ロスタイム・CＡＦＥ

ファイヤーマン

2009年01月18日

昨日のことです。朝から近日販売開始する新入荷豆のテスト焙煎をしてました。
「タンザニア　オルディアニAA＋＋」という豆です。

AAランクを超えた＋＋・・・。

確かに、美味しい。
「コーヒーってフルーツだなぁ」と思わせるテイスト・・。
キレのある果実の香りがします。
甘い香りもします。

近々発売します。お楽しみに！

なんて書いてたら、表がやけに騒々しい・・・。
見ると、目の前の市役所に車が一杯停まってます。
そのうちヘリコプターまで飛んできて、市役所に着陸しました。
クレーン車まで来てます。

「なんだ、なんだ事件かっ？」

まさかうちの我がママが、スーパーでじゃがいも
かなんか万引きして立てこもってるんじゃなかろうか・・・。

はたまた、織田裕二かなんか出てきて

「事件は会議室で起こってるんじゃ～ないんだぁ～、現場で起こってるんだぁ～！」

・・・なんて言ってるんじゃないかと思って、聞きに行ったら「防災フェアー」が開催されてるんダト・・。

昔で言う「出初め式」みたいなもんらしい。
消防車の展示とか、消火器での消火実演とかやるんでしょうね。

で、”消火器の実演”で、・・・・想い出しました・・・・・・。

　

僕が中一の時、学校で「消防訓練」がありました。
消防署長様と署員の方が来て、運動場で消火器の使い方とか、消火実演とかやって
最後に消防署長様のありがたい訓話を聞いて防災意識を高めるというものでした。

僕の担任の先生がその担当だったんで、終わった後の僕らのクラスは自習になりました。
（署長様を接待かなんかしてたんでしょうけど・・。）

となると・・・もちろん、僕ら悪ガキグループが自習なんかするわけがありません。
４～５人で廊下に出て、プロレスしたりしてサボってました。

ちょうど僕らの教室の前の廊下には消火器がおいてあったんで、
さっきの消防訓練の”復習”をしようと言うことになり、消火器をあらためて見てみました。

すると、消火剤を発射するシリンダーみたいなとこを押すとノズルから消火剤が出るとのこと。
注意として「一旦発射すると中の消火剤が無くなるまで噴射は止まりません」って書いてあります。
そして、そのシリンダーには安全金具が付いていてその金具を外してから発射することって書いてありました。
つまり、安全金具が付いてるんで誤ってシリンダーを押しても噴射しません。

「なるほど」・・・と僕らは消火器の使い方をマスターして、
なんならこれから校長室に行って、消防署長に勉強の結果を報告しに行こうかなんて話しながら、
冗談で消火器のシリンダーを押して遊んでました。

ところが、仲間のK君がこっそりとその安全金具を外してしまってました・・・。

何も知らない僕は、冗談を言った友達に向かって

「おまえ～、消火器ぶっかっけるゾ～」なんて言いながら、シリンダーを押しました。

「ズボッ」　思ったより、シリンダーが深く入りました・・・・。

「んっ？」　と思ったのもつかの間、

「ブシュ～～」　消火器のノズルから勢いよく、液体が飛び出しました。

・・・・はいっ、ホントに友達に消火器をぶっかけてしましました・・・。

あわてた僕たちは、とりあえず噴射口を指でふさぎ、廊下の穴を捜しそこに噴射させようと試みました。
古い校舎ですから穴はあるんですが、ノズルが入るほどの大きな穴はありません。

そうこうしてる時、消火器に書いてあった注意書きを思い出しました。

「一旦発射すると中の消火剤が無くなるまで噴射は止まりません」

リーダーの僕（この場合”張本人”とも言いますが・・。）はここで決断しました。

「全部出るまで止まらんけん、しょうがなか、中庭に噴射させよ～！」

リーダーの僕の英断に、みんな感嘆の表情を浮かべながらうなずきました。
そして廊下の窓から中庭に向かって消火器を向けて、ノズルをふさいでた指を離しました。

『ブォッしゅ～～』　

　

消火器はその自分の役目を果たすべく、さっきよりもますます勢いよく中庭に向かって、消火剤を噴射させました。
思わず誰かが「たまや～」なんて訳の分からないことを叫んだのを覚えています。

しかし、他のクラスは授業中でした・・・・。

両隣のクラスはもちろん、中庭の反対側のクラスみんなが窓の方に集まって見ています。・・・もちろん先生達も・・・。

学校の授業がすべて一旦止まりました・・・・。

気が付いたら、僕らは校長室にいました。
目の前には、担任、教頭、校長、・・・・それに消防署長様が座ってました。

そして、消防署長様が口を開きました。

「いるんですよね～。こんなバカがぁ・・。
消火器の使い方を教えると、すぐいたずらするんですよ～。
いるんですよ～、こんなバカドモがぁ～。」