Bluesharp３、、、

Bluesharpの事を書いてきましたが、、
初めてharpを買う人から、種類が色々あって、
どれを買えば良いのか解らないと云われたので、
今回は、最後に少し大まかな種類別の特徴を書いておきます。

まずは、ホーナー社の木製のBluesharp、、

MARINEBAND（マリンバンド）
木製のボディは木製特有の枯れた音がするので、Bluesには
最適なharpですが、欠点は吹いている内に木が唾液で膨らんで来てしまう、
点です、しかし此れは、何遍も吹いて唾液を木に沁み込ませる事によって
木が湿り気を帯びて慣れて来て、浮き出て来なくなります、、
私も初めてこのharpを使った時には、木が浮き出てきてしまい、
慌てて、浮き出たところを削り取ったり、ドライヤーで乾かしたりしました。
私みたいに唾液が多く出る人は注意が必要です。
それから、ベンドはしにくいharpなので、初心者は吹き難いかも知れません。
海外の殆どのプロ・ハーピストが使用しています。国内では妹尾隆一郎さんが
このharpを使用しています。

MARINEBAND・DELUXE（マリンバンド・デラックス）
同じく木製のボディですが、MARINEBANDを改良した優れもので、、
木が浮き出る割合が極めて少なく、ベンドもしやすく成っています。
私は最近は此れを愛用しています、難点は値段が５千幾らと高い事です。
しかし、音色も木製特有の枯れた音でBLUESを演奏するには最適なharpです。

OLD・STANDBY　（オールド・スタンバイ）
MARINEBANDより少し小振りで、繊細な音がします、
矢張り木製なので、木が浮き出てきます、満遍なく吹き込む事で
浮き出なくなります、私は此のharpも良く使います。
BLUESを演奏するのにも適しています。値段は３千円位でとても使いやすいです。
因みに、白人のブルース・ハーピスト、チャーリーマッセルホワイトが
１０年間吹き続け、吹く度に良い音に成って行くと使い続けたと云う
逸話が残っています。

トンボの木製Bluesharp、

FolkBlues/Mark-Ⅱ　（フォークブルース・マークⅡ）
最近、トンボが開発したBLUES専用のharpです。
内外のブルース・ハーピストに使って貰い、意見を聞きながら、
開発した、トンボ会心のharpです。
木製ですが木の浮き具合は少なく音は少し重めで、MARINEBANDに
比べると多少、吹き難さが有りますが、慣れれば少し重めな音色が
特徴的で良いと思います、値段は３千円台です。

プラスチック製のBluesharp

ホーナーのSpecial・20　（スペシャル・２０）
ボディがプラスチック製の為、浮き出てくる事がなくタング・ブロック等が
しやすいです、又ボディとリード・プレートの密閉度が良いので息もれが
しにくいです。ベンドはしやすいです、唯、リードがあまり長持ちしない点が
欠点です。国内では西村ヒロさんが使用しています。

スズキのMANJI (まんじ）
木製の音色を持ち、プラスチック製の吹きやすさと耐久性を兼ね備えた
新素材を使用していてベンドがしやすく、音量もうねる様な音で吹けます。
音色はBLUESに適しているし、とても使い勝手が良いです
お気に入りのBluesharpです。値段は４千円近くします。

トンボのMajorBoy（メジャーボーイ）
プラスチック製ボディでBLUES以外の音楽にも使える、初心者には
最適なモデルです。値段も３千円台で、気軽にハーモニカを
始めたい人には最適なモデルです。音色はクリアでハードです。

トンボのリーオスカーモデル。
世界的なハーピスト、リーオスカー考案のプラスチック製harpです。
形は少し大きめです。リードが交換可能なので壊れたときに
取り替えられます。又、(1)メジャー、(2)メロディー・メーカー、
(3)ナチュラル・マイナー、(4)ハーモニック・マイナーの４種類の
チューニング【音配列】から最適のモデルを選ぶことで、どんな
ジャンルの音楽でも無理なく自然に演奏でき、より豊かに表現する
ことができます。私も愛用しています。

以上、私が使用してみて、良いと思うBluesharpを紹介してみました。
この他にも、色んな種類のBluesharpが有りますが、今回は
金属製のharpは紹介しませんでした。金属製のharpは音に艶があり
金属特有の硬質な抜けの良い音がしますが全体的に硬い音で、
初心者には吹き難い感じがします。私も何本か持ってはいますが
矢張り吹き難く余り使用していません。

下はBluesharp奏者の演奏です。聴いて観て下さい。

Little Charlie and the Nightcats - Juke