寂しがり屋のハーモニカ吹き。(障害者の日常生活)

祝「劇場版・ヴァイオレット・エヴァーガーデン」テレビ放映記念.....。過去記事から再び公開します。これでバッチリよく解りますよ。


 

 

 

 

 

私が好きで応援して居る。青木志貴ちゃんです。彼女は声優で。舞台俳優で。歌手で。モデルで。ゲーマーで。自分のアパレル・ブランドのオーナー兼デザイナーで。YouTuberです....。皆さんも、応援、宜しくお願い致します。♪( ´▽`)

 

 

 

 

Image

 

 

 

 

 

 

「感慨」(ヴァイオレット・エヴァーガーデンASMV動画) 

 

お知らせです・・・・・。

 

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

が日本テレビの「金曜ロードショー」で、11月25日の

21時から40分拡大公開版で、23時34分まで

放映されます。勿論ノーカットです・・・・・。

 

 

これで劇場版を見られなかった方も要約

見られますね、、

まだ見て居ない方は是非見て下さいね、、

良い話ですよ・・・・・・。♪( ´▽`)

 

Violet Evergarden - Never Coming Back - Orchestra Cover

 

 

 

『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のBlu-rayが、、
今発売中です。DVDもあるのですが、、
うまく表示を見なければ表示されません・・・・・。

通常盤で、DVDなら6千8百円ぐらいで、、
Blu-rayなら通常盤で7千8百円ぐらいです。

私は特別版の1万2千幾らかのBlu-rayを予約購入しました、、
本編2時間20分に特別映像2時間20分、、、合計4時間40分の映像です。
そして、ポスター。ブックレット。少佐(大佐)へのバイオレットの直筆
あのタイプライターで打った手紙が入って居ます(笑)

此処に紹介記事と価格を紹介して居る店のアドレスを貼って置きます

クリックでページに飛ぶと思いますが。もし飛ばなかったら

コピペで検索してみて下さいね......。

 

 

https://www.yodobashi.com/product/100000009003417746/

 

 

 

通常版でも、舞台挨拶とかオーディオ・コメンタリーは入って居る
見たいですよ。そしてBlu-ray特別版には晩佳奈の小説が入って
居て、石立太一監督と脚本の吉田玲子とイラストレーターで作画監督の、
高瀬亜貴子さんの対談映像もあるそうですよ、、、


それから、北米盤のBlu-rayでなら、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の
TVシリーズ全13話とOVA収録のBlu-ray2枚組のBOXが8千9百
幾らかで購入出来ます。私は一昨日メルカリで購入しましたが、、、
楽天やらAmazonで売っていますよ。今日届いたので今からまた観る処です。。

 

 

https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ヴァイオレット・エヴァーガーデン+北米版/

 

 



この北米盤とはアメリカ盤のBlu-rayでして、、
日本のアニメがとにかく安い!!日本が如何に高いかですよね。
出崎統の「スパース・コブラ」全24話とか「宝島」
「あしたのジョー」「カウボーイ・ビパップ」が全話のBOXで

一万円切るんですから、、

しかも日本のブルーレイ・レコーダーで再生可能です。
日本語字幕と英語字幕が出ますが、、プレイヤー側で消す
事も出来ますよ。

私は萬屋錦之介が中村錦之助時代の代表作「宮本武蔵」の
DVDを持って居るのですが、、DVDプレイヤーはアメリカと
リージョン・コードが違う為に。確かアメリカ、カナダ、フランスが
リージョン1かな?日本と香港、台湾がリージョンが2なんですよ、、

だから、私はリージョンフリー・プレイヤーを1台所有して居ます。。。
これAmazonで5千円ぐらいで購入出来ます。私のモノは、、
フランスとかスウェーデン、イタリア、イギリスのも再生出来ます。
今から16年ぐらい前に購入しましたが、いまだに現役で動いております。

