少し早く着いたんで、駅ビル内にあった紀伊国屋へ暇つぶしに行った。
なにげなくブラついてたら、新刊コーナーの一冊の本が目にとまった。
表紙に『珈琲&紅茶 第一号』と書いてある。
そして、表紙のコピーを見て何かひらめきがあった。
「この味で顧客をつかむ 自家焙煎・豆売り店」
大学を出る時、本当にやりたかったのは、喫茶店のマスターだった。
大好きな珈琲に携わっていたい。喫茶店でバイトしてる時が一番楽しかった。
店名も決まっていた。「Capricorn-Hands」(カプリコーン・ハンズ)。
山羊座の手作りという意味。
珈琲豆の勉強もけっこうした。
しかし、当時は喫茶店がどんどん潰れていってる時代・・・・・。
大学を出て喫茶店を開業するなんて、夢のまた夢、それも贅沢な夢だった。
そんな遠い昔の夢が、この本を見て少しだけ蘇った。
それまで珈琲豆は買うもんだと思いこんでいた。
すぐさまこの本を買い込んで、つぶさに読んだ。
読んでるうちになんだかワクワクしてきた。
喫茶店のマスターは無理だけど、自家焙煎店ならいけるかも知れない。
それから休みのたんびに焙煎の勉強をした。
福岡県内の自家焙煎店は、ほとんど回って、店主にしつこく質問した。
出張に行けば、その土地の自家焙煎店に飛び込んだ。
ネットで有名店の珈琲豆を取り寄せた。
卓上の焙煎機を買い込んで、焙煎はもちろん、産地の情報やブレンドの作り方を繰り返し試した。
そして、脱サラして、開業。
今年で12年目になる。
僕に自家焙煎を教えてくれた「珈琲&紅茶」は、2号を刊行して、廃刊になった・・・。
あの日、博多駅に早く着かなかったら、今の僕はいないかも知れない。
いや、いないと思う。
●木家珈琲倶楽部
熊本県宇城市松橋町きらら3-3-8
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