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法学者 重慶の内幕を暴いた報告書公開

2012年02月18日 | ■中国NOW!
法学者 重慶の内幕を暴いた報告書公開



【新唐人日本2012年2月18日付ニュース】上海交通大学法学院の童之偉教授が去年5月、“重慶のマフィア退治に関する研究報告”と題した報告書を執筆し、9月には共産党上層部に提出していた事が明らかになりました。今回の王立軍の亡命事件後、教授は報告書をネット上に公開しました。

重慶市のトップ・薄煕来の側近でマフィア退治運動の主力だった王立軍副市長が、米領事館に駆け込み、助けを求めた事件から、重慶の権力闘争の一角を伺う事ができます。我々は童教授に見方を伺いました。

上海交通大学法学院 童之偉教授
「彼(王立軍)は多少成り危険を感じたと思います。でないと、米領事館に駆け込むことはないでしょう。彼はずっと反米でしたから」

童教授は、“重慶式モデル”を“マフィア退治式の社会管理方式”だと名づけました。報告書によると、薄煕来がトップを務めている2年間、329の専門チームを作り、大規模な逮捕や容疑者の秘密拘束など、マフィア式の管理体制を実施したといいます。

上海交通大学法学院 童之偉教授
「マフィア退治は法律に基づくべきです。今の形勢を見ると一部は冤罪です」

また、重慶のマフィア退治運動は、実は民間企業や企業家からの略奪であると指摘。運動の過程で得た所得で国有企業や地方財政を補助していたといいます。この運動の特徴は、重慶で指折りの民間企業家たちが破産に追い込まれ、全てを失ったことです。

例えば、重慶市トップの民間企業家で数十億元の資産を持つ彭治民被告。“マフィア性質の組織をリード”したとして、無期懲役が下され、全財産を没収。二番目の民間企業家で40億元の資産を持つ“俊峰集団”の李俊総裁は指名手配され、海外に逃亡。親族も逮捕又は指名手配され、企業は国営企業の傘下に入れられました。

マフィア退治運動は新聞などのメディアも大々的に報道。重い判決を下されたほとんどが1億元以上の資産を持つ民間企業家です。うち、黎強被告は20年の有期懲役と罰金520万元の判決を下され、龔剛模被告は無期懲役になり、全財産を没収されました。

また、当局は被告に有利な証人を秘密裏に拘束。例えば、李庄弁護士の助手・馬暁軍さんは判決が下るまでずっと拘束されていたそうです。また、異議を申し立てる可能性のある家族も全員拘束。例えば、死刑になった元司法局長・文強の息子や李俊被告の家族数人など。薄煕来はマフィア退治運動を通じ、私欲を肥やしていたと童教授は指摘します。

上海交通大学法学院 童之偉教授
「薄煕来には自分の考えがあり、それは重慶を管理する一種の手段で、方法でもあります。また、彼は中国の政界で、或いは権力享受構造の中で、これも一種の資源奪取の方法なのです」

ボイスオブアメリカによると、王立軍は米領事館に共産党上層部の権力闘争の状況を暴露。政治局の周永康や薄煕来などの強硬派が、習近平副首相からの権力奪取を計画していたそうです。王立軍の亡命事件によって、薄煕来の野心が赤裸々に暴かれました。

情報によると、共産党政治局は薄煕来への調査に着手。中央宣伝部、国家新聞弁公室も中国国内のネットやミニブログに王立軍と薄煕来のスキャンダルを盛んに放出。アナリストは、薄煕来の政治局入りの夢は水の泡に帰したと見ています。現在、共産党上層部は、いかに薄煕来を排除し、共産党の面子を保つかに神経を集中していると分析します。

新唐人テレビがお伝えしました。


http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/02/17/a660793.html.  (中国語)


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