五社英雄監督作品の三島由紀夫。石原裕次郎。仲代達也。勝新太郎共演の、
幕末ものの時代劇「人斬り」のフランス盤を持って居ます。DVDファンタジュウムと

言うアメリカの輸入のDVDを扱って居る店から購入しましたが、、
この店は親切で、映画とかアニメの題名を言うとスタッフが日本人だから、
探してメールくれるんですよ。しかも3日間ぐらいで、だからお世話になって
居ますよ。でも最近はAmazonで殆んど買えますからね〜〜!!( ´Д`)y━・〜

https://www.fantasium.com/

 

と言う訳で、もし購入したかったら。そう言った方法もあると言う事です。
知らない方も居られるかと思い書きました。お知らせまで........。

 

⭐︎注・此処からの記事は、今から3年前に書いた記事です。しかし今月の11月25日に放映される「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見る前に読んで頂くと。たとえTVシリーズを未見の方でも、劇場版をより良く楽しめると思います。だから読んで見て下さいね。宜しくね、、( ´∀`)

 

昨日は訪問看護師が私の様子を見に来た。話して居て。私が「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇場版が発売になったと言ったら。「早い発売ですね」と驚いて居た。私は他の女性にも知らせたが。その女性は。私、同様に予約をAmazonに入れて居たが。。。。。処で北米盤の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」TVシリーズ、全14話収録の2枚組のBlu-rayを購入したのだが、昨日届いた。早速、1枚の全話の半分の7話を通して観て見た。いや〜。Blu-rayは矢張り画質がいいですね。此の作品は背景美術が凄くいい作品だから。見て居て、登場人物のキャラクターの絵柄も含めて素晴らしいクオリティーですね。しかし此の作品の後に、精神障害者によって、36名のアニメーターやら作画監督。色指定の方だとかが此の京都アニメーションの建物にガソリンを巻かれて火を点けられて殺されて仕舞って居ます。私も精神障害者だ。だが、私はその男は断じて許す事は出来ない。だからそのせいもあってか劇場版は哀しい話になって居ますよ。昨日来た看護師さんは、「私は、なんか泣けなかった?声があまり気に食わなかった。もう少し、大人びた声がよかったのに、、」と言って居た。何故だろうかなぁ、、

 

此処からは劇場版のラストを手短に話すが。ヴァイオレットは戦争孤児で軍人だったが。ギルべルト少佐の温かい保護のもとで14歳の少女から軍人で、その後。戦後は郵便社で自動手記人形サービス(何故そう言うかと言うと。医者の奥さんだった、小説家がある時から眼が見えなくなり。その医者は彼女用に発明したタイプライターを自動手記人形と名付けたのだ)そしてその手紙代筆業を通称ドールと呼んだ。ヴァイオレットは18歳の女の子になり。少佐が最後に行った言葉「心から、愛してる」と言う言葉が彼女には、意味が解らずに居て....。それはそうだ物心ついた時から戦闘人形として人を殺める事しか知らず。読み書きも出来なかったのですから。それをギルベルト少佐に教えられて、最後の戦争での作戦で、ギルベルト少佐は左目を撃ち抜かれ。彼女は両腕を無くして仕舞った。そして離れ離れになるが彼女は「愛してる」の意味が知りたくてドールの仕事を始めたのだ。劇場版はしかし救いもある。なんと死んだと思われて居た少佐が生きて居たのだ。彼は自分の贖罪を背負い。勝手自分が村人を殺した村で、罪の償いに畑仕事をして生きて居たのだ。

 

