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な~なじらね

たまったマイルで大人の社会科見学へ

たまったマイルを使って、飛行機に乗りたい!

ゴールデンウィークの人込みを嫌っていたのですが
思い切って、旅に出ることに。
第1条件は、飛行機で行けるところ。
第2条件は、大人の社会科見学がしたい。

授業に生かせるところは…

ということで、トヨタ自動車の工場見学を検索したところ
ゴールデンウィーク最終日に操業していることが分かり
申し込みました。

新潟空港から、初のプロペラ機搭乗体験。


よく晴れた5月5日。
上空からは、日本海、そして、我が家の上。
我が家は、柏崎刈羽原発を目安に、地形から検討をつけられます。

残雪の残る日本アルプスを眼下に、一路中部国際空港へ


教材のためにと、盛んにシャッターを切るおばさんだったので
乗務員のお姉さんが、親切にも、写真の撮りやすい席に移動させてくれました。

着陸間際には、
日本を代表する太平洋ベルト地帯を実感できる景色が。


世界のトヨタ自動車。

連休ということで、親子ずれのみなさんや外国からの見学者が多かったです。
集合場所のトヨタ会館から



大型バス数台に分乗して、工場見学に行きました。

日本語バス2台、韓国語、中国語バス、ヨーロッパ言語、英語と
それぞれの言語ごとにバスが用意されていました。

見学先に行くときは、点呼及びデジタルカメラ、携帯電話をロッカーに預けました。
工場は写真撮影厳禁です。
(このロッカーがくせもの!使い方説明の通りにセットしたはずなのに、
 終了後開けられず、受付の方に開けてもらうはめに。私だけかと思ったら、
 ほかにも数名。もっと使いやすいものだったらよかったな。)

この日は、高岡工場を見学させてもらいました。
世界に有名な看板方式、ジャストインタイム、ひもスイッチ、あんどん等々
社会科の教科書や指導書のみでは、実感できなかった
世界のトヨタであり続ける意味を目の当たりにしました。

それぞれ、標準化された仕事、生産ラインの中で人も最高のロボットのように。

社会科の教科書では、ロボットと人が協力して 
と教えていたのですが、百聞は一見にしかず

多くの産業ロボットと、ロボットではできない複雑な仕事の部分は「人」が
分担して仕事をしていました。
驚いたのは、「人」も生産ライン(ベルトコンベアー)の上に乗り、
決められたラインからラインまでの間に自分の分担した仕事をしていたこと

例えば、ナットやボルトを取り工具で締める、複雑な配線をするなどの仕事でも
工具を取る、しまう、部品をとる、取り付けるなど全てが標準化されていること

標準化されているから、だれが見ても、仕事の進み具合が分かる。
動きが自然でないと、そこでは問題が発生していることが見て取れる。
問題に気付いた人は、「ひもスイッチ」(これが、実にアナログなシステム)を引く。
すると、全体を見ているチーフが駆けつけ、問題解決の手伝いをする。

さらに、決められたテープの色までに作業が終わらないときは、
頭上に映し出されている工程の番号の画面に ランプが点灯。
本人ががんばり、チーフが応援に駆け付けても
作業が終わらないときは
黄色→赤 のランプに。赤になったら、生産ラインそのものが止まる。

問題解決をせずに、次の工程に製品を流さないを徹底することで
世界一の日本車の性能が保障されているのです。

実に厳しい仕事の管理。組み立て工場はその機械や工具の多さにもかかわらず
たいへん静かでした。

日本の工業は、欧米の自動車産業やアジアの新興国としのぎを削っており
まるで、国力が、日本の産業が危機に瀕しているような印象をもっていた昨今。

でも、トヨタ自動車の工場を見学したことで、
まだまだ日本の工業は、世界のトップであり続けるだろうと思いました。

日本の産業を経済をけん引する自動車産業。
そこには、私たちの日常をはるかに超えた品質管理と働く人の真摯な思いが
感じられました。

でも… すごい職場です… 人もライン上でロボット以上にロボットとなり
集中力と標準化した手順で何時間も働いているのですから…

畏怖の念を覚えてしまいました。
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