そのFさんが会計の時、『ブログ、いつも見てますよ!特に子供の頃の話は僕も情景が浮かんで、この前の”ハト泥棒の話”は子供に読ませました!職場でもみんなで見てるんですヨ!』・・・と言って戴きました。
(”はと泥棒の話”とは「前科3犯の珈琲屋 第2の事件簿」(7/8更新)のことです。)
ちょっと恥ずかしかったんですが、やっぱりすごく嬉しかった。
そこで、今日は前から絶対書きたかったノスタルジーを1つ・・・・。
家でもたまに家族でカラオケに行ったりするんですが、その時子供達が必ず、『この歌、またお父さんが泣かすけん、歌ってやろ~』といって歌う曲があります。それはZONEの『secret base ~君がくれたもの~』という曲です。 幼い頃の転校生との別れのほろ苦い想い出を歌った曲なんですが、僕はこの曲を聴くとどうしても胸がキューンとなってしまいます・・・・。
この曲を歌ってるZONEというグループは、それこそ僕の娘達と同年代なんですが、最初この曲をテレビで初めて聴いた時、僕の脳裏にある転校していった友達のことが甦りました。
僕が小学5年生の春、町内にT君という子が引っ越して来ました。T君は裏手の小さなアパートにお母さんと2人で住んでいました。今考えると”訳あり”だったんでしょうが、もちろん僕はそんなことは知らず、同級生のT君とすぐ友達になりました。
T君は野球が大好きで、何処へ行くにもグローブと軟式ボールを持ってました。 そして、僕らは学校から帰ると毎日、すぐ近くの広場でキャッチボールばかりしてました。
そんなある日、いつものキャッチボールで、僕の手元が狂ってボールがとんでもないところへ転がっていき、川の中に落ちてしまいました。 そのボールはT君のボールだったんで、僕は「ごめん買って返すけん」 と言ったんですが、T君は「よかよか 家に古いのがあるけん」といってくれました。 でも僕の気が収まらず、僕は次の日ボールを2個買って、遠慮するT君にあげました。
そして夏休み、僕の住んでた町では恒例の「少年野球大会」が開催されます。僕らの町内は小さなエリアだったんで、男の子が少なく、僕とT君はみごとにレギュラーで出場しました。・・・・1回戦で負けましたが・・・。
その後もあいかわらず、僕らは放課後、ピッチャーとキャッチャーを交代しながらのキャッチボールばかりしてました。
ところがある日、些細なことで僕らは大げんかして、その日以来ぷっつりとキャッチボールをしなくなりました。顔を合わせても話もせず、僕は他の友達と遊ぶようになり、もともと無口だったT君は広場にもあまり来なくなり、いつか僕はT君のことを忘れそうになっていました。
そして冬休みに入ったばかりのある朝、急にT君が家に来て、
『俺、今日で引っ越すことになったけん、これやる』
と言って、紙袋を置いていきました。中を見たら真新しい軟式ボールとノートの切れっ端のメモが入ってました。・・・そのメモには
『さようなら 僕は隆ちゃんのことは忘れません』 (”隆ちゃん”は僕の名前です。)
と書いてありました。 僕は心の中で「T君、ごめんね」って何回も叫んだんですが、なぜか見送りにいけませんでした。
そしてその日の夕方、こっそりそのアパートをのぞきに行きましたが、もうT君はいませんでした。何処へ引っ越したかも判りません。 彼はキャッチボールの想い出だけを残して引っ越していきました。
『secret base ~君がくれたもの~』という曲を聴くと、僕はどうしてもT君のことを思い出してしまいます。どこかでまた会って、キャッチボールして、ごめんねって言いたいです。
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