彼女は郵便社の社長のホッギンズと共に会いに行くが。何故か彼は彼女に会おうとはしない。彼女は雨が降り頻る中。少佐の家の前で「会えるまで待ちます」と言い張るが。少佐は黙って会おうとはしない。居てもたっても居られなくなった彼女は。ホッジンズに少佐宛の手紙を託し永遠の別れを告げると船に乗り込む。しかし。ホッジンズがギルべルトに言う「彼女はお前をずうっと待って居たんだぞ!!」するとギルベルトは言う「彼女の両腕を無くさせ。彼女を不幸にしたのはこの私なんだ!!」そして言う「出て行ってくれ!!」ホッジンズは「この大バカヤロー!!」と怒鳴って彼女からの手紙を彼の机の上に置いて去って行く。そこに彼の兄のディートフリートが現れて机の上に置いてある手紙を彼に渡して言う。「手紙を読んで見ろ.....。」彼女がタイプした手紙には「少佐、今まで有難う御座いました。字を教えて下さって有難う御座いました。話し言葉を教えて下さって有難う御座いました。名前をつけてくれて有難う御座いました。少佐は私に生きる術を教えて下さいました。本当に有難う御座いました。少佐から言われた"愛してる”と言う言葉が私の道標になりました。心から感謝します....。愛してるも少しは解る様になったのです。だから私も少佐に言います「愛しています」」ギルベルトは大粒の涙を浮かべて。肩を震わせた、

 

彼の兄のディートフリードが静かに言う「人はなかなか素直にはなれないものだな。ブーゲンビリヤ家は俺が継ぐ。お前はもう自由になれ。行ってやれ。彼女にはお前が必要だ・・・・。」そう言われるとギルべルトは、走って海辺に行き彼女の船を追いかけて叫ぶ「ヴァイオレット!!」その声を聞いた彼女は甲板で聞いて居たが。なんと船から海へ飛び込んで、二人は夕焼けの中、岸辺で再会し向き合う。彼は泣き濡れるヴァイオレットに言う「俺は君が思って居た上官でも何でもなかった。俺は君の両腕を無くさせ義手にして苦しめた悪人だ、、」しかしバイオレットは首を横に振り「しょう、、しょう、、」と少佐の名を呼ぼうとするが声が出ない。思えば14歳で軍隊の戦闘員になってから。18歳までろくに物事を知らなかった彼女が。此処まで成長したのだった。

 

最後は泣き崩れる彼女をギルべルトは優しく抱きしめるのだった。まあ、最後の方を話すとこんなものでしょうか。私は此の作品は往年のすれ違いラブストーリー「君の名は」(アニメでは無く岸恵子と佐田啓二の映画)とか「ひまわり」(ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ)の系列の映画だと思った。そしてその訪問看護師さんは此の作品では泣けずに「火垂るの墓」が一番いいと言って居たが・・・・・。確かにあれは外人でさえ嗚咽が止まらなくなって仕舞ったアニメ映画だ。この人は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が気に入らなかったのだろうけど。私は「鬼滅の刃」がいまいち、よく解らなかったが。兄弟愛と友情は解るのだが。多分。あの絵柄が好きになれなかったのだろうと思う。まあ、人それぞれ好みは変わるのだから誰が正しいと言う訳ではない。ただ私は此の映画を見て居ると泣けて来るのですよ。確かに嗚咽したかったら「火垂るの墓」を見ればいい。あれはどんな人でも泣ける作品です。高畑勲監督作品で唯一無二の大傑作だ。

 

 

 

 

1週間ほど前から要約、TSUTAYA・DISCASから「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のTVアニメシリーズが、、送られてくる様になった。もうレンタルで申し込んでから1ヶ月近く待った。そして1週間前に2枚とそれから2日して、もう2枚が届いた。1枚2話入りで時間にして50分くらいか?1話あたりテレビ・アニメだから25分だろうと思う。だから続けて4枚程見て。その日のうちに返却し、また翌日送られて来たので2枚続けて観た。アニメ自体は素晴らしいクオリティーでストーリー、背景、キャラクターの絵とも。絵画を思わせる様な美しさだ。しかし、私は初めの方にヴァイオレットが孤児で。ディートフリート大佐に拾われて戦闘少女として働かされてから、ギルベルト少佐に引き渡される処から始まり。戦争で彼女が両腕を失い、少佐が眼を撃たれて、片腕を失うシーンが出てくるのだろうと思って居たから、いきなり野戦病院から始まり。自動手記人形サービス会社のホッジンズ社長(元中将)が迎えに来る処から始まったので、「あれ?、」と思ったのだが。原作者の晩佳奈さんの小説と言うかプロットを、それをヴァイオレット寄りにアニメにして居るらしく。まるで1話1話、小説を読んで居るが如きに思えるのですよ。

