BLOG小説は、文字が小さくて読みづらい! 読みやすい「きとぅん・はーと版」へ。
vol.53『回想、キャパとの出会い』
もらった家は家具などはなく、床がホコリまみれだった。しかし、建ててからそう古くはなく、新築に近かった。そして、なにより農作物を作るための種や道具は揃えられていた。それと収穫できるまでの生活費を少しばかりもらうことができた。
四人で協力して畑を耕し、育て方もなんとか調べ上げ、初収穫できたときはみんなで喜び合った。
裏取引していることを周囲にバレないように、一部は正規南地区のルートで渡し、大部分はバンダに流した。
両方から得た資金と少しだけ残した作物で生活をしていた。最初のころは力仕事があるにも関わらず、食事も満足にとれないほど貧しかった。
しかし、少しずつお金も貯まった結果、食事の質もよくなり、家具や身なりも 向上することができた。『絶対服従』の条件を除けば、文句一つない良い暮らしになるまで二年を要した。だいたいその頃だった。
(続きを読む)
Last Kitten Heart friends
■あらすじ
5つの地区に分かれたうちのひとつ、東地区で幽閉されていた14才の少女『なのか』。
反政府組織に助けられて、逃亡先として南地区の郊外に住むことにした。
そこでちょっと不思議な生き物たちと暮らす夏実たちと出会う。
自分が東地区出身だということを隠し、彼らと接していく。
一方で、反政府組織を容赦なく追う、東地区政府。
それは、なのかだけではなく、夏実たちも巻き込まれていく。
南地区で出会った彼らとの友情と、世界の成り行きは——
きとぅん・はーとは、オリジナル小説の公開を中心としたサイトです。
・パソコン、スマホ版共に広告表示一切無し!
・ムダな表示を省き、軽量化!
・小説用に文字を調整した、レイアウトデザイン
Kitten Heart BLOGと同じyuna mee運営なので、ぜひこちらもお願いいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます