もひとりでは生きられない
人って、お互い支え合って生きているんですよね。
あのラストシーンに誰もが心を打たれるのは、誰もが心の中で思っていることだからこそ。なのではないでしょうか。
『めぐりあい宇宙』では感動の嵐ですが、テレビシリーズでは静かな感動を、強く、感じました。鑑賞後は本当に放心状態でしたよ~。
(よかったねよかったね♪アムロ)
同意です!
私もガンダム好きはやめられませ~ん\(^o^)/