 

1話が25分足らずなのに完成度が物凄く高いのです。私はこの作品は確か東京MXTVで、2年前の放映時に数話だけ観て居たのですよね。最近のアニメは深夜枠での放送だから。起きて居た時にチャンネル捻ったらやって居て。何か面白そうだなと思って居て、今日は妻と娘に先立たれて酒浸りになって居る作家の処に、ヴァイオレットがタイプライターを持ってやって来て。その作家が、子供に話を聞かせるつもりで考えて居た小説を、2人で考えてタイプするのだけども。子供が「お父さん、あたしがこの池の上歩いて見せてあげるね」と言った事を思い出して言うと。ヴァイオレットがその子が差して居た日傘を差して。その子が言って居た様に水の上を3歩ぐらい跳び跳ねると。その作家にはその様子が我が子がまるで池の上を歩いて居る様に思えて泣くのですが。観て居て此方も泣けて来ました。そして毎回話の終わりに例えば「愛する人はあなたをずぅ〜と見守って居る」とか言葉が出るのですよね。美輪明宏が「今は優しさの時代に入った」と数年前に行って居たけど。そうなんですよね。声優人たち。特に主人公の澄んで居て。しかし純粋だが純情。しかし力強い主人公ヴァイオレットの声を担当した。石川由依さんの声がいいのですよね。絵柄にぴったりなのですよ。

 

 

01_IMGP9667

▲石川由依さんによってヴァイオレットに命が吹き込まれた。

 

 

これらの動画を見れば、テレビシリーズの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は解ります。だから観て見て下さいね。。。

5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第1回  

 

5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第2回  

 

5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第3回  

 

ヴァイオレットエヴァーガーデンMAD【ヴァイオレットと少佐が尊すぎて】  

 

 

ヴァイオレットエヴァーガーデン 少佐 愛してる   

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』PV第4弾  

 

小説のダイジェスト・ストーリーの朗読......。1話につき2分程度です。是非聴いて見て下さい。

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第1話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第2話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第4話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第5話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第6話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第7話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第8話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第9話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第12話について  

 

【Story】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話について  

 

 

 

そして2枚目の最後はようやく戦争の話に突入して、少佐が撃たれる処で終わって居た。明後日の5枚目と6枚目で戦争中の話は明らかになるだろうと思っていた。そして最後の7枚目。最後まで観た。始めはこのTVシリーズは全話でセル盤は全部で4枚です。レンタル盤は7枚だけども、始めTVシリーズは4枚全て、購入しようと思ったけど如何にせん高い。Blu-rayで1枚8千幾らかだ。DVDでも7千幾らかはする高すぎて買えない。だからTSUTAYAからレンタルで見て置いて。そのうちCSのアニメチャンネルで再放送があると思うので、その時に録画しようと思って居た。そうこうして居たら。劇場版のBlu-rayの発売が告知された。発売は初め8月4日と言って居たが。諸々の関係で10月に発売された。買ったが、矢張り、1万位はします。予約はAmazonに入れてある。まあ、販売元が京アニだから。お金は京アニの運用資金になるだろうからいいけどね。金が無い私に取っては高額で、とてもでは無いがTVシリーズは買えないと思って居た。だが輸入盤の北米盤なら全話13話で2枚組のBlu-rayで購入できる事が解った。なんと13話全話で7千円だった。だから私は購入した。今日には届くと思う。届くのが楽しみです.....。この作品はNetFelixでも観られますよ。。。。

 

 

KAエスマ文庫刊『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がシリーズ累計50万部を突破した。本作は第5回京都アニメーション大賞「大賞」受賞作で、幾多の戦場を武器として渡り歩いて来た少女が、手紙の代筆業「自動手記人形」の仕事をこなしながら「あいしてる」の言葉の意味を探す成長の物語。原作小説は全4巻で発売されており、2020年9月に公開された『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は興行収入26.3億円を突破、観客動員数も164万人を超える大ヒットを記録している。2018年に放送されたTVアニメで大きな人気を獲得しており、晴れて公開となった劇場版で一層の注目を集めて居る。小説を読んだ感想はアニメが最高によかったので原作に手を出した形です。まず違うのは視点がヴァイオレットではなくクライアント側と言う事。アニメでは抑えめに描かれたクライアントの事情や心理、彼らから見たヴァイオレットと言うドールの印象や心情が描かれて居ます。

 

どこにでも居る誰かの生々しく温かい心が大きな振幅で描かれて居るので共感したり感情移入したりはしやすいと思います。アニメを見たあとだと、あちらでは描かれて居たヴァイオレットの事情や葛藤、クライアントに抱いた想いが思い出されて来ます。クライアント、主人公にとってのわき役や傍観者と言う立場でヴァイオレットに(本当の主人公に)共感できるのは本を読む上で珍しい体験でした。原作はあくまでも「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と言う特殊な運命に生きる女性について、彼女と関わる人々の思いと合わせながら描かれて居る感じです。なので、アニメの様なイメージで読むと違和感を覚えるかも知れませんね。戦闘描写も多いですし。ライトノベルを読んだのは20年振りになりますが、物語にぐいぐい引き込まれました。著者の方はまるで見て来た様に情景を描きますね。著作者でアニメ原作者の晩佳奈さんは才能に富んだ方だと思いましたよ。

 

 20世紀の妖精と言われた女優。「リリアン・ギッシュ」..... 。

Lillian Gish 

 

A Tribute to Lillian Gish  

 

唯一の「京アニ大賞」受賞作、小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に宿る“言葉の力”と言う評論文がネット上にあったので紹介します。。。。

文=杉本穂高

 

唯一の「京アニ大賞」受賞作、小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に宿る“言葉の力”

 

「自動手記人形」という人の心のエキスパート

上述したが、本書は、京都アニメーション大賞唯一の受賞作である。毎年開催され、10回もの歴史を重ねながら、大賞受賞作が1本のみと言うのは異例の事だろう。どれだけ厳しい審査基準なのか解らないが、京都アニメーションの公式サイトによると、大賞受賞作品は必ずアニメ化するのだと言う。少なくとも、応募段階で確実にアニメ化したいと思わせるほどの作品ではなければ──それも日本最高のアニメスタジオである京都アニメーションの基準で──大賞受賞は出来無いのだろう。

 

そんな本書を最も特徴づけて居るのは、手紙の代筆を請け負う自動手記人形というユニークな職業のあり方だろう。人の心に寄り添い、想いを汲み取り、美しい手紙をしたためる。作品世界のモデルと思われる20世紀初頭の欧州の、当時の職業婦人の花形だったタイピストのように、タイプライターを主な仕事道具とし、ただの記録ではなく、人の心の機微をすくい取る技量を求められる。自動手記人形は、文字通りの手紙の代筆ではない、本人も気づかない心の深奥を探り当て、差出人と送り先の心を結ぶ言葉を綴る能力が必要なのだ。

 

ヴァイオレットの同僚、カトレアの仕事風景を著者はこんな風に描写する。

 音楽には始まりと終わりがある。印象的に、もしくは優しく朗らかに、奏でる曲によってそれは違うが始まりから中盤までどんどん盛り上げていく。タイプライターの音はピアノ。万年筆の音はヴァイオリン。そして最後はシンバルの音が鳴って終わるのだ。

 

「・・・・・・どう?」

 

 出来上がった手紙は、生き物になっている。言葉一音一音が踊りだす、インクの匂いに人の息吹を感じる。手紙が物語になる。(外伝 P207)

手紙は生き物であることが重要だ。差出人の物語、つまり人生の息吹が宿るように生き生きと感じられるものでなくてはならない。自動手記人形とは言葉で人の人生を伝える「心のエキスパート」なのだ。

非リアルな少女のリアルな葛藤

物語は、代筆業を依頼したある小説家の元に、ヴァイオレットが派遣される処から始まる。TVアニメを観た方ならご存知だろうが、小説版とTVアニメ版は構成が異なる。時系列に沿ってヴァイオレットが自動手記人形となる前から始まり、彼女の成長にスポットを当てているアニメ版に対し、小説版は依頼者と同じ目線で、美しい代筆屋の少女との邂逅を読者に体験させる様に始まる。各話短編集の様な構成で綴られた本書は、毎回異なる依頼者とヴァイオレットの出会いが描かれるが、毎度ファーストコンタクトの折、ヴァイオレットの外見の美しさを丹念に描写する。

 物語から飛び出て来た様な美しさの金髪碧眼の女は、愛想笑いを浮かべる事もなく玲瓏な声で言った。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンと言う女はまさに人形の如く美しく静な佇まいをして居た。金糸の睫毛に覆われた青い瞳は海の底の輝き、乳白色の肌に浮かぶ桜色の頬、艶やかにルージュがひかれた唇。

 

どこをとっても欠ける事の無い、満月のような美を持つ女。

 瞬きさえしなければ、ただの鑑賞物になるだろう。(上巻 P17)

依頼者の小説家オスカーはあまりの完成されたヴァイオレットの美しさに、ヴァイオレットの事をアンドロイドだと信じ込んで居た。読者にも途中まで彼女が人間であるのか、人形であるのか明かさずに物語を展開してゆく。本書がKAエスマ文庫という、半ばライトノベルに近い体裁のレーベルから出版されて居る事もあり、20世紀初頭の欧州を思わせる世界観で架空のオーバーテクノロジーを描いた作品なのかと思わせる始まり方をする。

 

ヴァイオレットの第一印象はどの依頼者もおしなべて「美しすぎてリアリティがない」と言うものだ。そんな精巧な人形のような彼女が、依頼者の心に寄り添い、悩み、考え、美しい言葉を紡いでゆく。そのやり取りを通じて、リアリティのない、透き通った透明のような存在に思われた彼女の輪郭が立ち昇ってくる。人の心をどうすれば深く知ることが出来るのか、喪失をどの様に埋め合わせたらよいのかと葛藤する生身の人間でる事が読み進める程に解るのだ。本書は、ライトノベル的非リアルと人間の本質のリアルにせまる文学のせめぎあいの緊張感の中に存在し、その立ち位置ならではの独特の読後感がある。

 

 

届かなくていい手紙なんてない

本書は、美しさを単純に称揚すべきものとは扱わない。しばしば、それは残酷さと併存して語られ、時には残酷さを覆い隠すものとして描かれる。戦争で多くの人を手に掛けた「兵器」である少女が美しい手紙を書くと言う設定自体にも潜むその両立は、本書の至る処で顔を出す。小説家の愛娘が死んだ日に「とても天気が良かった」りする。世界は個人の死を悼む事なく美しく朗らかであると言う、残酷な自然の摂理。

 

自然の摂理といえば、雪の描写には目を見張るものがある。アニメ化されていないエピソード「囚人と自動手記人形」の冒頭、死体の山に雪が降り積もるシーン。

とある戦場ではひとりの少女が空を見つめて居た。

ゆっくりと落ちながら浮遊する白く冷たい物質について、少女は傍らにいた主に尋ねた。

 

これはなんですか、と。

「雪だ、ヴァイオレット」

 

主は硝煙の香りが染み込み煤けた手袋を脱ぎ、彼女の目前に手を開く。ひとひらの雪が舞い降りてすぐに溶けた。その光景の摩訶不思議さに少女の唇から吐息が漏れた。主の手に降りそそいでは溶けて行くその物質の名を初めて口にしてみる。

 

「ゆき」

 

言葉を覚えたての幼児にも似た発言をする。

 

「そうだ、雪だ」

「ゆきは・・・・・・とけるものと、とけないものがありますか?」

 

 少女はまだ握ったままだった武器で地面に転がる死体を示した。物言わぬ躯には既に粉砂糖をまぶすが如く雪が降り積もっている。(上巻 P192)

汚れない純白の雪は、ぬくもりある生者の肌には積もらないが、体温を失った死体には積もり、美しい雪化粧を作り出す。その様を見たヴァイオレットは、「雪は積もると他の色を消してしまうのですね」と言い放つ。美しい純白の雪が、戦場の惨劇を覆い尽くしてゆく。死体を覆い隠す純白の雪は、美しさの裏に消せない過去を持つヴァイオレットの事でもあるかも知れない。

雪にまつわる死のイメージは、転じて、届けられない手紙の束にそのイメージを重ねる。ギルベルトに向けてヴァイオレットが書いた、出す宛ての無い手紙の山をこの様に著者は描写する。

部屋を訪ねたホッジンズが見たのは床に散らばる手紙の中で座り込んでいるヴァイオレットだった。その数は一通や二通ではない。数十通の手紙が死体の如く静に積み重なっている。死んだ思いが、まるでしんしんと降り続ける雪のように溶ける事なく、ただ存在して居るのだ。(下巻 P88)

後に自動手記人形となるヴァイオレットは、依頼者に「届かなくていい手紙なんてない」と自らに言い聞かせる様に言う。病で死にゆく母が幼い娘に手紙を残し、息を引き取る寸前の若い青年兵が最後の力を振りしぼって愛する者への手紙を綴るのをヴァイオレットは手助けする。肉体が滅んだとしても、想いが手紙として届けられるなら、その想いだけは生き続ける。せめて、想いは死なせたくない、だから「届かなくていい手紙なんてない」とヴァイオレットは言う。

失われた者は決して戻る事は無い。それでもその想いが、その言葉が、残された人々に前を向かせてくれる。それが言葉の力なのだ。「あいしてる」という言葉が、どれだけ人の生きる糧となれるのか、「うつくしい」という言葉が本当はどれだけ美しいのか、本書を読んで筆者は知った。インターネットの言葉の洪水に飲まれそうになった時、筆者はもう一度本書を手に取るだろう、言葉の力を思い出すために。

 

メイン画像:暁佳奈『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻』(KAエスマ文庫)

 

玲瓏(れいろう)と言う言葉がある。小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主人公ヴァイオレットの声を描写する言葉として繰り返し登場する。意味は「玉などが透き通る様に美しいさま。また、音声の澄んで響くさま」(デジタル大辞泉より)。

本書の主人公を描写するのにふさわしい単語だ。その声は透き通るほどに美しい。しかし、透き通るということは裏返せば色がないと言う事でもあるかもしれない。それは無垢とも言えるし、何も知らないとも言える。

 

暁佳奈の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、手紙の代筆業に就く少女の活躍を通して、言葉が人々の心を再生させてゆき、主人公が人の心と言葉の複雑さを知ってゆく模様を短編集のように綴った作品だ。これまでに全3巻(上巻・下巻・外伝)が刊行されて居る。どこかの島の孤児であり、だれかの命令を聞くしか出来ない、心を持たぬ「道具」のような存在だったその少女は、戦争に駆り出され「兵器」となり、多くの生命を奪う。唯一心を拓いた相手、ギルベルト少佐の最後の命令「生きろ」を守り、同じくギルベルトが発した「あいしてる」の意味を知るため、自動手記人形と呼ばれる手紙の代筆業に従事し、言葉とともに心の豊かさを身に着けて行く。

 

アニメーション制作会社、京都アニメーションが主催する「京都アニメーション大賞」全10回の中で唯一の大賞受賞作であり、2018年には同スタジオによってTVアニメ化された。その映像美と瑞々しい物語は大きな感動を呼び、2019年と2020年に2本の劇場版の公開が予定され同年公開された。言葉が軽々しく氾濫する現代社会に対して、言葉の大切を切々と伝え、深く心に染み込んでくる作品だ。

 

■ライター杉本穂高さんの記事から抜粋です。。。
神奈川県厚木市のミニシアター「アミューあつぎ映画.comシネマ」の元支配人。ブログ:「Film Goes With Net」書いてます。他ハフィントン・ポストなどでも映画評を執筆中。

 

 

 

 

 

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